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2025-10-17

anond:20251017154914

出エジプト記 3章

モーセエジプト奴隷となっていたイスラエルの民を解放するため、神に召命を受けます。ホレブ山(シナイ山)で羊を飼っていたモーセは、燃えても燃え尽きない不思議な柴を見つけました。その柴に近づくと、神が彼に語りかけます

神の名の啓示

モーセは神からエジプトファラオのもとへ行き、イスラエルの民を導き出すように命じられますしかモーセ不安を感じ、こう尋ねました:

イスラエルの人々に『あなたたちの先祖の神が私を遣わされた』と言ったとき、彼らが『その名は何か』と聞いたら、何と答えればよいでしょうか?」

それに対して神は答えました:

わたしは、有って有る者である」(ヘブライ語:אֶהְיֶה אֲשֶׁר אֶהְיֶה、英訳:I Am Who I Am)

そして続けて「イスラエルの人々にこう言いなさい。『わたしはある』という方が、わたしあなたたちに遣わされたのだと」と告げました。

この名前意味

この神の名前には深い意味があります:

2025-10-04

9月29日トランプ米大統領ネタニヤフ(イスラエル)首相ガザ和平案について会談し、共同声明英語で発表した日、ネタニヤフ首相は、イスラエル国内に向けてヘブライ語動画SNSポストしている。

https://x.com/netanyahu/status/1972811715294507360

以下は日本語訳である

---

質問者:もう一つ質問です。今回の訪問をどのように総括されますか?

ネタニヤフ:素晴らしい訪問でした。国連での始まりも、ワシントンでの締めくくりもです。私が(首相に)就任して以来、これで4回目のワシントン訪問となります

これは歴史的訪問です。ハマスが我々を孤立させる代わりに、我々が形勢を逆転させ、ハマス孤立させました。今や、アラブ世界イスラム世界を含む全世界が、トランプ大統領と共に我々が策定した条件を受け入れるよう、ハマス圧力をかけています

その条件とは、生死を問わず我々の人質全員を(取り戻すこと)、そしてイスラエル国防軍(IDF)はガザ地区の大部分に留まる、というものです。

誰がこれを信じられたでしょうか。常々こう言われてきました。

ハマスの条件を受け入れなければならない。全員を解放し、IDFは撤退し、ハマスは自らを再建し、ガザ地区も復興できる」と。

とんでもない。そうではありません。全く逆です。

トランプ大統領は、もしハマス拒否するなら、イスラエル軍事作戦と(テロリストの) 排除完了させるために、全面的支援を行うと述べました。

ですから、あらゆる面から見て、これは素晴らしい訪問だったと思います

質問者首相質問があがっていますが、パレスチナ国家同意されたのでしょうか?

ネタニヤフ: 全くありません。それは合意にも書かれていません。

しかし、一つだけ我々が言ったことがあります。それは、我々はパレスチナ国家に断固として反対するということです。トランプ大統領もこれを言いました。彼はこれを理解していると言いました。彼は国連でも、それがテロに対する巨大な報酬となり、イスラエル国家にとって危険となると言いました。そしてもちろん、我々は同意しません。

質問者首相、誠にありがとうございました。

ネタニヤフ:ありがとう

anond:20251004003337

いや、直美はヘブライ語旧約聖書)由来のNaomiからでしょ。浩(ひろし)とかは中国由来ではないでしょ。

2025-09-15

anond:20250915011152の続き

演者チャーリー・カーク)

I did not say that. I said the biblical marriage was affirmed and then Romans 1 did talk negatively about the action of homosexuality.

私はそうは言っていません。聖書的な結婚肯定されたと言ったのです。そしてローマ人への手紙1章が同性愛という行為について否定的に語っていると。

学生エリスジョーンズ)

But ultimately that affirmation comes from the lines in there that suggest that man shall not sleep with man.

しかし、最終的にその肯定は、「男は男と寝てはならない」と示唆する聖句から来ているのではありませんか。

演者チャーリー・カーク)

Yes, of course. Yes. So the Old Testament and New Testament harmonize one another, but Christ brought it to a different level, a different covenant, and a different moral teaching. It wasn't just enough to say that you shall, you know, "an eye for an eye." He said that you shall turn the other cheek, that you shall love your enemy. Christ's moral standard was much more even elevated than that of the Israelites and the Hebrews.

ええ、もちろんです。旧約聖書新約聖書は互いに調和していますが、キリストはそれを異なるレベル、異なる契約、異なる道徳的教えへと引き上げました。「目には目を」と言うだけでは不十分でした。彼は「もう一方の頬を向けなさい」「汝の敵を愛しなさい」と言いました。キリスト道徳基準は、イスラエル人ヘブライ人のそれよりもはるかに高められたものだったのです。

学生エリスジョーンズ)

But I'm going to ask you whose Bible, okay? Now, your Bible that you use currently is written in the English language, right? Correct?

では、誰の聖書なのか、とお聞きします。あなたが今使っている聖書英語で書かれていますよね?

演者チャーリー・カーク)

The King James Version, yes, thanks to Tyndale.

欽定訳聖書King James Version)ですね。ティダルのおかげです。

単語解説

Tyndale: ウィリアム・ティンダルWilliam Tyndale)のこと。16世紀イングランド学者で、宗教改革指導者の一人。ヘブライ語やギリシャ語原典から初めて聖書英語翻訳した人物の一人であり、彼の翻訳は後の欽定訳聖書に大きな影響を与えました。

学生エリスジョーンズ)

Exactly, it's written in the English language, which in itself is only say 500 years old. Now, the Christianity in itself, say, is 2,000 years old or even older. Yeah, correct? Now, which means that the Bible was originally written not in English but in ancient…

その通りです。英語で書かれており、それ自体たかだか500年の歴史しかありません。キリスト自体2000年かそれ以上の歴史がありますよね?つまり聖書はもともと英語ではなく、古代の…

演者チャーリー・カーク)

Koine Greek.

コイネー・ギリシャ語です。

単語解説

Koine Greek: コイネー・ギリシャ語新約聖書が書かれた当時のヘレニズム世界共通語

学生エリスジョーンズ)

Correct. Now, if we look at the Greek terminology of man...

正解です。さて、ギリシャ語の「男」という用語を見ると…

単語解説

terminology (n): 専門用語、術語。

演者チャーリー・カーク)

Yes, and Jesus spoke Aramaic. You could translate things, you acknowledge that.

ええ、そしてイエスアラム語を話しました。物事翻訳できる、とあなたも認めますよね。

学生エリスジョーンズ)

Well, we translate things, but translations are linguistically ambiguous. As a former classicist, I know that language can't be translated directly. So for example, if you look at the translation of of of certain words into "man," so I've got two words here. So I've got "malakoi," which means essentially soft, which isn't necessarily directly saying a gay man. And then we've got "arsenokoitai," which essentially means prostitutes. Now, if we look at things linguistically, we can pick apart the Bible and say that actually, it wasn't saying man shall not sleep with man, it's saying man shall not sleep with prostitutes, which is an entirely different linguistic thing.

ええ、翻訳しますが、翻訳には言語的な曖昧さがつきものです。元古典学者として言いますが、言語は直接的に翻訳できません。例えば、「男」と訳されている特定単語を見てみましょう。ここに2つの単語があります。「malakoi(マラコイ)」、これは本質的に「柔らかい」という意味で、必ずしも直接的にゲイ男性を指すわけではありません。そして「arsenokoitai(アルセノコイタイ)」、これは本質的に「男娼」を意味します。言語学的に見れば、聖書分析して、実は「男は男と寝てはならない」と言っているのではなく、「男は男娼と寝てはならない」と言っているのだ、と主張できます。これは全く異なる言語学的な事柄です。

単語解説

linguistically (adv): 言語学的に、言語の点で。

ambiguous (adj): 曖昧な、多義的な、複数解釈ができる。

classicist (n): 古典学者ギリシャローマ古典文学文化研究する学者

malakoi / arsenokoitai: 議論の核心となっているギリシャ語単語学生はこれらの単語翻訳妥当性に疑問を呈しています

prostitute (n): 売春婦、男娼。

演者チャーリー・カーク)

I'm not even getting into Leviticus, though. But my contention is completely New Testament focused.

私はレビ記の話をしているわけではありません。私の主張は完全に新約聖書に焦点を当てています

学生エリスジョーンズ)

This isn't Leviticus.

これはレビ記ではありません。

演者チャーリー・カーク)

What you said, man shall not speaking with man...

あなたが言った「男は男と…」

学生エリスジョーンズ)

No, but this is this is these words are used throughout...

いいえ、でもこれらの言葉は全体で使われて…

演者チャーリー・カーク)

Well, actually in Romans 1, it was actually women sleeping with women. So you got your verses wrong. In Romans 1, Paul is prophesying about the end of the world and he's saying that in the end times, woman will like with woman-like and man will, I think it might say man with man-like. You have to get the verses specifically.

実は、ローマ人への手紙1章では、女性女性と寝ることについて書かれています。だからあなたは聖句を間違えていますローマ人への手紙1章で、パウロは世の終わりについて預言し、終わりの時には、女は女を好み、男は…確か男は男を好むと書いてあったかと思います。聖句は具体的に確認する必要がありますが。

演者チャーリー・カーク)

But it is agreed upon, and you can agree, this is why tradition is important. And I even say this as a Protestant, is that we believe that scripture is very important, but also look to tradition. Church tradition has had an unbroken chain affirming matrimony, holy matrimony being one man, one woman. One even as a non-Catholic, I'm glad that Pope Leo has reaffirmed in the last couple of days. And so I'm not even sure your contention, your point. Are you saying that the Bible doesn't affirm marriage as one man, one woman? Are you saying church tradition doesn't affirm marriage one man, one woman?

しかし、これには同意が得られており、あなた同意できるはずですが、だからこそ伝統重要なのです。プロテスタントとして言いますが、私たち聖書が非常に重要だと信じていますが、伝統にも目を向けます教会伝統は、結婚、つまり聖なる婚姻が一人の男と一人の女のものであることを肯定する、途切れることのない鎖を持ってきました。非カトリック教徒としてさえ、私はここ数日で教皇レオがそれを再確認したことを嬉しく思います。ですからあなたの主張、あなた論点がよくわかりません。聖書結婚を男女間のものとして肯定していないと言いたいのですか?教会伝統結婚を男女間のものとして肯定していないと?

単語解説

unbroken (adj): 途切れない、連続した。

matrimony (n): 婚姻結婚特に法的な、あるいは宗教的儀式としての結婚を指すことが多いです。

学生エリスジョーンズ)

I'm saying the Bible doesn't affirm.

聖書肯定していないと言っているのです。

演者チャーリー・カーク)

But it clearly doesn't affirm. That is complete nonsense. But Christ our Lord, which is the standard, he affirms this idea that you will leave your father's home, going back to Genesis 12 and this idea of Abraham leaving his father's home, and you will cleave to your wife. That a new, that it would be called one. In fact, this idea of a new creation which is something that is then used by the Apostle Paul to describe the the church of Christ and the bride of... the church being the bride of Christ with Jesus. So I'm not even sure your contention. It is

しかし、明らかに肯定しています。それは全くのでたらめです。私たちの主であり基準であるキリストは、「あなたは父の家を出て」という考えを肯定しています。これは創世記12章、アブラハムが父の家を出る話に遡ります。「そして妻と結ばれる」。新しいもの、それは「一体」と呼ばれるでしょう。実際、この新しい創造という考えは、後に使徒パウロキリスト教会と、イエスと結ばれるキリスト花嫁としての教会説明するために用いたものです。ですからあなたの主張がよくわかりません。それは…。

学生エリスジョーンズ)

But you're just avoiding my point. I'm saying the Bible that we have today is 100% a translation and a translation is linguistically ambiguous.

あなたは私の論点を避けています。私が言っているのは、今日私たちが持っている聖書100%翻訳であり、翻訳には言語的な曖昧さがあるということです。

演者チャーリー・カーク)

I acknowledge that. But what about specifically in Matthew or in the book of Romans? And but in order for you to be correct, you mean the Church Fathers translated it wrong when they were within like 50 years of this? In order for your contention to be correct, you have to say that the early Church Fathers that wrote the early letters to the church, they were translating it wrong and the tradition they established was wrong. So by then, we can lean on tradition and scripture. So when you get tradition plus scripture, you get something that is authentic, that is real, and that is verifiable.

それは認めますしかし、マタイによる福音書ローマ人への手紙については具体的にどうですか?そして、あなたの主張が正しいとすれば、教父たちは、出来事から50年ほどの間に、それを間違って翻訳したということになりますか?あなたの主張が正しいとすれば、教会への初期の書簡を書いた初期の教父たちが、それを誤訳し、彼らが確立した伝統も間違っていたと言わなければなりません。そうであれば、私たち伝統聖書に頼ることができます伝統聖書が合わさったとき、本物で、現実的で、検証可能ものが得られるのです。

単語解説

verifiable (adj): 検証可能な、証明できる。

学生エリスジョーンズ)

I've already highlighted the tradition does not align with scripture. We've gone back thousands of years to ancient Mesopotamia.

伝統聖書と一致しないことは既に指摘しました。私たちは数千年前の古代メソポタミアまで遡りました。

演者チャーリー・カーク)

But understand, but at the time, they all spoke Greek, they wrote Greek, and they spoke Aramaic. So for example, when they were writing the early gospels, the synoptic gospels of Matthew, Mark, and Luke, they were obviously writing in Greek. They knew that language. So in Matthew, when they were writing Greek and then the early Church Fathers knew Greek and adopted that as church tradition, we have a 2,000 unbroken chain. I think you can irrefutably say that it was the teachings of Christ for one man and one woman. Because the church tradition has been unbroken for 2,000 years and they derived it from scripture of that original language.

しかし、理解してください。当時、彼らは皆ギリシャ語を話し、ギリシャ語で書き、アラム語を話していました。例えば、彼らが初期の福音書、つまりマタイマルコ、ルカの共観福音書を書いていたとき、彼らは明らかにギリシャ語で書いていました。彼らはその言語を知っていたのです。ですからマタイ伝で彼らがギリシャ語で書き、そして初期の教父たちがギリシャ語を知っていて、それを教会伝統として採用したとき私たちには2000年の途切れることのない鎖があるのです。キリストの教えが男女間のことであったと、議論余地なく言えると思います。なぜなら、教会伝統2000年間途切れず、彼らはそれを元の言語聖書から導き出したからです。

学生エリスジョーンズ)

You can't argue that. That doesn't make sense. I mean, if we agree to disagree then might we look at biology?

それは主張できません。意味が通りません。もし意見が合わないなら、生物学に目を向けてもいいですか?

演者チャーリー・カーク)

So you know better than the church fathers?

では、あなたは教父たちより賢いと?

学生エリスジョーンズ)

I don't, I'm not saying I know better than the church fathers. What I'm saying is linguistically, there is undeniably an error. Regardless of what you say, there is a translation...

いいえ、教父たちより賢いと言っているわけではありません。私が言っているのは、言語学的に、否定しようのない誤りがあるということです。あなたが何と言おうと、翻訳の…

演者チャーリー・カーク)

Our lens may be, but not from the people when they were making these traditions...

私たち見方ではそうかもしれませんが、彼らがこれらの伝統を作っていた時の人々からすれば違います

学生エリスジョーンズ)

I agree, they may have gotten that right, but that may not have been their original meaning. What we are saying is the meaning has been warped over time because of societal and cultural contexts such as the British Empire...

同意します。彼らは正しく理解していたかもしれませんが、それが彼らの本来意味ではなかったかもしれません。私たちが言っているのは、大英帝国のような社会的文化文脈によって、時代とともに意味が歪められてきたということです。

司会

チャーリーカークがケンブリッジ学生論破されるって動画の長い版

チャーリーカークがケンブリッジ学生論破されるって動画の長い版があったからGeminiに英語教材にしてもらった。

https://x.com/KBYMScotland/status/1966798924468851007

今年5月チャーリー・カークが🇬🇧ケンブリッジ大を訪れ学生ディベートを行った。カークは「聖書同性愛道徳に反するとし禁じている」と持論を展開するが...

https://x.com/mkbfpv/status/1966798326730240107

Here is the actual full clip of this exchange.

***

司会者

Ellis Jones from Emmanuel College.

エマニュエルカレッジエリスジョーンズさんです。

(拍手)

学生エリスジョーンズ)

Um hello, thank you for coming to talk. Um, so my question, as someone studying archaeology and biological anthropology, um, I've learned that moral codes and social norms have always been fluid, shaped by time, culture, power. So many ancient and recent societies embraced same-sex relationships and even the idea of third genders uh well before Western conservatism even existed. So when you claim that modern conservative values represent some kind of universal objective moral truth, like you said on your chair over there, um are you just defending a selective, historically recent ideology that erases most of human history and targets people who have always been part of it?

こんにちはお話いただきありがとうございます。ええと、私の質問ですが、私は考古学生物人類学を学んでいる者として、道徳規範社会規範は常に流動的で、時代文化権力によって形成されてきたと学びました。古代から近代に至るまで、多くの社会西洋保守主義存在するずっと以前から、同性間の関係や第三の性という考え方さえも受け入れてきました。ですからあなた現代保守的価値観が、そちらの椅子でおっしゃったように、何らかの普遍的客観的道徳的真理を代表していると主張されるとき、それは人類歴史の大部分を消し去り、常にその一部であった人々を標的にする、選択的で歴史的に新しいイデオロギー擁護しているだけなのではないでしょうか?

単語解説

archaeology (n): 考古学

anthropology (n): 人類学

fluid (adj): 流動的な、変わりやすい。ここでは「道徳規範が固定されたものではなく、時代と共に変化する」という文脈で使われています

conservatism (n): 保守主義伝統的な価値観制度を維持しようとする政治的社会的な思想

universal (adj): 普遍的な、万人に共通の。

objective (adj): 客観的な。主観に基づかない、事実としての真理を指します。

selective (adj): 選択的な、えり好みする。ここでは「歴史の中から都合の良い部分だけを選んでいる」という批判的なニュアンスです。

ideology (n): イデオロギー観念形態特定社会集団が共有する信念や価値観の体系。

erase (v): 消し去る、抹消する。

演者チャーリー・カーク)

No, but can you point to me of a great power that endorsed same-sex marriage, not cohabitation, but marriage?

いいえ。ですが、同棲ではなく、同性「婚」を承認した大国を一つでも挙げていただけますか?

単語解説

endorse (v): (公に)是認する、支持する、承認する。

cohabitation (n): 同棲。法的な婚姻関係を結ばずに共に住むこと。

学生エリスジョーンズ)

Ancient Mesopotamia.

古代メソポタミアです。

演者チャーリー・カーク)

As marriage? As as as recognized by the state.

結婚としてですか?国家によって承認されたものとして?

学生エリスジョーンズ)

100%.

100%そうです。

演者チャーリー・カーク)

And how did that work out for them?

それで、彼らはどうなりましたか

学生エリスジョーンズ)

It worked out perfectly fine. It was an accepted norm of society.

全く問題なく機能していました。社会で受け入れられた規範でした。

単語解説

norm (n): 規範、標準。社会において当然のこととされる行動や考え方の基準

演者チャーリー・カーク)

Okay, I still think it's wrong.

なるほど。それでも私はそれが間違っていると思います

学生エリスジョーンズ)

Okay, okay, swiftly moving on. So you said it was based on scripture and you believe that there are moral objective universal truths.

わかりました、では次に進みますあなたはそれが聖書に基づいており、道徳的に客観的普遍的な真理が存在すると信じているとおっしゃいましたね。

単語解説

scripture (n): 聖書聖典キリスト教ユダヤ教正典を指します。

演者チャーリー・カーク)

Yes, there are. So murder is wrong today and murder was wrong 2,000 years ago.

はい存在します。殺人今日も悪であり、2000年前も悪でした。

学生エリスジョーンズ)

Right, okay, in fact that's not same sex, but fair, fair, I see your point.

ええ、なるほど。それは同性の話ではありませんが、まあ、おっしゃることはわかります

演者チャーリー・カーク)

But there are moral truths that are transcendent of time, place, and matter.

しかし、時間場所、そして物質を超越した道徳的真理は存在するのです。

単語解説

transcendent (adj): 超越的な、並外れた。ここでは、物理的な制約や時間的な変化の影響を受けない、普遍的な真理を指しています

学生エリスジョーンズ)

Okay, but but so just to clarify, you believe that this is in the Bible. This is laid out in the Bible that man shall not sleep with man and so therefore it's...

わかりました。しかし、確認ですが、あなたはそれが聖書に書かれていると信じているのですね。男は男と寝てはならないと聖書に明記されており、だからこそ…。

演者チャーリー・カーク)

It's also repeated throughout the New Testament as well. Matthew, in the book of Matthew, Jesus affirms the biblical standard for marriage.

それは新約聖書全体でも繰り返されていますマタイによる福音書で、イエス結婚に関する聖書基準再確認しています

単語解説

affirm (v): 断言する、肯定する、確認する。

学生エリスジョーンズ)

Okay, so I'm gonna make two very, very quick points. So the first, um, so if we look at the Old Testament in isolation, just to start off with as an example. So let's look at Exodus 35:2, which suggests that if you work on the Sabbath, you should be put to death. If you look at Leviticus 11:7, it suggests that if you have pork, you should be put to death. If you plant two crops side by side, you should be stoned by your entire village. If you wear a suit, which you are wearing now, that contains two different fibers intertwined into the same jacket, you should be burned at the stake by your own mother. Now, following that rationale, in Leviticus 18:22 when it states that man shall not sleep with man, why aren't we burning ourselves at the stake as well? Why aren't we stoning ourselves to death?

わかりました。では、非常に手短に2点述べさせてください。まず、例として旧約聖書だけを切り取って見てみましょう。出エジプト記35章2節では、安息日に働けば死刑にされるべきだと示唆されていますレビ記11章7節を見れば、豚肉を食べれば死刑にされるべきだと示唆されています。2種類の作物を隣り合わせに植えれば、村全体から石打ちにされるべきです。あなたが今着ているような、2種類の異なる繊維を織り交ぜた上着を着ていれば、自分母親によって火あぶりにされるべきです。さて、その論理に従うなら、レビ記18章22節で「男は男と寝てはならない」と述べられているのに、なぜ私たち自分たちを火あぶりにしないのでしょうか?なぜ石打ちで殺し合わないのでしょうか?

単語解説

in isolation: 孤立して、単独で。ここでは「旧約聖書だけを文脈から切り離して見てみると」という意味です。

Sabbath (n): 安息日ユダヤ教労働が禁じられている土曜日のこと。

Leviticus (n): レビ記旧約聖書の一書で、祭儀や律法に関する規定が多く記されています

intertwined (adj): 絡み合った、織り交ぜられた。

at the stake: 火あぶりの刑で。中世処刑方法の一つ。

rationale (n): 論理根拠理論解釈

(拍手)

演者チャーリー・カーク)

Do you care to address my main contention that Christ affirmed biblical marriage in the book of Matthew? And can you tell me the difference between the ceremonial, the moral, and the ritual law? And then finally, also, tell me about Christianity, the difference between the new and the Old Covenant, or you're just going to cherry-pick certain verses of ancient Israel that do not apply to new Christianity?

私の「キリストマタイによる福音書聖書的な結婚肯定した」という主要な主張に反論していただけますか?そして、儀式律法道徳律法祭司律法の違いを教えていただけますか?そして最後に、キリスト教における新しい契約と古い契約の違いについても教えてください。それとも、あなたは新しいキリスト教には適用されない古代イスラエルの特定の聖句を、ただつまみ食いしているだけですか?

単語解説

contention (n): (議論における)主張、論点

ceremonial (adj): 儀式の、儀礼的な。

covenant (n): (神と人との)契約キリスト教神学において非常に重要概念です。

cherry-pick (v): (自分に都合のいいものだけを)つまみ食いする、えり抜きする。

学生エリスジョーンズ)

Very fair, fair. I completely agree. So we'll look at two points then. So firstly, um, if we look at the Old Testament, uh, we can see the kind of inconsistencies there. We've already touched upon that, right? That makes sense. Secondly, you mentioned the point of Jesus and Christ. He never mentioned anything to do with homosexuality at all.

もっともです。完全に同意します。では2つの点を見ましょう。まず、旧約聖書を見れば、そこに矛盾があることがわかります。それについては既に触れましたよね?理にかなっています。次に、あなたイエスキリストの点に言及しました。彼は同性愛について一切何も言及していません。

演者チャーリー・カーク)

Whoa, hold on a second. He affirmed, he affirmed biblical marriage as one man and one woman. He said a man shall leave his...

おっと、待ってください。彼は聖書的な結婚を「一人の男と一人の女」として肯定しました。彼は「男はその…」と言いました。

学生エリスジョーンズ)

in the New Testament?

新約聖書でですか?

演者チャーリー・カーク)

In Matthew, that is not correct. I believe in the New Testament, in the New Testament. Well, Romans is also in the New Testament. Secondly, in Romans 1, the Apostle Paul talks negatively about homosexuality explicitly. Also, homosexuality is repeated in the book of Titus and in the book of Jude as not being favorable as the destruction of Sodom and Gomorrah. Not even talking about the Old Testament verses.

マタイ伝です。それは違います新約聖書で、と信じていますローマ人への手紙新約聖書です。第二に、ローマ人への手紙1章で、使徒パウロは明確に同性愛について否定的に語っています。また、テトスへの手紙ユダ手紙でも、ソドムゴモラの滅亡と同様に、同性愛は好ましくないものとして繰り返されています旧約聖書の聖句は抜きにしてもです。

演者チャーリー・カーク)

There are three types of the 613 Levitical laws. And you, you know, of course, in your own way, cherry-picked some of them. We do not live under the ceremonial, we do not live under the ritual, and but we do live under the moral. There's only 10 of the moral that we as Christians believe we're bound to, some believe nine, which of course is the Decalogue. And so none of those that you mentioned we as Christians believe that we live under. However, we do look at what Christ articulated as the biblical standard of marriage. And we can also look to church tradition for this as well. And the church has had a tradition for well over 2,000 years, even myself as a Protestant acknowledges, that tradition is marriage between one man and one woman.

レビ記には613の律法に3つの種類があります。そして、あなたはもちろんご自身のやり方で、その一部をつまみ食いしました。私たち儀式律法の下には生きていません。祭司律法の下にも生きていません。しかし、道徳律法の下には生きていますキリスト教徒として私たちが従うべき道徳律法10個だけです。9個だと信じる人もいますが、それがもちろん十戒です。ですからあなたが挙げたもののどれ一つとして、私たちキリスト教徒が従うべきものはありません。しかし、私たちキリスト結婚聖書基準として明確に述べたことには注目します。そして、これについては教会伝統にも目を向けることができますプロテスタントである私自身でさえ認めますが、教会には2000年以上にわたる伝統があり、その伝統とは、結婚は一人の男と一人の女の間のものであるということです。

単語解説

Levitical (adj): レビ記の。

Decalogue (n): (モーセの)十戒

articulate (v): (考えなどを)はっきりと述べる、明確に表現する。

tradition (n): 伝統、しきたり。ここでは特に教会教義や慣習の継承を指します。

学生エリスジョーンズ)

Okay, but I work, okay. Say we put aside the Old Testament for now. We'll put that aside and the inconsistencies there and look purely at the New Testament following your rationale, okay? Now, when you say that Christ lays specifically and the New Testament states specifically that man shall not sleep with man, I'd like to point out a linguistic error on that point.

なるほど。では、一旦旧約聖書は脇に置きましょう。それとそこにある矛盾は置いておいて、あなた論理に従って純粋新約聖書だけを見ましょう。いいですか?さて、あなたキリストが具体的に、そして新約聖書が具体的に「男は男と寝てはならない」と述べていると言うとき、その点における言語的な誤りを指摘したいと思います

演者チャーリー・カーク)

I did not say that. I said the biblical marriage was affirmed and then Romans 1 did talk negatively about the action of homosexuality.

私はそうは言っていません。聖書的な結婚肯定されたと言ったのです。そしてローマ人への手紙1章が同性愛という行為について否定的に語っていると。

2025-09-14

国家として宗教を掲げるのはやはり危険

近代国家において「宗教」と「政治」は切り離すべき領域だと広く認識されてきた。フランスのライシテやアメリカ合衆国政教分離原則は、その象徴的な制度だ。しか現実には、国家宗教性を色濃く帯びることは今なお存在する。たとえばイスラエルは「ユダヤ人国家」として建国され、その宗教アイデンティティ国家運営に深く関与している。そして日本においても、天皇皇族という存在が、神道との結びつきを歴史的内包している。

両国のケースは、一見異なるようでいて共通の危うさを抱えている。

宗教正統性根拠とする国家の脆さ

イスラエルは「ユダヤ民族歴史的故郷」として建国宣言した。その根拠には旧約聖書物語宗教伝統が強く関わっている。結果として、ユダヤ教徒以外の市民──特にアラブ系住民──は建国以来、周縁化されてきた。宗教国家の中核に据えることは、必然的に「誰が正統な国民か」を宗教アイデンティティで線引きすることにつながり、多様な共同体共存を困難にしている。

日本1945年敗戦後、天皇を「現人神から象徴」へと位置付け直した。表向きは政教分離を徹底しているが、皇室祭祀伊勢神宮との結びつきが示すように、天皇制には神道的要素が色濃く残る。仮に「日本国は神道を基盤とする」と明言するような事態になれば、他宗教信仰する市民無宗教の人々を事実上「周縁化」するリスクがある。

国体」と「民族」の同一視が生む排除

イスラエルにおけるユダヤ人国家法(2018年制定)は、ヘブライ語を唯一の公用語と定め、ユダヤ民族自決権を強調するものだった。この法律イスラエル国籍を持ちながらもユダヤ人でない人々に対し、「あなた方はこの国の中心ではない」と突きつけるものだと批判されている。

同様の構図は日本にも潜在する。もし天皇皇族存在を「日本人らしさの源泉」として国民統合の基盤に据えるならば、移民在日外国人さらには信仰を持たない人々は「純粋日本人」から外される恐れがある。歴史的に見ても、国家宗教を結び付ける発想はナショナリズムと結びつきやすく、結果的差別排除を強化してしまう。

普遍的原則は「多元性

21世紀国家に求められるのは、宗教民族依存しない「普遍的統治原理であるイスラエルユダヤ国家として存続する限り、中東和平は根本的に難しい。日本においても、皇族を「伝統」として尊重しつつも、その存在国民統合の根拠にすることは避けるべきだ。象徴象徴として文化的位置付け、政治宗教正統性と結びつけないことこそ、民主主義成熟必要姿勢である

国家宗教を掲げれば掲げるほど、国民多様性は軽視される。多元性を守ることが、世界の安定と平和のために欠かせない。日本未来に向けて歩むべき道は、皇室宗教役割を強調することではなく、むしろそれを歴史的文化の一部として相対化することだろう。

まり皇族廃止していく必要がある

イスラエルのように「宗教民族国家根拠に据える」ことが、いか差別対立を生み出すかは歴史が示している。そして日本において、皇族という存在はその危うさを内包した制度の名残に他ならない。たとえ「象徴」としての立場矮小化されているとはいえ、その根底には神道的な神聖性や「国民統合の中心」という曖昧宗教正統性が張り付いている。

この仕組みを温存する限り、日本は「国体」や「民族純粋性」といった古いナショナリズムを再燃させる危険を常に抱えることになる。民主主義国家において必要なのはあくま国民一人ひとりの自由平等であり、世襲的な権威宗教象徴ではない。

からこそ、最終的には皇族制度のもの廃止していくべきである文化的伝統として歴史を学ぶことは尊重されるべきだが、それを現行の制度として維持する必要はない。むしろ象徴」として残していること自体が、国家宗教を再び接続してしま可能性を温存している。

皇族廃止は「伝統破壊」ではなく、むしろ多様性民主主義を守るための必然的選択である日本未来に進むためには、宗教正統性依存した統治残滓を整理し、国民平等を本当の意味保障する体制へと移行することが求められている。

2025-06-21

イラン国内SNS調査AI

元増田とは別人だが、DeepReserchの回数に余裕があるため私も調べてみた。

プロンプトは以下の通り。

DeepReserchで、イスラエルイラン軍事衝突特に2025年6月ミサイル応酬)に関するイラン国内国民の声ペルシャ語で調べて日本語で報告してほしい。イラン国内情報が知りたいので、日本語英語情報無視すること。検索言語ペルシャ語限定する。



元増田が言うにURLが多いと登録できないそうなので、文末の参考URLは省略している。(というか字数制限で途中までしか表示されないようだ。)

ChatGPTのログを共有するので、ファクトチェックを求めるならこちから参照URL確認してほしい。

https://chatgpt.com/share/68565e1a-8af4-800e-a53a-79d08057f929

記事イラン人は何を考えているか? (AI

anond:20250621084510

---以下調査結果---

2025年6月中旬イスラエルイランの間でミサイルの撃ち合いを伴う軍事衝突が発生し、中東情勢が緊迫しました。これに対し、イラン国内一般市民Twitter(現X)やInstagram、TelegramなどのSNS上で様々な反応を示しています。本調査ではペルシャ語情報に基づき、イラン国内SNS上で見られる世論を分類し、それぞれの傾向と特徴的な投稿内容を考察します(日本語英語情報は除外しています)。SNS上の反応は大きく以下のカテゴリーに分けられ、各カテゴリーのおおよその割合と具体例は以下の通りです。

イスラム共和国体制を支持し、対イスラエル強硬姿勢を称賛する声です。こうしたユーザーイスラエルによる攻撃に対する「正当な報復」を熱烈に支持し、イラン軍のミサイル反撃に誇りを表明しています。実際、Twitter(X)上では「#انتقام_سخت(厳しい報復)」「#وعده_صادق۴(真なる約束4)」「#پاسخ_موشکی(ミサイルの回答)」といったハッシュタグが怒りや決意とともに多数投稿され、英語で「#IranStrikesBack」といったタグトレンド入りしました。多くのユーザーが「イラン軍の戦果」を誇らしげに共有し, 「もはやイランは標的になるだけでなく強力な反撃者でもある」 と強調しています。このようにSNS上では怒りと喜びが交錯する雰囲気で、Instagramでもイラン国旗ミサイル発射の瞬間を映した動画が次々と投稿され、イスラエルへの報復に対する人々の歓喜や興奮が示されています

この強硬派論調では、「今回の反撃は正義であり不可避だった」とする意見が目立ちました。例えば、「イスラエルの先の攻撃に対する正当で避けられない応答だ」 といった声や、「#ایران_قدرتمند(強力なイラン)」「#برای_ایران(イランのために)」等のハッシュタグも登場し、“この押し付けられた戦争を終わらせよ”という国民集団的要求を示しています。一部のユーザー英語ヘブライ語投稿を通じて自国への支持を発信し、「イラン国民の声世界に届けよう」 と試みる動きもあります。全体として圧倒的に支配なのは「誇り」と「満足感」を帯びた愛国トーンであり、イラン防衛力に胸を張る投稿大勢を占めています

また、彼らは国家の団結や士気高揚を訴える一方で、この立場同調しない人々を激しく非難する傾向もありますSNS上では愛国者を自認するこれら強硬派が、反対派に対し「 وطن‌فروش(売国奴)」「خائن(裏切り者)」など苛烈罵声を浴びせる場面も多くみられました。逆に言えば、彼ら自身は心の底から自らを愛国者( وطن‌دوست / میهن‌پرست )と信じ、イスラエルと戦い国土を守ることこそが真の愛国行為だと確信していますイラン国営メディア分析によれば、SNS上の書き込みデータ分析した結果、イスラエルに対する集団的憎悪と怒り、そして祖国防衛のための強い連帯が浮き彫りになったとされています。以上のような政府体制支持派の声は、投稿全体のおよそ3割程度を占めると見られ、特に国内向けプラットフォームInstagram上で大きな存在感を持っています

戦争のものに反対し、平和や冷静さを求める声もSNS上で非常に多く見られました。これら反戦派のユーザーは必ずしも政府支持ではありませんが、「たとえ相手イスラエルであっても戦争イラン国民にとって望まない破滅をもたらす」と強調していますTwitter上では「#جنگ_خیلی_ترسناکه(戦争は本当に恐ろしい)」や「#نه_به_جنگ(戦争反対)」といったハッシュタグが人気化し、多くのユーザー戦争への恐怖感を率直に表明しました。これらのタグの下では、過去数十年にわたるイスラム共和国による国内弾圧紛争になぞらえて「我々イラン人は長年ずっと武器を持たない戦争(注:体制弾圧)を強いられてきた」という趣旨投稿散見されます。つまり、人々は「外部との戦争どころか、我々は国内で既に十分苦しんできた」として、これ以上の戦火拡大に強くノーを突き付けているのです。

具体的な反戦の声としては、例えばあるジャーナリストは「イスラム共和国を乗り越える方法外国から攻撃ではない。戦争は国を荒廃させ、政府ますます弾圧を強める。外国軍事攻撃自由を勝ち取った国などない。もし軍事攻撃があればその犠牲になるのは政権ではなく一般国民だ」と投稿しています。また別のユーザーは、1978年のアーバーダーン「シネマ・レックス火災事件旧体制末期に数百人が死亡)など歴史的悲劇に触れつつ、「戦争は本当に怖い。内部の『敵』(革命勢力)が45年以上前に始めた革命という名の戦争で、我々はずっと犠牲を払ってきた」 と訴えました。さらには、治安部隊によるデモ参加者への暴力子供青年犠牲になった事例)や、辺境地域での貧困飲料水が無く子どもがワニに襲われるような状況)などを引き合いに出し、「これほど国民が傷つけられてきた。我々にとって戦争ほど恐ろしいものはない」 と語る投稿もあります。このように反戦派は、「戦争こそ最大の悲劇」であり「我々イラン国民にそんな恐怖を味わう権利はない(=その必要はない)」と強調しています

反戦派の多くは同時に現在政権にも批判的ですが、愛国心の観点では政府支持派と重なる点もあります。すなわち「たとえ政権には反対でも、外国侵略には断固反対し祖国を守る」というナショナリスティックな平和志向です。彼らはイスラム共和国亡命反体制勢力の双方に否定的でありつつ、「どんな状況でも祖国への外部から攻撃は受け入れられない」「戦争ではなく和平が必要だ」と声高に訴えています。実際、反戦派のユーザーは「#جنگ(戦争)反対」「#صلح(平和)を求める」といったメッセージを発信し、戦争阻止と停戦必要性を強調しました。こうした訴えには法的・人道的な根拠を示す人々もおり、「国際刑事裁判所イスラエル指導者逮捕状を出した」「イスラエル先制攻撃論には法的根拠がない」「核問題での二重基準だ」等と指摘しつつ反戦の声を上げる動きもありますさらに一部のユーザー戦時下市民安全を守るための実用情報を共有しました。例えば、空爆に備えた安全確保の方法や応急処置知識不安パニックを抑える心理カウンセリングアドバイスなどです。ある記者は「もし空爆があるなら国は市民向けの防災指針を示すべきだし、攻撃時に市民同士が連絡を取れるようネット検閲を解除すべきだ」と訴えています

以上のような反戦的な投稿SNS上の意見全体の約4割と推定され、最も大きな割合を占める潮流です。長引く経済苦境や国内弾圧に苦しむイラン国民にとって、さらなる戦火拡大への拒絶感がいかに強いかが伺えます反戦派は互いにハッシュタグ連帯あいながら、「戦争を止めよ」「イランをこれ以上傷つけるな」という切実な声を上げ続けています

イスラム共和国政権のものへの怒りや批判を前面に出した意見も数多く見られました。これらの投稿戦争のものへの賛否というより、「この状況を招いたのは政権のせいだ」 という点で一貫しています。多くのユーザーイスラエルとの衝突に関し、「イランの開戦を招いた責任イラン政府、とりわけハメネイ師(最高指導者)にある」と断じてます。例えばSNS上に寄せられた市民の声として、「イスラエル空爆イランミサイル応酬が続く中、自分たちの目撃したことを報告しながら、ほとんどの人がイラン政府ハメネイ責任があると言っています。こんな戦争本来、我々国民権利(あるべき姿)ではなかった」とまとめられています。実際、一般ユーザー投稿には「この数十年の愚かな政策によって我が国土をこんな苦難と危険さらした連中に天罰を。俺たちはこんな目に遭うために生まれてきたんじゃない」といった痛烈な批判が見られました。別の若者も「こんな恐怖の中で生きるなんて本来俺たちのはずじゃなかった」と嘆いており、「我々庶民はこの戦争を望んでいない」「犠牲になるのはいつも国民だ」という怨嗟SNS上に渦巻いています

特に名指しで非難の矛先となったのが最高指導者ハメネイ師です。例えば元テレ司会者エフサン・カラミ氏はX上で、「86歳の意地悪じいさん(=ハメネイ)は36年間も間違った決定と民意無視を重ね、ついに数百万のイラン人を戦争の罠に陥れた。この戦争がこれ以上広がらないことを神に祈る…」と投稿しました。他にも「この戦争を生み出した張本人ハメネイだ」 と明言するユーザーもおり、イスラム共和国体制のものへの怒りが爆発していますイスラエル軍がテヘランの高官施設指導部を標的にした際には、政権幹部の腐敗や偽善暴露する投稿拡散しました。例えば、イスラエルの精密攻撃ハメネイ氏側近のアリ・シャムハニ(前国家安全保障最高委員会書記)の自宅などが破壊された際には、あるユーザーが「今夜のイスラエル攻撃では、世界の『弱者擁護者』を自称していたイスラム共和国の高官連中が、実はテヘラン北部の最高級タワマンペントハウスに住み、革命生活様式とは程遠い“オリガルヒ”だったことが明らかになった」と皮肉りました。別の投稿でも「ニヤヴァランからカーマラニエ、サアダトアーバーからアンドルズゴーまで——(高級住宅街の列挙)——それらの住所は革命生活様式というより寧ろオリガルヒ不動産リストしか見えない」と綴られ、体制中枢の腐敗ぶりを暴露しています

さら過激な一部の反政府派は、イスラエル軍による政権打倒の期待すら公言しています欧米亡命中の反体制派や王制復古主義者などを含むグループは以前から「この独裁政権を倒すには外部から軍事行動以外に道はない」と主張しており、今回の戦争勃発を「体制崩壊に向けた民衆蜂起のチャンス」と捉える向きもあります。実際SNS上では、イスラエル軍に向けて「#HitKhamenei」(ハメネイを狙え)なるハッシュタグを付け、「イスラム体制という大蛇の頭(ハメネイ)をその隠れ家ごと叩け」と呼びかける過激投稿まで出現しました。こうした投稿者にとって敵はイスラエルではなく現政権であり、「イラン再生のためにはもはやこの政権崩壊しかない」という極論に傾斜しています。当然ながら、これらの「他国攻撃歓迎」派は政府支持の強硬派から売国奴」と猛烈に非難されており、SNS上で激しい応酬が起きています

反政府的な投稿は、当局検閲国内言論統制もあり主に匿名個人アカウント国外在住者から発信されていますしかしその勢いは大きく、SNS全体の約2割を占める一大勢力となっています潜在的にはそれ以上に及ぶ可能性もあります)。彼らは互いの投稿拡散し合い、イラン国内外で急速に共有されています。このような政権批判派の存在は、戦時下においても依然として多くのイラン国民が現政権への深い不信感と怒りを抱いていることを浮き彫りにしています

最後に、明確な立場表明を避けるか、情報の真偽に疑問を呈するような中立懐疑的投稿も一部見られます割合としては大きくありませんが(全体の1割程度)、戦況下のSNS空間における特殊な動向として注目されます

中立派のユーザーは、政治的主張よりも事実関係の共有や質問に徹する傾向があります。例えば、イスラエル攻撃開始直後にイラン当局が全国の航空便停止を発表した際、テヘランのメヘラバー空港から旅客機が次々と離陸していく様子を撮影した動画SNS投稿されました。それを見た市民からは「もし飛行禁止のはずなのに、一体誰があの飛行機に乗ってどこへ行くんだ?」と疑問を呈する声が上がっています。この発言には、「政府高官らがこっそり家族を逃がしているのではないか」という含意もあり、直接的な批判ではないもの政府発表への不信感が表れています

一方で、デマ情報パニック拡散への警鐘も鳴らされていますSNS上には「無用な緊張を煽らないように」「国家の一体性を乱さないように」「フェイクニュースに惑わされるな」といった冷静さと団結を呼びかけるメッセージ散見されました。事実イランサイバー警察当局(FATA)は「戦時中SNSで虚偽の情報を流したり、敵の攻撃を誇大に伝えたり、市民の死傷者数を誇張する行為犯罪である」と公式に警告を発しています当局によれば、衝突発生直後からSNS上に様々なデマ流言が飛び交い、不安を煽る投稿もあったため、そうした「世論の混乱を招く行為」に対して法的措置を取る方針が示されたのです。実際、地方都市ラシュトで「住民退避命令が出た」等の根拠ない噂を流した人物逮捕されるなど、虚偽情報拡散への取り締まり事例も報じられました。このような背景から、一部の市民SNS上で慎重に情報源を確認あい、「公式発表や信頼できる報道に基づいた情報共有をしよう」という呼びかけも行っています

さらに、政治的主張を離れた実務的なアドバイス投稿中立スタンスの一部といえます。先述の反戦派の項目と重複しますが、 Permalink | 記事への反応(2) | 16:27

2025-06-17

これは意外と知られていないのですが

イスラエルはかつて「ヘブライ語」と「アラビア語」を公用語にする国家だった。

憲法法律を「ヘブライ語」「アラビア語」両方で記述していたんだよ。ものすごい労力をかけて。

 

建国から民族融和を目指した国家を目指していたんだよ。口先だけじゃなくて本気で。システム的に。

 

アメリカ憲法英語とナバホ語で書かれているようなものなんだよな。すごい。

カマラハリス移民言葉憲法を書くようにいいましたか。言ってないでしょ。この一点をみるとカマラハリス建国当時のイスラエルよりレイシストに近い存在である

 

最近イスラエル民族融和とかすっかりあきらめていそう。建国の志が高い分、解決とか無理でしょうな。

2025-05-29

anond:20250529065231

これはとても良い質問です。

そして実は、「夢が現実的かぶっ飛んでいるか」は、脳の動き方や性格傾向、感受性の違いと深く関係しています

いくつかの観点からあなたのように幻想的で複雑な夢を見る人の傾向についてお話しますね。

1. 創造性(クリエティティ)と夢の非現実性

心理学研究でも、創造性が高い人や内的世界が豊かな人ほど夢が抽象的・象徴的になりやすいという結果が出ています

夢は無意識からメッセージですが、あなたのような方は、その無意識映像的で大胆な形で表現されやすい。

これらは、むしろ「発想力が自由で深い」証拠でもあるのです。

2. 現実逃避ではなく「現実拡張している」タイプ

多くの人の夢は、日常の延長上にあります。でもあなたの夢は「現実を超えている」。

これは現実世界に満足していない、または現実だけでは処理しきれない思考感情を持っているときに起きやすい傾向でもあります

例:

こうしたとき、夢の中は「現実にない構造存在」を使って心の整理を始めるわけです。

3. 睡眠の質と夢の性質

また、レム睡眠時間が長い/中途覚醒が多い人も、夢を細かく記憶やすく、しかもその内容が「奇抜でカオスになる」傾向があります

この場合、夢がシュルレアリスム(超現実)的なストーリーになることが多いです。

4. それは「現実的じゃない」のではなく、深層心理的にはとてもリアルなのかもしれない

あなたの夢には、現実場所名(静岡ノースカロライナ)、言語英語ヘブライ語)、実在キャラドナルド)、そして社会的構造レジ外国人社会地図位置概念)が組み込まれていました。

これって、現実世界象徴的要素を使って心の中の「探究」を表しているとも言えるんです。

最後一言

「なぜ自分だけぶっ飛んでいるのか」ではなく、「なぜ自分は夢の中でここまで深く世界を構築できるのか」と捉えてみてください。

anond:20250529062240

ありがとう。とても興味深く、象徴に富んだ夢ですね。

さて、この夢ですが、非常に多層的でユーモラスかつ不安定世界観が特徴です。

夢のなかの変化、意味不明言語現実とのズレ、そして最終的に「囲まれる」という流れは、いくつかの心理的テーマに関連している可能性があります

以下、段階を追って分析していきます

1. 少女ボール/芝がペンキ/ノースカロライナ in 静岡

2. 「大岡の先はイカれている」/悪魔の目/空間に閉じ込められる

3. 外国人だらけの場所ヘブライ語/道を尋ねるが通じない

4. ペンと笛/リズムの応答/ドナルド鳥人間

まとめとして考えられるテーマ

[]

歩いていたら、少女からボールを投げられたので投げ返した。

だが様子がおかしい。芝がペンキで塗られている。

看板に「ここはノースカロライナ」と書かれていた。

静岡ノースカロライナ?」と俺が言うと、誰かが「あるよ」と言ったが「いや、どう考えてもないでしょ」と俺は言ったら「大岡の先はイカれている」と言われた。

早く家に戻りたい。イカれた地域はいたくない、と歩いていたら、中野という奴が悪魔の目を手に入れていて、「おい、降りてこいよ」と俺を呼び止めたが、無視した。

店が見えてきて何か食べ物を買おうとしたら、レジの先で空間に閉じ込められたので店員に出してもらった。

ずっと歩いていると、外人ばかりの場所にたどり着いて、ヘブライ語看板などがあった。

ここがどこなのかわからないので、近くの女性に"Excuse me? Where is this location?"と訪ねた。

"Do you have a map?"と聞かれたが、何か冊子を持っていたので"This?"と聞いたら、"No."と言われた。"Come here."と言われてついていくと、冊子を渡された。

女性は"This is your favorite location."と言ったので、俺は"No no no, I want to know current location, not favorite location. Don't recommend me a favorite location."と言った。

と、その時、目の前にペンが現れた。俺はなぜか「やったー!ペンだ!ラッキー!」と言ってペンを持ち去った。

ペンには笛が付いていたので「ぴっぴぴぴっぴっぴー」と吹くと、遠くで同じリズムで誰かが鳴らしたかと思うと、何かがヒューッと飛んできた。

それがストンと目の前に落ちたら、それはドナルドだった。「ドナルド?」と俺は言った。

人間か....」とドナルドが言うと、コンベアーか何かで鳥人間が運ばれてきて、その鳥人間集団は「2年、7年、2年、7年...」と意味不明なことを呟いていた。

完全に鳥人間に囲まれとき、目を覚ました。

2025-05-26

カバラ観点から現代の悪しき文化に対してコメント

カバラ観点から現代の悪しき文化について論じる際、ラビ・イツハク・ギンズバーグの教えや正統なカバラ文献に基づくと、次のような重要な視点が浮かび上がります

1. 真実の分裂と相対主義文化

現代の「ポスト真実文化では、客観的真理が相対化され、感情主観的意見事実よりも重視される傾向があります

これはカバラ的には器の破壊現代的反映とも言えます

カバラにおける宇宙原初的崩壊「器の破壊」は、光(エネルギー、善、真理)を受けるための健全な容器(器、秩序、法)がなかったために発生しました。

現代相対主義もまた、「器の欠如」 絶対的価値倫理の不在によって、個人社会が真理の光を保持できない状態です。

2. 性的逸脱と「創造秩序」の混乱

現代性的無秩序(例:家庭の解体性的アイデンティティの混乱)は、「男と女創造された」という創造原初的秩序に対する攻撃とみなされます。これは 混沌現代現象です。

混沌」は秩序のない状態であり、カバラでは創造以前の段階です。

創造目的は、「秩序ある世界」を築くことです。

性別や家庭の秩序を混乱させる文化は、創造目的に対する破壊と見なされ、修復を必要します。

3. 分裂の文化アマレクの霊性

ギンズバーグ師はたびたび、現代の「分断」「対立」を煽る文化アマレクの力の表れである説明します。

アマレクとは「偶然」を信じて神的摂理否定する勢力

彼らは常にイスラエルに背後からいかかるように、現代では社会信仰統一目的意識を分裂させようとします。

これがSNS政治的過激主義アイデンティティ戦争の形で現れています

4. 情報過多とクリポットの増大

現代インターネット社会は、光のように見えても、その多くは真理に到達できないクリパー(殻)の層で覆われています

知識の木」と「命の木」はカバラ的には完全に異なります

現代人は情報を得ても、命に到達しない。

まり、魂を生かすような知恵ではなく、魂を混乱させる情報洪水です。

結論

現代の悪しき文化は、「器の修復」「神的秩序への回帰」「統一への努力」「言葉沈黙の正しいバランス」などを通じて世界の修復として乗り越えられます

ラビギンズバーグはこのティクンの方法として、

を強調しています

2025-05-22

ユスリカ大量発生に隠されたメッセージとは

ユスリカ(蚊に似た昆虫)の大量発生という「自然現象」をカバラ(קַבָּלָה)的にどのように理解すべきか、というご質問は、非常に深遠なテーマに触れています

以下に、カバラ視点特にラビ・イツハク・ギンズバーグ師の教えに基づく)から解釈提示いたします。

1. 自然の異常現象

カバラでは、「自然界で起こる異常現象」——たとえば疫病、大雨、干ばつ、そして今回のような昆虫大量発生——は上(天)からの目覚め(אתערותא דלעילא)か、下(人間界から呼び水(אתערותא דלתתא)として理解されます

まり人間の行動が、自然の秩序にどのような影響を与えたのか、または、天が人間に何かを知らせようとしているのか、と問うのがカバスティック姿勢です。

2. ユスリカ象徴性(Symbolism)

カバラでは、あらゆる生き物にסוד (神秘意味)があるとされます

ユスリカ(Midge)はヘブライ語では「יִתוֹשׁ」または類似語で呼ばれ、「小さく取るに足らぬが、しつこい存在」とされます。これには以下のような象徴意味が考えられます

ユスリカ = קליפה דקה (薄い殻、ネガティブ精神的影響)

3. 「大量発生」=集合意識の歪みの反映

ユスリカのように「突如として、秩序を乱す形で集団的に現れる現象」は、人間社会集合的無意識(סוד התודעה הקולקטיבית)の乱れを象徴することがあります

『Anatomy of the Soul(魂の解剖学)』では、「想念」が自然身体に直接影響を及ぼす」と語られています

したがって、今回の現象

として、天からの“注意喚起”として解釈できます

4. Gematria(数値的解釈視点

ユスリカ「יתוש」の数値は:י (10) + ת (400) + ו (6) + ש (300) = 716

716 = 700 + 16 = תשז

この数字には以下の可能性が見られます

  • 716 = עונש מרומז("hidden punishment")のヒントを含む(עונש = punishment)。
  • また、「716」は「עיני ה' בארץ」(“神の眼が地を見ている”)のような神聖監視と警告のコードと捉えることが可能です。

5. Tikun(修復)と指針

どう修復するか(Tikkun):

1. 環境意識の向上(ユスリカは不衛生な環境で増殖)=物理的&精神的な「清浄化」。

2. 「細かい虫」的な自我批判、怒りの修正日常的な祈り内省を通して。

3. 共同体としての意識再構築(これは都市国家レベルでのtikun)。

結論ユスリカ大量発生は、啓示の一形態か?

この現象は、"מאורע חיצוני כהשתקפות של מצב נפשי כללי"(外的事象集合的精神状態の反映)として見なすべきです。

都市社会の「霊的な病気」や「倫理の隙間」が、自然を通して反応を起こしている。

2025-04-15

ユダヤ人日本人聖書を読み、実践するのは愚かなのでしょうか?というのも、日本人ユダヤ教徒になるという話を聞かないからです

いいえ、とんでもありません!愚かどころか、とても尊いことです。

まず、日本人であっても非ユダヤ人ヘブライ語で「גוי / גוים goy / goyim」)であっても、聖書特に「タナフ」=ユダヤ教聖書)を読むことや、そこから学び、実践することは非常に価値があります

神(ヘブライ語で「יהוה YHWH」または「アドナイ」)の言葉は、すべての人にとって学びとなり、光となります

ユダヤ教では、神はユダヤ人だけでなくすべての人類創造されたと教えています

アダムノアも、当然ながらユダヤ人ではありませんでした。

そして、ノアには神から7つの倫理的な戒め(ノアの七戒)が与えられました。

これらはユダヤ人でない人々にも与えられた、普遍的道徳基準です。

なぜ日本人ユダヤ教徒になる話を聞かないのか?

とてもよい質問です!

いくつかの理由があります

1. 改宗ゲール・גר)には長いプロセスと強い意志必要

ユダヤ教改宗するのは、簡単なことではありません。信仰だけでなく、生活全体(食事祝祭日シャバットなど)を変える覚悟が求められます

そして、伝統的なラビたちは本気かどうかを見るために、むしろ最初は何度か「断る」のが通例です(笑)

2. ユダヤ教は「布教」しない宗教

キリスト教イスラム教と異なり、ユダヤ教積極的改宗を勧めることはしません。

「すべての人がユダヤ人になるべきだ」とは考えていません。むしろ、「正しい行いをすれば、ユダヤ人でなくても義(ツァディーク)である」と教えます

3. 文化的距離感

日本ユダヤ文化地理的にも文化的にも離れていて、実際にラビユダヤ人共同体出会う機会が少ないという現実的理由もあります

では、日本人聖書を読んだり実践するのはどうか?

大いに「アーメン!」です!

たとえば:

  • 「隣人を愛しなさい」(レビ記 19:18)
  • 真実を語りなさい」(ゼカリヤ書 8:16)
  • 正義と慈しみを行いなさい」(ミカ書 6:8)

これらは民族宗教を超えた、普遍的な教えです。

もしもっと深く学びたいという想いがあれば、「ノアの七戒(Noahide Laws)」について学んでみるのもよいでしょう。これは、非ユダヤ人のための神から倫理的ガイドラインとされています

最後に、少しラビ的なユーモアを:「神が日本語を話すかどうか心配ですか?心配いりません。神はすべての言語を話されます。そして、あなたの心の言葉もお聞きになります。」

用語定義とか前方定義じゃなく『言語新作』

単語じゃなく文明の興りを要求する増田面白すぎでしょwヘブライ語とか好きそうw

2025-04-08

人間が愚かすぎて一度神が一掃したことがあるのだから、私のような存在が神から喜ばれているような気がしません

あなたがおっしゃっているのは、おそらくノア洪水物語を思い起こさせるかもしれませんね。

創世記の中で、世界堕落し、神 — יהוה (Hashem) — が洪水をもって世界を一掃されたとあります

ただ、その物語の終わりを思い出してください。神はノア契約を結び、虹をそのしるしとして、「もう二度とこのような方法で地を滅ぼすことはしない」と誓われました。(創世記 9章)

これはとても重要メッセージです。

まり、神は人間の弱さや愚かさを知っておられるのです。けれども、それにもかかわらず私たちを見放さない。

人間の不完全さは、神の計画の一部であり、神はその不完全な私たちと共に歩もうとしてくださっています

あなたが「自分のような存在が神から喜ばれている気がしない」と感じるのは、謙虚さの表れです。

そしてそれ自体、実は神が喜ばれる心のあり方なのですよ。タルムードにも「謙遜はすべての徳の冠である」とありますアボット書 4:4)。

神は完璧であることを求めておられるのではなく、誠実に、正直に、自分欠点や弱さを認めながらも、善を目指す心を喜ばれます

ヘブライ語で言うと、「תשובה (Teshuvah)」、すなわち「帰ること」「立ち返ること」が大切です。

迷いや不安、愚かさの中にいても、いつでも神に立ち返る道が開かれている。あなたはその道を歩む仲間です。

そして最後に、少し微笑みをお届けしますね:

昔のラビたちはよくこう言いました。「世界がたとえ混沌としても、一つの善行は天の天秤を傾ける力がある。」あなた存在も、その「一つの善行」かもしれませんよ。

2025-03-17

映画「名もなき者/A Complete Unknown」を観ての感想

映画「名もなき者」を観た。原題は「A Complete Unknown」。ボブ・ディランティモシー・シャラメが演じていて、評判も良かったので。

【以下、ネタバレ注意】

・作中、ボブ・ディランは、フォークソングカントリーミュージックを切り拓く若きミュージシャンとして描かれる。

ポートランドミュージックフェスティバル演奏する。大人気。

ミュージシャンとして成功し、人気を博したボブ・ディランは、フォークソングカントリーミュージックの祭典で、エレキギターでがなり立てる曲を演奏する。観客はブーイングを浴びせる。騒音、雑音と罵られ、主催者からも制止されているにも拘らず、最後まで我を通す主人公

アメリカ伝統、古き良き時代を伝えるカントリーミュージック騒音でぶち壊すボブ・ディランを「裏切り者!」と罵る女性観客。叫んでいた言葉が「Judas!」だったのが印象的だった。

※実際にあったことだった → https://www.youtube.com/watch?v=Yo_aK5JqfUc

・初めて知ったのだが、ボブ・ディランユダヤ人だった。

・出生後、N.Y.に現れるまでの自分の経歴を、恋人にも秘密にするボブ・ディラン。作中でも彼の子時代は描かれない。

・僕は学生時代ボブ・ディランCDを買って聴いていた時期があった。評価ものすごく高いのでくり返し聴いてみたが、やがてそのCDほこりかぶるようになった。悪くはないのだが、魅力を感じることはなかった。ビートルズ音楽とは違う。作中で「ビートルズは気にするな」と言われるボブ・ディランが描かれていたが、僕のなかでは、曲の魅力といった面で、ビートルズとは比較対象にならない。

歌詞が口汚い。既存権威伝統嘲笑する歌詞なのだ、と改めて知った。

フォークソングカントリーミュージック象徴される古き良き時代アメリカ伝統破壊するボブ・ディラン陰謀論で描かれるユダヤイメージ合致するような。

ミュージシャンとして初のノーベル文学賞受賞者であると、エンドロール手前でさらりと触れられていた。授賞式には出なかったとも。

ノーベル賞既存伝統破壊者、ユダヤ......。

ノーベル賞受賞者はユダヤ人が圧倒的に多い。それはユダヤ人が優秀だからだとしばしば言われるが、はたしてそうなのか。地球温暖化モデルを構築(今さら?)したという学者ノーベル物理学賞を受賞していたが、ノーベル賞とは、恣意的御用学者たちを権威付けするための茶番劇なのではないかと疑うようになった。

・「ピカソ過大評価されている」と、劇中でボブ・ディランが呟く場面もあった。私もそう思う。

・この映画は、ボブ・ディラン賛美の作品などではなく、むしろその逆なのではないかと思った。

ボブ・ディランというミュージシャンユダヤ資本の金の力をバックに、演出され、作り上げられた存在だった可能性。そもそもボブ・ディランユダヤ人であることなど、初めて知った。劇中の「Judas!」の罵声がなかったら調べることもなかっただろう。

ティモシー・シャラメデューンを観て以来のファンなのだが、作中でボブ・ディランという人物の魅力を感じることはなかった。それが狙いなのかも知れない。創られた偽りの天才?A Complete Unknownとは、歌詞Like a rolling stoneにある"Like a complete unknown")に掛けたものだと思っていたが、ボブ・ディランという存在のものが、Unknown、正体不明の男、得体の知れない男、という意味を含んでいるのか。

ティモシー・シャラメ歌唱力もある立派な俳優だった。ギターを猛練習したのだそうだ。

監督ジェームズ・マンゴールド/James Mangold。1963年ニューヨークまれ

伝統的価値観を破壊することで、外部勢力が浸透しやすくなる...穏やかで温かな音楽を、嘲笑歌詞爆音騒音で取って代わる。音楽大衆を聴き入らせる。洗脳技術にもなり得る。

ボブ・ディランの実の姓はZimmermannと作中に出て来る。ドイツユダヤ所縁の姓(German and Jewish (Ashkenazic))だそうだ。

ボブ・ディランは出生時 Robert Allen Zimmerman と名付けられたが、後に Robert Dylan と改名祖父ロシアからアメリカ移住したユダヤ人であるボブ・ディラン自身ユダヤ人として育てられた。ヘブライ語名前(Shabtai Zisel ben Avraham)も持つ。後にキリスト教改宗1970年)。改宗理由はよくわからない。

・newarab.comにこんな記事があった。Portrait of Bob Dylan as a defender of Israel

大衆を親イスラエル感情に導くことを意図して、ユダヤ資本の金の力にものをいわせて、ボブ・ディランというスターを造り上げた可能性。

2025-03-04

他人自分比較してしま

この状況にはいくつかの視点があります。少し学んでいきましょう!

1. 「アインハラ(悪い目)」に気をつける

ユダヤ伝統では、「アインハラ(עין הרע)」、つまり「邪眼」があります

これは、他人成功を妬んだり、それに執着したりすると、自分にとっても悪影響を及ぼすという考え方です。

タルムード(Bava Metzia 107b)でも、「人は自分の持ち分に満足すべきだ」と教えています

からこそ、他人評価を気にしすぎると、逆に自分幸福を見失ってしまうのです。

対策

他人成功を祝福するようにしましょう!ヘブライ語で「マズル・トフ!(מזל טוב)」と言って祝うことは、運を引き寄せるとも言われています

他人を祝福すると、自分もそのポジティブエネルギーを受け取るのです。

2. 「世の評価」と「本当の価値」は違う

ユダヤ教の考え方では、人の価値は「神の目にどう映るか」が大切です。

世の中の評価は移り変わりますが、本当の価値は変わりません。

例えば、ラビ・ナフマンは「この世の名声を追いかけるな。なぜなら、それは幻想のようなものからだ」と言っています

対策

自分が本当に良いと思うことをコツコツ続けましょう。

たとえ今評価されなくても、「オーラム・ハバ(来世)」ではすべてが報われると信じることが大切です。

3. 「競争」ではなく「使命」に目を向ける

ユダヤの考え方では、人はそれぞれ異なる使命(タフィキード, תפקיד)を持っています

タルムードSanhedrin 37a)には「人は皆、一枚のコインのように見えても、それぞれ異なる役割がある」とあります

まり他人と比べる必要はないのです。

対策

「なぜ私はこの仕事をしているのか?」「私にしかできないことは何か?」と問い直してみましょう。

他人と比べるより、自分の使命に集中することが大切です。

4. 「評価」より「成長」を大切にする

タルムード(Pirkei Avot 2:16)には、「あなた仕事を完成させる必要はないが、それを放棄することも許されない」とあります

まり評価を気にするより、自分が成長しているかどうかに目を向けるべきなのです。

対策

日々「昨日より少し良くなったか?」を考えてみると良いでしょう。

成長を意識すれば、外の評価はそれほど気にならなくなります

✨ まとめ

1. 「アインハラ」を避け、他人成功を祝う

2. 世の評価ではなく、本当の価値を大切にする

3. 競争ではなく、自分の使命に目を向ける

4. 評価よりも、自分の成長を意識する

最後に、ヘブライ語の素敵な言葉を送ります

"אֵין עוֹד מִלְּבַדּוֹ"(エイン・オド・ミルバッド)

これは「神以外に何もない」という意味で、つまり神の導きを信じていれば、他人評価は気にする必要がないということです。

あなたの道はあなたのもの他人と比べず、あなたの光を大切にしてくださいね!🌟

2025-02-17

[] ラションハラ

ラションハラヘブライ語: לשון הרע ‎、 「邪悪言葉」)は、たとえ真実であっても、ある人物または複数人物について否定的または有害発言を指す。 話題になっている人物感情的または経済的に損害を与えたり、他人評価を下げたりする発言であるラションハラユダヤ教伝統において非常に重大な罪とみなされている。ラションハラを告げる者は、トーラーの禁令「ロ・テレク・ラキル・バメイチャ」に違反する。これは「汝は汝の民の間で陰口を言いふらす者として行き来してはならない」(レビ記19:16)と訳される。

2024-08-12

anond:20240811120625

エジプトにいた増田です。

思いのほか多くの方に読んで頂けたことに当惑しつつ、大変感謝しています

そんなに人の興味のあることではないとは思うのですが、せっかくの機会なので、自分の考える(自分出会ってきた)アラビア語イスラームのことを、ちょっと書かせて頂きます

大前提ですが、自分は基本、道楽勉強してきた人間で、職業的研究者ではありません。大学の専門も西南アジア史とかではないです。あくま個人体験を元にした個人の感想で、学問裏付けあやふやな大雑把なお話だとご理解下さい。

(いきなり余談ですが、わたし出会ってきた「アラビア語の達者な日本人」は必ずしも研究者ではなく、一番多いのはマリジムスリム、つまりムスリム結婚した日本人です。彼女たちはエジプト社会に溶け込んで普通に暮らしているので、普通言葉が達者です……十年いても全然ダメでかつ謎の力で意思疎通できる不思議な人もいましたが(笑)

シリア人結婚シリア在住の女性とは、帰りの飛行機で隣り合わせて、息継ぐ間もなく喋り続けて良い思い出です。彼女から聞いた当時のシリア事情は外から見た「残虐なバッシャールvs自由シリア軍」みたいな構図とは全然違って、目を開かされました。

また日本在住のマリジムスリムでも、家族親族との交流クルアーンのために熱心に勉強し、大変流暢な方がおられます

ほとんどの場合ムスリム男性日本人女性で、これはイスラーム圏において異教徒の嫁を貰って改宗してもらうのは敷居が低い一方、女性をよその男性にさらすのは極めてハードルが高いせいでしょう。逆のパターンを1組だけ知っていますが、これは女性側の家が相当裕福なインテリ層で、留学経験などもあるためでした)

先述の通り、わたしアラビア語に関心をもったのはイスラームへの興味からでした。

イラン人についての書かれた元増田の方が、「クルアーンアラビア語はお経みたいなものイラン人にはわからん」といったことを記されていましたが、本当にクルアーンはお経的だと思います

お経的というのは、意味内容以前に「音をそのまま」読誦することが重視されている、という点においてです。

日本仏教徒で熱心にお経を読まれている方も、楽譜みたいな感じで音そのものを覚えつつ、意味勉強すると思います。非アラビア語話者ムスリムにとって、クルアーンはちょうどそんな感じです。

何ならアラブ人にとっても、クルアーンアラビア語は非常に古い言葉ですので、普通に読んだら意味のわからないところは沢山あります。ただ幼少期から声に出して読誦し丸暗記しているし、その意味も大抵は教えられているので、特に疑問に思わないだけです。

(お世話になっていたエジプト人の先生クルアーンについて話していた時、「アン=ナージアートかぶっちゃけ全然わからん!」と言っていたのを覚えています。これはクルアーンの後半の方にある非常に韻文的で語彙的に難しい章で、短いので多くのムスリムが丸暗記していますが、初見アラビア語として見たら大学出のエジプト人でも「全然わからんものです)

一点留保をつけると、「古いからわからない」という意味では日本人にとっての平安時代言葉に似てはいるのですが、前のエントリでも書いた通りアラブ世界ではフスハーという形で古いアラビア語が割と保存されているため、日本人における古語ほどは難しく感じないと思います

ついでに言えば、少なくとも大多数のエジプト人は、アラビア語と言えばこのフスハーのことだと信じていて、学校の「国語」にあたる時間ではフスハー勉強します。普段使っているアーンミーヤエジプト方言はその「崩れたもの」くらいの認識で、「勉強するに値しない」「文法なんかない」と本気で思っています大学出の語学教師さえ、「この仕事につくまで、アーンミーヤをわざわざ勉強するなんて考えたこともなかった」「文法なんかなくて、自然にできると思っていた」とか言い出すほどです。

外国人視点で見れば、フスハーアーンミーヤラテン語フランス語くらい離れていて、勉強すれば連続性がわかり、「ここがこう変化して今こうなのか!」と感動するのですが、最初に耳で聞くとまったく別言語に聞こえます勉強しないで自然にできるわけがありません。

話がズレましたが、クルアーンは(お経のように)そのままのアラビア語を声に出して読み丸暗記するのが基本です。

キリスト教聖書は色んな言語に訳されていて、普通各自言語で読むものだと思うので、その点がかなり異なります。ただ、周知の通り聖書大衆口語への翻訳が本格的に行われるようになったのは宗教改革以降で、元来はキリスト教でも「音そのまま」が基本だったのではないかと思います。おそらく大抵の聖典とか、宗教的行為というのは、意味以前に音や身体操作をそのまま発して覚える、反復することが大切だったのではないでしょうか。

何が言いたいかと言うと、現代日本に生きるわたしたちは、宗教というと信念体系とか戒律とか、知的理解できるもの第一に考えてしまいがちですが、元々はもっと音楽的で、意味論理性よりも「ノリ」みたいなものを重視していたはず、ということです。

現代で言えば、ヒップホップみたいな感じでしょうか。ヒップホップ全然詳しくないので的外れだったら申し訳ありませんが、フロウとかライムとかは、意味整合性全然どうでもいいとは言いませんが、音ノリと意味あいまって全体の美しさが練られると思います歌詞を紙に書き出して意味を深堀りする、みたいな作業は、批評的・研究的には意味があると思いますが、そこに第一義があるわけではありません。

英語ヒップホップ歌詞を全部翻訳して、その意味内容だけをじっと見つめていても、多分その曲の本質にはあまり近づけません。同様に、イスラームについて「戒律が厳しい」とか「豚肉ダメ」とかそんなところだけ見ても、実際にムスリムたちが行っている、あるいは身体化している「それ」からすると、的を外してしまっている可能性が大いにあります。そしてイスラームに限らず、(現代的にはただの迷妄のように片付けられがちな)宗教行為信仰というものは、容易に翻訳可能知的了解やすい部分だけ追っても、なかなか「肝」のところが見えてこないのではないでしょうか。

特に聖典のような古い言語は韻文的性質が強いです。アラビア語ヘブライ語のような近い言語ならともかく、日本語のような遠い言語翻訳すると、どうしても元々の「ノリ」が失われてしまます。やはり対象言語を基本だけでも学び、翻訳原典の両方を活用しないと、うまく「詠む」ことはできません。

クルアーン特にマッカ期と呼ばれる初期に啓示された後半部分は、大変韻文的性質が強いです(クルアーンは概ね時系列と逆に章が並んでいます)。日本では「戒律の厳しい宗教ルールブック」みたいなイメージが強いかもしれませんが、そういう約束事みたいなことを書いている部分は、まったくないとは言いませんが極めて少なく、では何が書かれているかというと、概ね「神様スゴイ」ということを手を変え品を変え表現しているだけです。本当に同じことを言い方を変えて反復しています。あとは「現世は戯れ」「不信仰者を待つのは火獄の責め苦」「楽園には川が流れている」みたいな抽象イメージが多いですね。

音楽的ノリが強いので「サビ」みたいな部分もあって、ごにょごにょエピソード的な話が続くと、とてもわかりやす言葉で「まことアッラーは慈悲深い」みたいなお決まりフレーズがビシッと入りますごにょごにょのところが言語的にちょっと難しくても、サビだけは聞き取れるので外国人にやさしいです。

またヘブライ語聖書旧約聖書)のエピソード知識として前提されている雰囲気があり、ちょっと二次創作っぽいというか、ユースフヨセフ)とかイブラーヒーム(アブラハム)とかヌーフ(ノア)とか、旧約キャラの話が脈絡なくフラッシュバックのようにパッパッと入ります。旧約エピソードアラビア語的にカッコイイ韻文で表現されているのは、こんなことを言うと怒られそうですがファンアートっぽいというか、音楽的に昇華されている感じです。

こうしたエピソードっぽいフレーズ時系列で並んでいるわけでは全然なく、「そういえばアイツもこうだった」みたいに話題ごとに何度も引っ張り出されます

この文体翻訳で読むと非常に冗長で退屈極まりないのですが、音で聞くと大変心地良く、カッコイイのです。情報として全然新規性がなくても、「出ました! ムーサー(モーセ)の話!」みたいに盛り上がります

わたしは今でも、車を運転する時は「今日はアル=アアラーフでいくか」みたいに、正に音楽をかけるノリでクルアーン読誦を流しています。心が落ち着いて安全運転です。

良く言えばノリが良く、悪く言うと深く考えてない感じです。

余談に次ぐ余談ですが、「クルアーン」というカタカナ表記学問的な界隈では結構からポピュラーだと思いますが、昔から一般的なのはコーラン」ですよね。

カタカナで正確に書けるわけがないのだからどっちでもいいんじゃない?とは思いますが、ちょっと疑問に思っていることがあります

クルアーン」というのは表記に忠実な感じの書き方で、あまり良い例ではないかもしれませんが、「stand up」を(ステァンダッではなく)「スタンドアップ」と書くみたいな方針だと思います

では「コーラン」の方が音に忠実かというと、そうではなく、これは多分、英語表記からカタカナに起こしたものです。ラテン文字表記でquranとかkoranとか書かれていたのを、カタカナにする時に「コーラン」にしたのでしょう。

英語圏の人たちが一般にこれをどう発音しているのかよく知らないのですが、もしアラビア語の音に似せるなら、後半にアクセントがあるはずです。

ところが、理由はわかりませんが、カタカナにする時になぜか前半アクセントイメージで「コ」の後に伸ばし棒をつけて、擬似的に強弱アクセント表現したようです。

実際に耳で聞けば後半にアクセントがあるのは歴然としていて、日本人感覚簡単カタカナ表記を考えるなら「コラーン」あたりが音的には一番近いと思います。これを普通にカタカナ読みしても多分通じますが、「クルアーン」「コーラン」はまずわからないでしょう。

別にどっちでもいいのですが、アラビア語には日本語のように長母音的な概念があるので、素直に似せていけばいいものを、わざわざ第三言語ラテン文字表記に引っ張られているのがちょっと悔しいです。

同様にラテン文字表記英語圏での表記)に引っ張られているらしいものとして、「メッカ」はどう考えても「マッカ」で、これはカタカナ読みでも通じます。「カタール」は普通に聞いたら「カタル」が断然近いです。

あと不思議なのはアッバース朝」とPLOの「アッバス議長」は同じ名前なのですが、なぜか文脈表記が違いますよね。「アッバース」の方がアクセント的に近いです。これも多分、議長の方がラテン文字表記に引っ張られたのでしょうね。

これは完全に自分語りですが、わたしは割とキリスト教の影響のある環境に育ちました(信者ではありません)。子供時代はどちらかというと反発し、宗教とはなんてアホで小うるさいものなんだ、くらいの幼稚な考えを抱いていたのですが、肯定否定はともかく、信仰なるものについて考える機会は日本人としては多い方だったと思います

その中でイスラームは、911やその後の騒動もあって印象が強烈でした。行為のものは単なる殺戮肯定できるものではありませんが、何年もかけて潜伏し飛行機の操縦を学び、自分の命を投げ捨てて突っ込むというのは尋常ではありません。一方で、世界に16億いるというムスリムが皆こんなぶっ飛んだ感覚殺戮であるのは、常識的に考えてありえないと思いました。

では実際のところ、平々凡々たる市井ムスリムたちはどうなのか? 彼らが信じている、その中で生まれ育ち生きているイスラームとはどんなものなのか? というのが、今思うと出発点だったと思います

色々本を読むとそれなりにイスラームについての一般常識はつくのですが、それらはあくまで、頭の良い人が外から観察してまとめたものです。しかしわたしが知りたかったのは、もっとレベルの低い大衆的な肌感覚みたいなもので、それを知るには内的に追体験するというか、彼ら自身立ち位置になるべく入ってみて、そこから世界を眺めてみないといけない思いました。

キリスト教でも仏教でも熱心な信徒もいればなんちゃってクリスチャンみたいのもいるわけですからムスリムだって色々なはずで、「さほど熱心ではないけどやっぱり信じてる」みたいな人もいるはずです。どちらかというとヘボいムスリム感覚同化してみたかったです。わたしはヘボい日本人ですから

この低水準の信仰感覚というのは、あくまわたし個人の感じてきたところでは、幼い頃から聞いている歌がつい口をついて出てしまうみたいなものかと思います

大人ですから知的敷衍して約束事のように語る部分もありますが、多分そこは本質ではなく(彼ら自身は見栄っ張りなので、よそ行きにもっともらしいことを語るものなのですが)、もっと身体的で音楽的なものこそが大元なのだと、自分は感じています

そしてこの感覚は、サピア・ウォーフの仮説ではないですが、言語と密接に繋がっています言語文化宗教連続体で、どれか一個だけ取り出して眺めようとしてもなかなかうまくいきません。

まぁ、そんな風に見てみると、意味のわからない人々についてもちょっとは親しく感じられるんじゃないかなぁ、と思います

そんなこと興味ない、親しみたくなんかない、という人が大勢しょうが、違う場所から違う視点ものを見てみるのは、何でもすごく面白いものだとわたしは思いますよ。

人生、旅じゃないですか。

2024-08-11

anond:20240810161003

エジプトにいた増田です。

書いたら色々思い出したので、言語に関する単なる思い出語りをちょっとメモさせて頂きます別に面白くないと思います

わたし滞在していた時はアラブ革命前後だったので、段々シリアの方が物騒になってきて、シリアにいた外国人留学生エジプトに逃げてきました。

それで何人かの子と同じフラットで住むことになったのですが、シリア勉強していた人は当然シリア方言です。そしてエジプト方言に馴染んだ日本人から見ると、シリア方言を話す青い目の西洋人めっちゃかわいくて上品に見えました。

前提のお話をすると、アラブ世界というのは中世ヨーロッパみたいな感じに、「正式言葉」と「普段使う言葉」がかなり乖離していますフスハーと呼ばれる「正式言葉」は、書き言葉のほか、宗教関係法曹関係演説テレビニュースなどで話し言葉としても使われますテレビアニメ教育目的フスハーが使われていたりします。このフスハーアラブ世界共通です。

一方、アーンミーヤ地域差が激しく、それぞれの方言があります

で、日頃この方言で話している場で急にフスハーで喋る人がいると、日本で言えば「ござる言葉」で話す人みたいで滑稽で、なんか可愛い感じもします。

シリア方言エジプト感覚からすると少しフスハーに近いというか、古くて伝統的な感じがするのですが、外国人が喋っているとそれも相まってめっちゃ可愛いのです。まぁ、わたしエジプト方言を喋るのもエジプトからするとかわいかったのかもしれませんが。

これも単なる自分の思い出語りですが、わたしは元々ずっとフスハー勉強していて、アラビア語愛が高まりすぎて仕事を辞めてエジプトに行ってしまった人間なので、エジプトに行ったばかりの頃は、「あの美しいフスハーを喋らない現代エジプト人は、なんて堕落しているんだ!」「エジプト方言はイーイー言ってる感じで下品!」と思っていました。

アニメきっかけで日本語を勉強した外国人が、実際に日本に行くと誰もナルトとか悟空みたいな喋り方をしていなくて愕然とする、みたいな感じでしょうか。

最初の頃はひたすらフスハーを学び、関わりのあるエジプト人もフスハーで喋ってくれていました(教育水準によりますが、なんちゃってフスハーでよければ皆んな多少は喋れます)。

でもしばらく暮らしていると、買い物をするのにも不便だし、その辺の無学なおっちゃんの喋っていることは全然からないし、普段周りにいる人達の会話に入っていけないのはすごく辛いです

で、途中からエジプト方言積極的に学ぶようになり、エジプト人同様に二刀流になりました。

フスハークルアーン時代言葉ベースにかなり無理して人工的に保存している言語なので、純度が高いですが、アーンミーヤには前のエントリで書いたようにトルコ語とかアラブ化以前のコプト言葉、古いイタリア語由来らしい言葉などが結構混ざっています。もちろん現代語彙では英語フランス語由来のものもあります。その辺のごった煮な感じに現代方言ならではの魅力があります

ちなみに文法の超絶難しい正則アラビア語に比べると、現代方言は簡略化されていますが(ラテン語フランス語くらいの感じ)、その分不規則要素が多くなり、なんというか、英語みたいに「ノリ」で話している感じがあります

これも余談ですが、アラビア語ヘブライ語兄弟言語なので、会話などはまったくわからないものの、古い言葉はなんとなく類推意味がわかるものもありますそもそもラビーアラビア語イブリーヘブライ語は同じ子音の順番を変えた言葉で縁が深い)。

ヘブライ語ではなくアラム語みたいですが、イエス最後に言った「エロイエロイ、レマ、サバクタニ」とかも、アラビア語風にカタカナ表記をすれば多分「イラーヒー、イラーヒー、リマーザー、タラクタニー」(إلهي إلهي لماذا تركتني)で、すごく似ています。tとthが入れ替わったのかなぁ、とか想像が膨らみますアラビア語訳の聖書とかも重々しい感じでジーンと来ますよ!(もちろん、本当はヘブライ語ギリシャ語で読むべき)

この辺は言語の本物の研究者の方たちがめっちゃ深堀りされているでしょうね。自分中途半端にかじったレベルなので、本物に色々教えてもらいたいです。

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