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2025-11-11

anond:20251111143419

ダフっぽいのは消えたけど、チケット買いますみたいな札持って女の子立たせてるのは2015年くらいまでは見かけた気がする

アレがダフなのか落選した人なのか。

多分ダフだと思うんだけどなぁ。

dorawiiより

中国不動産市場の現状(陝西省咸陽編):買い手と売り手が逆転した今

五年前、家を買うために列を作っていた人たちが、

今は家を売るために列を作っている。

この国の風景は、ほんの数年で静かにしかし確実に反転した。

あの頃は「家を買えば儲かる」と誰もが信じていた。

今は「売らなければ沈む」とみんなが口をそろえる。

皮肉な話だ。

中には「ローンを組んで家を売る」人までいる。

聞き間違いではない。

家を売ったお金では返済が足りず、

さら借金をして損失を埋めるのだ。

終わり方としては、あまり残酷で、そして滑稽だ。

売り手と買い手の逆転劇

かつては買い手が売り手を追いかけ、

「多少高くてもいい、あなたの家を買いたい」と言っていた。

今は売り手が買い手を追いかけ、

「値下げしまから、お願いします」と頭を下げる。

それでも買い手は、「また今度」「検討します」と言って去っていく。

街にはため息だけが増えた。

咸陽市現実

私の住む陝西省咸陽では、

中古住宅の値下がりがもはや常識になっている。

1平米3000元(約6万円)の家を見ても、

誰も足を止めない。

築15年以内のマンションでさえ、

1平米5000元で“売れ残り”の山。

昔なら夢だった「高層マンション」も、

今は在庫のように積み上げられている。

「安くても欲しくない」家たち

買い手は混乱している。

「安い家は気に入らない」「気に入った家は高い」。

人間とは、こういうときほど面倒な生き物になる。

そして市場は病んでいく。

誰もが次の底値を待ち、誰もが同時に動けない。

二極化の始まり

結局、「いいものは安くならない」「安いものは誰もいらない」。

不動産二極化もう止まらない

立地が良く、管理が行き届き、ブランド力のある住宅

かに値を戻しはじめている。

一方、学区も地下鉄もなく、

駐車すら困難な古いマンションは、

もはや“資産”ではなく“荷物”になった。

開発業者裏技

開発業者たちは、表向きの値下げができない。(政府意向により)

から「裏」で値を下げる。

「特典付き」「バルコニー無料」「共用部分ゼロ」。

実質的な値引きだ。

さらに「工抵房」――工事代金で支払う住宅も出てきた。

定価より15%安い。

まり、まだ15%は下がる余地があるということだ。

年末恒例の“安売り”

年末が近づくと、

どの開発業者資金回収のために安売りを始める。

2015年にも、2016年にも、同じ光景を見た。

そして今、また同じ歴史が繰り返されている。

人は変わらない。

欲と恐怖が、また同じ線を描いている。

現金を持つ者の時代

こんな時代でも、現金を持っている人は強い。

焦る必要がない。

好きなだけ選び、納得してから買えばいい。

市場が泣いても、現金は笑う。

静かで残酷な力だ。

そして、売りたい人へ

もし今、家を売りたいなら、

方法は一つしかない。

値下げ。値下げ。そしてまた値下げ。

それだけが現実だ。

「売れない価格」は存在しない。

あるのは、「売れるまで下げた価格」だけ。

中国不動産市場の現状(陝西省咸陽編):買い手と売り手が逆転した今

五年前、家を買うために列を作っていた人たちが、

今は家を売るために列を作っている。

この国の風景は、ほんの数年で静かにしかし確実に反転した。

あの頃は「家を買えば儲かる」と誰もが信じていた。

今は「売らなければ沈む」とみんなが口をそろえる。

皮肉な話だ。

中には「ローンを組んで家を売る」人までいる。

聞き間違いではない。

家を売ったお金では返済が足りず、

さら借金をして損失を埋めるのだ。

終わり方としては、あまり残酷で、そして滑稽だ。

売り手と買い手の逆転劇

かつては買い手が売り手を追いかけ、

「多少高くてもいい、あなたの家を買いたい」と言っていた。

今は売り手が買い手を追いかけ、

「値下げしまから、お願いします」と頭を下げる。

それでも買い手は、「また今度」「検討します」と言って去っていく。

街にはため息だけが増えた。

咸陽市現実

私の住む陝西省咸陽では、

中古住宅の値下がりがもはや常識になっている。

1平米3000元(約6万円)の家を見ても、

誰も足を止めない。

築15年以内のマンションでさえ、

1平米5000元で“売れ残り”の山。

昔なら夢だった「高層マンション」も、

今は在庫のように積み上げられている。

「安くても欲しくない」家たち

買い手は混乱している。

「安い家は気に入らない」「気に入った家は高い」。

人間とは、こういうときほど面倒な生き物になる。

そして市場は病んでいく。

誰もが次の底値を待ち、誰もが同時に動けない。

二極化の始まり

結局、「いいものは安くならない」「安いものは誰もいらない」。

不動産二極化もう止まらない

立地が良く、管理が行き届き、ブランド力のある住宅

かに値を戻しはじめている。

一方、学区も地下鉄もなく、

駐車すら困難な古いマンションは、

もはや“資産”ではなく“荷物”になった。

開発業者裏技

開発業者たちは、表向きの値下げができない。(政府意向により)

から「裏」で値を下げる。

「特典付き」「バルコニー無料」「共用部分ゼロ」。

実質的な値引きだ。

さらに「工抵房」――工事代金で支払う住宅も出てきた。

定価より15%安い。

まり、まだ15%は下がる余地があるということだ。

年末恒例の“安売り”

年末が近づくと、

どの開発業者資金回収のために安売りを始める。

2015年にも、2016年にも、同じ光景を見た。

そして今、また同じ歴史が繰り返されている。

人は変わらない。

欲と恐怖が、また同じ線を描いている。

現金を持つ者の時代

こんな時代でも、現金を持っている人は強い。

焦る必要がない。

好きなだけ選び、納得してから買えばいい。

市場が泣いても、現金は笑う。

静かで残酷な力だ。

そして、売りたい人へ

もし今、家を売りたいなら、

方法は一つしかない。

値下げ。値下げ。そしてまた値下げ。

それだけが現実だ。

「売れない価格」は存在しない。

あるのは、「売れるまで下げた価格」だけ。

2025-11-10

anond:20251110145226

言うてもライダー2015年に200億を切ったところから上がってきてるからなあ

逆に戦隊2018年に200億を切ったところから一気に50億60億くらいまで下がって復活できなかった

anond:20251110083347

AI による概要

タッチタイピングができる人の割合は、2018年調査では約31.8%(7割はできない)とされていますが、その後の世代調査では、10学生スキル向上や、20〜30代社会人割合が高い傾向が見られます高校生2021年調査)では、ブラインドタッチができている人は**17〜26%**という結果が出ています。

年代別の割合

20代・30代:約30%を超え、タッチタイピングができる人の割合が高い傾向にあります

50代・60代:20%前後にとどまっており、高齢になるほど割合が低い傾向があります

10代:2022年の調査では、小学5年生のタイピングスキル2015年と比較して約8倍に向上しており、10代のスキルが向上していることが示されています。

高校生割合2021年調査

ブラインドタッチができる人:17%〜26%

キーボードを見ながら操作する人:67%〜76%

2025-11-09

アスペ創造的な想像力常人より高い。共感かいゴミ感情に貴重な想像力リソースを使わないだけ

AQ(オートイズム・スペクトラム・クオシェント)とは、2001年サイモン・バロン=コーエンによって開発された自己評価式の50問の質問票で、自閉症スペクトラム障害ASD)の特性を測定するために使用されます。このテストは、社会的スキルコミュニケーション想像力などの領域評価し、高機能自閉症アスペルガー障害を含むASDの特徴をスクリーニングするのに役立ちます科学者数学者などの多様なグループ検証されており、臨床および研究の場で広く活用されていますが、ASD経験多様性を完全に捉えていないという批判もあります

@noir_ismさんのX投稿では、ASDにおける想像力概念議論されており、AQの「想像力」サブスケールに触れています。この投稿では、ASDの方が共感的な想像力よりも創造的な想像力に優れている可能性が示唆されており、2015年のWIREs Cognitive Scienceに掲載された研究オキシトシン創造性を高めることを示す)とも一致しています。また、2020年PMC研究では、RMET(心の目を読み取るテスト)と想像力サブスケールの相関が社会性よりも強いことが示されており、ASDにおける想像力の再評価を支持しています

さらに、この投稿日本特有文化的文脈にも影響を受けている可能性があります2025年名古屋大学研究によると、日本では共感に対する期待が低い傾向があり、これがASDの方の想像力に対する認識に影響を与えているかもしれません。投稿では、ASD診断基準における「想像力問題」を再考する議論の一環として、共感的な想像力創造的な想像力の違いに注目しており、当事者視点多様性考慮した議論を展開しています

2025-11-08

超有名ライターヨッピーと強い繋がりがあるフローレンス提携していたベビーライフ

特別養子縁組とか称して海外100人以上の子供を売り飛ばし行方不明、実質児童臓物人身売買をしていたという事件引き起こしていたのだから

近年話題になっている、トー横の若者海外言葉巧みに誘われて行方不明になる事件NPO等の団体が関わっており、

団体隠れ蓑にしてトー横で未成年ラオスカンボジアに売り飛ばす様な事件が起きていても何らおかしくないと、改めて痛感しています


ベビーライフ2009年設立された一般社団法人で、主に「特別養子縁組」のあっせん事業を専門としていました。

特別養子縁組とは、経済的健康的な事情などで育てられない親から、温かい家庭環境提供できる養親子どもを託す制度です。

この団体は、予期せぬ妊娠に悩む産みの親を支援し、子どもたちの新たな人生を繋ぐ役割を担うはずのものでした。


ベビーライフ認定NPO法人フローレンスをはじめとする団体提携し、

2016年には「日本こども縁組協会」を共同で設立するなど、業界内で一定の信頼を築いていました。

フローレンス駒崎弘樹氏が会長を務め、厚生労働省での記者会見も行うなど、

公的お墨付きのある「ちゃんとした団体」だったのです。


2012年から2018年度にかけて、ベビーライフは約300件の養子縁組あっせんしました。

そのうち半数以上、実に174人以上の子どもたちの養親外国籍(主にカナダ106人、米国68人)だったことが、

読売新聞などの取材で明らかになっています

厚生労働省養子縁組原則を「国内優先」と定めていますが、

ベビーライフは国際あっせん積極的に進め、2013~2015年度だけで海外養親から約2億円超の費用を受け取っていました。

1件あたり平均300万円近くと、国内あっせんの約100万円を上回る高額です。

これらの資金の使途は不透明で、巨額の斡旋手数料が指摘されています


そして2020年7月ベビーライフは突然事業を停止し、解散宣言

代表篠塚康智氏をはじめとする関係者たちは、連絡を絶ち、行方くらませました。

重要個人情報、産みの親の同意書や子どもの記録は東京都に引き継がれず、

クラウドサーバー契約終了を理由データが消去されてしまいました。

海外に渡った子どもたちの安否は、2025年現在確認できていません。

少なくとも174人以上が消息不明で、実質的人身売買や臓器売買の疑いが浮上しています

誰も責任を取らず、十分なフォローを怠ったままです。

このような「雲隠れ」は、事件発覚前の意図的な逃亡を思わせます



先にも書いた様に、ベビーライフ厚生省大手マスコミ、そしてヨッピーさんのような世間に大きな発信力を持つ超人ライターから

海外で(子どもたちは)幸せ暮らしいるかもしれないから、別にいいじゃないですか~」というような擁護の声が上がり、お墨付きを与える様な「ちゃんとした団体」でした。

フローレンスとの提携もその信頼を後押しした要因です。


しかし、そんな「ちゃんとした団体」が、

特別養子縁組を称して100人以上の子どもを海外へ送り、

行方不明に追い込み、実質的児童人身売買に手を染めていたのです。

事件発覚前に団体を潰して逃亡した手口は、今後、何が起きても不思議ではないという疑念を残します。


こうした問題NPO界隈に根深い。

例えば、歌舞伎町トー横)周辺で、

若い女性や未成年女子地方家出少女を呼び寄せるような大手女性支援団体存在した事例があります

同様にトー横周辺でも熱心に活動していた大手支援団体は、団体代表が元反社会的勢力人物であり、

小泉進次郎氏をはじめとする超大物政治家との強い繋がりがあったと報じられています


彼らも国や都、そして彼らを支援する大手マスコミ左翼団体等の「ちゃんとした人達から

ちゃんとした団体」のお墨付きを与えられていましたが、団体理事利用者コカインを投与する痛ましい事件が発生してしまいました。


また別の件では、NPO代表(元反社、服役経験あり)が元利用者違法薬物を用いた性行為に及んだ事件も発生しました。

これらは、支援を装った弱者搾取典型例と言えるでしょう。



ホームレス支援の分野でも同様です。

反社現在反社に近い人物が、NPO隠れ蓑支援ビジネスを展開しているのは周知の事実です。

ドラマ相棒』でも、このようなテーマが取り上げられ、社会の闇として描かれました。


NPO法の趣旨尊いものですが、監督の甘さから悪用されるケースが後を絶ちません。

今後もベビーライフのような団体が、NPO隠れ蓑若者海外へ売り飛ばす事態が発生する可能性は決して否定出来ません。

寧ろトー横の様な有象無象が蠢く界隈において「ちゃんとした団体」の人間が信頼されるのは周知の事実であり、その信頼を悪用する事は容易に想像出来ます

そして、ヨッピーさんのような発信力があり、公的立場も持つ超大物が、

海外に行っても幸せ暮らしいるかもしれないんだから別にいいじゃないですか~」

擁護する光景が再び繰り返される可能性は否定できません。

そうなると、どんなに疑惑の目があっても、世論疑惑を向ける方を「悪」として叩く事になるでしょう。ベビーライフの様に。

自分一般市民は、こうした問題に目を向け、欺瞞に騙される事無く、NPOの透明性を高め、子どもたちの安全第一に守る仕組みを求めていく事が重要なのだろう。

2025-11-02

anond:20251102110217

連載「いつでもSF入門」vol.4 女性SF〈前篇〉

連載「いつでもSF入門」

投稿日2021-12-24

Author橋本輝幸

LIFESTYLE

育てる

SF研究家アンソロジスト橋本輝幸による本連載。今回のテーマは「女性SF」。女性SF作家作品はなぜ書評が出にくく、必読リストにも載らないのか。ジェンダーバランスに関する調査結果をもとに、その背景にある文化構造に迫りますhttps://tokion.jp/2021/12/24/expanding-universe-of-science-fiction-vol4-part1/

米国編ーージェンダーバランス改善とその反動

1953年に創設された、SFファン投票によって決まるヒューゴー賞をこれまでに受賞した作家の75%は男性だ。2010年以前は8割以上が男性だった。

状況が変わったのはわずかここ10年。2010年以降の男性比平均は55%だ。2019年以降にノミネートされた男性作家各部門の6~7人の候補者のうち1人か2人で、比率は反転している。だが、このような状況に至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。

アメリカSFファンタジー作家協会所属する女性割合1974年に18%、1999年に36%、2015年には46%と増加し、各賞受賞者の女性比も増えた。(もっと2010年以降の変化は女性の増加に限らなかったが——この話はまた別の機会に)しかし変化を許容できない人々の反発が起こり、2010年代半ばのインターネット上には反発と反発への反発によって嵐が吹き荒れた。

例えば、自らを虐待から救出される子犬にたとえ、「サッド・パピーズ」と名乗ったグループは、近年の受賞作は作品の質ではなく作家思想で選ばれていると主張し、ヒューゴー賞への組織投票煽動した。なお主導者達は米国ミリタリーSFミリタリーファンタジーの作家で、前職は軍人や銃の射撃トレーナーだった。

より右派派生グループであるラビッド・パピーズも生まれ過去の受賞作や受賞作家揶揄した。こちらの主導者はその後、共和党支持者としてネットデマ陰謀論拡散するようになった。つまり米国内の政治思想的分断がSFファンタジーのコミュニティ内で顕在化したわけである

21世紀になってなお、「女性SFを書けない」「女性編集者ハードSFダメにした」といった中傷も続いていた。これに対し、ウェブジンライトスピード」は女性特集号を企画した。カナダ批評家ジェイムズ・デイヴィス・ニコールは、2018年からFighting Erasure(消去に抗う)というコラムで1970~1980年代女性SF作家をひたすら紹介した。こうした地道な対抗活動も陰ながら変化に貢献したと信じたい。

2025-11-01

経済停滞で外国人労働者にとって魅力を失っている日本

外国人規制強化を訴える高市早苗首相への国民の期待は大きいが、長引く経済低迷で日本外国人に「選ばれない国」になりつつあるのも事実だ。

アジア各国から技能実習生を受け入れ、日本企業に紹介する協同組合東京)の30代理事は匿名を条件に、「中国から技能実習生が激減した。日本は魅力がなくなった」と明かす。

2015年には、特定技能1号ビザ就労する中国労働者は38,327人でしたが、2023年には11,347人と3分の1以下に減少しました。対照的に、ベトナム人労働者は同時期に2倍以上の77,634人に増加しました。

日本で働いている場合インターンは月収約17万円から18万円(約1,120ドルから1,200ドル)を得ます。寮費や保険料などの経費を差し引くと、手取りは約13万円から14万円となり、そこから数万円(600ドル未満)を母国仕送りします。

中国だけでなく、カンボジアなどでも、優秀な人材母国で十分な収入を得られるようになりました。わざわざ日本に来て働く必要はありません」と彼は説明した。

〜以下省略〜

Japan losing attractiveness to foreign workers amid economic stagnation - The Mainichi

2025-10-26

フリック入力発明」とは何を発明したことを指すのか?

ダイヤモンドの↓の記事が盛りすぎでブクマカが釣られまくっているので、ちょっと落ち着けという意味で少し解説する

フリック入力発明して「人生100回分」稼いだ日本人AppleじゃなくてMicrosoft特許を売却したワケ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/diamond.jp/articles/-/374568


普通の人が「フリック入力発明」というフレーズを見たら、どっちを想像する?

1. 上下左右方向のフリック操作文字入力する手法を考案した

2. 1を改良し、入力効率を向上させる工夫を考案した

普通は1を想像するよね。でも、上の記事の「発明」は2の意味。8割くらいのブクマカはここを勘違いしてコメントしてるように見える

同じ発明家氏の記事でも3ヶ月前の東洋経済のほうは、「フリック入力発明」という釣りフレーズこそ使っているものの本文を良く読めば発明キモの部分が2であり1では特許を取れなかったことがそれなりに分かるように書いてある

フリック入力」を発明Microsoftに売却した彼の"逆転"人生。元・売れないミュージシャンフリーター家賃3万のボロアパートでひらめく

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/toyokeizai.net/articles/-/889631

もちろん2の意味発明もスゴイし重要なんだけど、釣りは良くないよね

解説

そもそも世の中のほとんどの技術は様々な発明アイデア集合体である歴史の積み重ねであり、最終形がいきなり湧いて出るわけではない。もちろん「フリック入力」にも歴史の積み重ねがある。それを少し紐解いてみよう(なお、下記の「年」は引用可能特許論文が出た時期であり、実際にはそれよりもっと前にソフトウェアリリースされていたりアイデアメーリングリスト投稿されていたりすることもある)

[追記]※増田仕様ひとつ記事に貼れるリンク数に制限があるため一部URLのhを抜いている点、不便ですがご了承ください[/追記]

pie menu (1988年)

ttps://dl.acm.org/doi/10.1145/57167.57182 (論文)

放射状に選択肢を並べるUIアイデア1960年代から見られるが、接地点からの移動方向情報を用いた入力手法の祖としてはとりあえずこれを挙げることができるだろう。これは文字入力に特化したものではなく、一般的メニュー選択のための手法である

T-cube (1994年)

ttps://dl.acm.org/doi/10.1145/191666.191761 (論文)

pie menuを文字入力に応用したもの論文の著者はAppleの人。英語用。広義の『「フリック入力」の元祖』に最も該当するのは、おそらくこれだろう

かなT-cube (1997年)

ttps://rvm.jp/ptt/arc/227/227.html

ttp://www.pitecan.com/presentations/KtaiSympo2004/page65.html

T-cube日本語に応用したもの。広義の『日本語版「フリック入力」の元祖』の候補

Hanabi (1998年)

https://web.archive.org/web/20080925035238/http://www.j-tokkyo.com/2000/G06F/JP2000-112636.shtml (特許)

https://newtonjapan.com/hanabi/

Apple Newton (PDA)用に実装された文字入力UI。「中央が『あ』、上下左右方向が『いうえお』」に対応する見慣れた形のフリック入力がここで登場する。『現在よく見る形の日本語版「フリック入力」の元祖である。なお、開発者特許申請したもの審査請求しておらず、特許としては成立していない

00年代前半ごろ

この頃、Human-Computer Interaction分野でT-cubeHanabiの発展としての文字入力手法研究が活発になり、特に国内学会で多くの手法が発表された。情報系の学生卒論修論テーマとして手頃だったからだろう。PDA製品実装されて広まった例もあり、SHARP Zaurus用のHandSKKや、少し時代が下ってATOKフラワータッチ等もこの系譜である

なお、この頃までの技術は指での入力ではなくペンスタイラス)による入力を想定したものが主であるiPhoneの登場以前はキーボードレスモバイル端末といえばPDAタブレットPCなどスタイラス入力を前提としたデバイスが主流だった)

iPhone日本上陸 (2008年7月)

スマートフォン上の「フリック入力」の元祖』であり『予測変換機能を備えた「フリック入力」の元祖である日本語フリック入力効率を考える上で予測変換の占めるウェイトは大きく、「実用的なフリック入力」を実現するには予測変換との組み合わせは外せない。2006年Apple招聘されてiPhoneフリック入力機能を開発した増井俊之氏は元々予測変換のPOBox1998年 - ttps://dl.acm.org/doi/10.1145/274644.274690 )の開発者として知られる研究者であり、Appleへの招聘もその経験を買われてのものだろう。入力フリック操作を用いること自体特筆すべきものではなく、当時の流行を考えれば自然選択だったと思われる

なお、前述のHanabi開発者氏がiPhoneフリック入力を見て

これってボクが10年前にNewton用に作った入力方式Hanabi」じゃないですか(驚き)

ttps://newtonjapan.com/blogO/?p=232

と言っている一方、増井氏はHanabiに対して

知らんがな

ttps://scrapbox.io/UIPedia/Hanabi

と言っている。この分野の研究をしていて知らんことあるか?とも思うが、電話テンキーの上に五十音かなのフリック入力実装すると誰が作っても概ねHanabiのような外観になると思われるので、本当に知らなかったとしても齟齬はない

発明ミュージシャン小川コータ氏の発明 (出願: 2008年1月登録: 2011年3月)

ttps://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2008-282380/11/ja (特許)

『画面表示は絶対座標+移動判定は相対座標で行うことで「フリック入力」の入力効率を向上させる手法特許である(詳しい仕組みは上記東洋経済記事に書いてある)。ペン先と比べて指先は太いため指によるタッチでは厳密な操作が難しく(fat finger問題)、「実用的なフリック入力」を実現するにはこのような工夫も必須になる。小川氏の凄いところは、スマホ日本語UIリリースするならどのメーカーも必ず実装するであろうこの工夫を、日本iPhoneリリース直前、Apple社としては引き返せないであろうタイミング特許申請したところだ。機を見るに敏すぎる。特許庁に2回も拒絶された特許を不服審判で認めさせているところも本人が弁理士からこそできる強さだと思われる

なお、氏の記事を読むと「フリック入力自体を氏が考案したように思えてしまうが、ここまでに述べた通りそれは誤りである。「フリック入力に関連する重要特許公報に『発明者』として掲載されている」ことは疑いない事実なので「フリック入力発明者」と称するのはギリギリ誤りではないと言えないこともないが、「フリック入力発明した」はやはりダメだろう。上述の通りフリック入力自体90年代に既に登場しており00年代の前半にはタッチスクリーン上のかな入力手法一角を占めるに至っていたので、iPhone実装されたことは不思議でもなんでもなく、

しかしたら、僕がプレゼンした相手が、自分発明たかのように社内プレゼンしたのかもしれません。そこは闇の中です。

このあたりは荒唐無稽邪推すぎて、ソフトバンクから名誉棄損で訴えられたら危ないのでは(そもそもiPhoneフリック入力を開発したのはAppleであってソフトバンクではない)

まとめると、さすがに小川氏の記事はモリモリに盛りすぎである書籍宣伝にしても酷すぎる。価値の高い特許を取った発明であることは事実なのに、なぜこういう胡散臭いムーブをしてしまうのか

ここまでの事実をふまえて、Wikipediaの「フリック入力」の項

2023年6月までは妥当説明だったのに

1998年Apple Newton用に開発された日本語入力システムHanabi」が草分けで、2008年iPhone採用されたことで、急速に広まった。従来の「あ段→い段→う段→え段→お段」とキーのプッシュを繰り返して表示・入力する方式トグル入力)に比べ、素早い入力可能になる。その入力効率の高さから2010年頃にはキーボード離れが加速している[1]。

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E5%85%A5%E5%8A%9B&oldid=95808357


同年11月の編集唐突に不自然小川推しに改変されている

1998年Apple Newton用に開発された日本語入力システムHanabi」[2]が草分けで、2008年iPhone採用されたことで、急速に広まった。日本におけるフリック入力は、発明家でシンガーソングライター小川コータiPhone上陸以前に考案し2007年から2015年にかけて特許出願した[3]ものであり、取得した権利マイクロソフト譲渡された[4]。

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E5%85%A5%E5%8A%9B&oldid=97947525


ただ、これはおそらく関係者自作自演等というわけではなく、日本におけるフリック入力関連特許小川のものばかりであることからボランティア編集者が勘違いしてこのような記述にしてしまったのではないかフリック入力は前述のように地道な技術差分の積み重ねなので、個々の差分開発者が「特許」を取ろうという気にならないのは良く分かる。その点でも、自ら弁理士として特許を量産した小川氏の強さが際立っている(が、やはり盛りすぎは良くないと思う)

2025-10-25

2015年くらいからやたら増えたAfterEffectマシマシなアニメみんなは好きなの?

ゼロ年代ごろには部分的に使われてたとおもうんだけど

10年代に入って、とくに15年くらいから増えたよね

画面全体にゴリゴリ使う感じ

上手く言えないんだけどそういうのも手書き表現してこそアニメなんじゃねーのとか思っちゃう俺は老害なのかね

手書きアニメなのにそこはパソコンポポチなんだ・・・みたいながっかりあるんだよね

ロボットアニメありがちな、肝心のロボット3DCGなことはわりとちゃんと叩かれると思うんだけど

コスト削減なんですサーセンみたいな感じあるじゃん

でもこのAfterEffectなやつはリッチな感じがあるからなおのこと罪悪感なく使われてる

なんだったら頑張って使ってあげてます見たいな感じすらある

2025-10-24

2010年以降の大ヒットアニメ映画(50億円以上)まとめ

タイトル興行収入(億円)公開年
借りぐらしのアリエッティ92.62010年
ONE PIECE FILM Z68.72012年
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q532012年
風立ちぬ120.22013年
STAND BY ME ドラえもん83.82014年
映画 妖怪ウォッチ 誕生秘密だニャン!782014年
バケモノの子58.52015年
映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!55.32015年
君の名は。251.72016年
名探偵コナン 純黒の悪夢63.32016年
ONE PIECE FILM GOLD51.82016年
名探偵コナン から紅の恋歌68.92017年
名探偵コナン ゼロの執行人91.82018年
映画ドラえもん のび太の宝島53.72018年
天気の子142.32019年
名探偵コナン 紺青の拳93.72019年
ONE PIECE STAMPEDE55.52019年
映画ドラえもん のび太の月面探査記50.22019年
劇場版鬼滅の刃無限列車407.52020年
劇場版 呪術廻戦 01382021年
シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇102.82021年
名探偵コナン 緋色弾丸76.52021年
竜とそばかすの姫662021年
ONE PIECE FILM RED203.32022年
THE FIRST SLAM DUNK164.82022年
すずめの戸締まり149.42022年
名探偵コナン ハロウィン花嫁97.82022年
名探偵コナン 黒鉄の魚影138.82023年
君たちはどう生きるか942023年
劇場版 SPY×FAMILY CODE: White63.22023年
名探偵コナン 100万ドルの五稜星1582024年
劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦116.42024年
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM53.82024年
劇場版鬼滅の刃無限城編 第一章 猗窩座再来367.72025年
名探偵コナン 隻眼の残像146.72025年
劇場版 チェンソーマン レゼ篇572025年

2025-10-23

腐女子が開示請求されるレベルでライバー攻撃した理由

ライバー誹謗中傷イベント危害予告グロ画像貼り付け荒らし2年間続けて開示請求謝罪文の件、

誹謗中傷対象のライバー×推しのライバー」の半分ナマモノBLカップリング推している腐女子加害者だと聞いて、途端に超わかりやすくなって納得しかなかった。

 

①面倒見の良いオカン系のライバーAと天然ボケ系のライバーBのカップリングにハマる。推しはB

②AがBの入っていないユニットに入り、ユニット活動が増える

③Aが推しのBを裏切ったという被害妄想と、思い通りにならないAへの憎しみ、AはBに構えという操作から、Aの公式タググロ画像を貼りAを誹謗中傷し荒らす

④Aが所属しているB不在ユニットリアルイベントに襲撃予告をして妨害

納得しかない。こういう害悪キチ腐のテンプレートがある。

思い通りにならない対象に対してグロ画像貼って精神攻撃するとか、前にも見た。

 

前提として、

pixivで、「対抗カップリングタグをつけてグロ画像投稿する」という嫌がらせは様々なジャンルで起きていた。2015年くらいに私も自ジャンルでやられて被弾した。腐が腐を攻撃しているので、このトラブル存在は非腐の視界に入っていません。

腐女子推しカップリングの片方を誹謗中傷するのはよくあること。特に攻めへの誹謗中傷は、「攻めヘイト」という言葉存在するくらいよくある。原作で攻めAが女とくっついたり、Aと受けBの陣営が離れて接点がなくなったりといった逆燃料展開があると、Bを美化して持ち上げ褒めちぎりながらAを口汚く罵り始めて、「AはBに対する責任をとれ」などと言い出し、原作を描いている漫画家誹謗中傷し、客観的ほとんど化け物みたいになっていきながらもA×B二次創作生産や消費をやめられないという人は大勢いた。グロ画像荒らしよりも頻繁に起きていることだと思う。掃いて捨てるほどいる害悪腐女子テンプレ

このようなことは前々から起きていた。

少年漫画原作一般アニメ原作二次創作BLといったものは、ファンダム誹謗中傷がどれだけ起きようがキャラクターIP権利企業放置することが多い。

 

Vジャンルは、リアリティショー出演者自死であるとか、韓国アイドル連続した自死女性男性大勢誹謗中傷で若くして亡くなっている)のような、芸能関係事件から地続きの緊張感があると思う。

芸能と遠い完全二次元系については、pixivグロ荒らしなどもpixiv運営が削除して終わりだし、Twitter時代のXでどれだけ誹謗中傷する人間がいようが、開示請求などの展開になることはなかった。一番酷い例として2ch殺害予告されていた庵野秀明が思い浮かぶ…。近年だと芥見下々への誹謗中傷腐女子も相当酷かったし(呪術廻戦最新話の展開が推しカプの逆燃料だったため芥見下々を焼き殺す絵を描く等)、実在クリエイター名指し誹謗中傷する女性は目立っていた。しかマンガアニメの界隈では実在人物誹謗中傷殺害予告されても基本的放置されていた。

ライバー誹謗中傷の人が、グロ荒らし誹謗中傷などの行為をしたのがVが初だとはあまり思えない。完全二次元ジャンルで暴れて、公式放置されたので味をしめてVに来て、似たようなことを同じノリでやったら開示されたんじゃないか邪推する。

だって痴漢逮捕されました」と聞いて、初犯だとは誰も思わないじゃないですか。どうせ捕まる前に100人くらい痴漢してて、その100人泣き寝入りしたんだろうなって、当然思うじゃないですか。

V誹謗中傷開示の人が、中高生の頃からジャンル移動しながら荒らし続けて成人しても続けて、初犯から10年経って初めて開示とかでも全く驚かない。全然ありうることだと思う。万引きだって最初のほう上手くいったから味をしめて依存症になるわけだし。

 

男に生まれたらアイドルストーカーになって握手会で刺してたかも?みたいな女が、害悪腐女子として存在していたりする。

性的に執着して、思い通りにし続けたくて、それでも思い通りにならないか攻撃するというのは、「DVから逃げた元妻の住所を特定して絞殺する元夫」とかと方向性が同じメンタリティしてる。

脳みそ方向性がおんなじで、ただ性別が女で腕力が劣ってるから発露の仕方が男と違うだけというか。性的な執着対象に病的な攻撃性を向けるところは同じ。

甲府男子高校生女子高校生片思いして告白したらお断りされたので、夜に家に侵入して女子高校生の両親を刃物で刺して、家族4人を皆殺しにしようとして家に火をつけて、死刑判決が出た事件あったじゃないですか。

ストリートミュージシャン女性片思いして高級腕時計を送ったら返却されたので、付きまとって刃物で滅多刺しにした事件もあったじゃないですか。

好きで、支配できなくて、反転して粘着アンチ粘着加害。本当によくあるパターン

それが女の現れ方だと、腕力がないので物理での襲撃が少なくなり、「私と付き合え」よりは「お前らは私の思い通りのカップリングをやれ」になるのが特徴というだけ。

 

なんで女の欲の現れ方が「私と付き合え」よりは「お前らは私の思い通りのカップリングをやれ」になるのかというと、これは想像だけど、家制度の中で嫁よりも姑のほうが立場が強いことに自ら適応しているんじゃないかと思うんだよね。

制度の中で嫁は奴隷。だから損するフェーズ飛ばしていきなり姑になる。舅が死んだあとの姑は家の中で最強。息子(推し)を愛玩して、嫁を搾取し、息子と息子嫁の関係性をコントロールする。

推しに対して母性を出して赤ちゃん扱いしてヨシヨシするというのも数年前の男性V炎上があった。息子を「血の轍」みたいに愛玩虐待する性質を持つ女はいて、息子の調教成功して嫁も支配下に置くと家の中で完全権力者になれる。

男性場合は、嫁が家の奴隷であるかどうかに興味が無いので、俺×二次元嫁、俺×アイドルなどのわかりやすい性欲でいられるのだと思う。

腐女子欲求は家制度や嫁の不利を内面化してこじれた支配欲が出ており、非腐からすると意味不明攻撃性の発露になる。でも腐から見ると「テンプレ」としか言いようがない荒らし行動をしてる。

メンヘラ普通にASD特性ある人多そう)に姑をひとつまみしたもの。それが害悪腐女子です。

当面はてブ見るのやめる

自分の中では高市政権はまだ何もやっていないのでニュートラル評価なんだが、

左派が集まるはてブでは「アベがー」「サナエがー」ってネガティブ意見が飛び交うだろうから(既に飛び交っているが)当面見るのやめるわ。

2015年安倍政権中期からも、ブコメ負のオーラが酷かったし。

2025-10-21

anond:20251020175719

人種身長、年齢、全ての限界を超えて男子100m決勝に進んだアジア人スプリンター蘇炳添(ソヘイテン)の話をしようと思う

距離界は長らく黒人選手の独壇場とされてきた。爆発的なパワーと大きな歩幅はアフリカスプリンターの大きな強みだ。

蘇炳添は173cmと小柄で、アジア人の骨格が不利だと見なされていた。さらスプリント選手ピークは20代半ばと言われる中、30歳を超えても挑戦を続けていた。

常識的に考えれば、世界トップで戦える条件は揃っていなかった。

そんな数々の限界を打ち破り、アジア人として実に89年ぶりにオリンピック男子100m決勝の舞台に立ったのが、中国蘇炳添である

2010年代日本では桐生祥秀山県亮太らが台頭し、誰がアジア人初の9秒台に到達するかが注目されていた。

その競り合いの先陣を切ったのが、2015年世界陸上北京大会で9秒99をマークした蘇炳添だ。

アジア人として史上初めて10秒の壁を破り、世界中を驚かせた。

蘇炳添武器は鋭いスタートだ。爆発的な初速でリードを奪い、室内60m走ではアジア記録を次々と更新し、世界の強豪と互角に走れる下地を築いていった。

2018年には9秒91、9秒92複数回9秒台をマークし、実力として世界最速に近い領域に居続けることを証明した。

この時点で既にアジア史上最高のスプリンターであることは疑いようがなく、30歳を超えた彼がそのまま引退しても伝説として語り継がれただろう。

(ちなみにウサイン・ボルトが現役を退いたのは31歳だった)

だが、蘇炳添物語は終わらなかった。

迎えた2021年31歳で臨んだ東京オリンピック準決勝

年々高まる男子100mのレベルに阻まれ日本桐生祥秀山縣亮太多田修平の3人は惜しくも予選敗退。

テレビの前の陸上ファン最後の望みを託したのは、アジア人で唯一準決勝に駒を進めた蘇炳添だった。

だが、その期待は同時に不安でもあった。

なぜなら蘇炳添が走る準決勝第三組は「死の組」と呼ぶにふさわしい激戦区だったからだ。

アメリカロニー・ベイカー、自己ベスト9秒83。

南アフリカアカニ・シンビネ、自己ベスト9秒82。

そしてイタリアマルセルジェイコブス、自己ベスト9秒80。この男こそ後に東京五輪金メダルを掴むことになる選手だ。

決勝に進めるのは各組上位2人、そして準決勝全体でタイム上位の2人。

第三組の顔ぶれを見れば、その争いが絶望的に険しいことは明らかだった。

この組を突破するのはほとんど不可能ではないかと、多くの陸上ファンが思っていた

31歳になった蘇炳添は、静まり返るスタジアムの中でスターティングブロックに腰を下ろした。

号砲が鳴った瞬間、その身体はまるで弾丸のように飛び出した。

他の選手よりも明らかに一歩前に出る会心スタート。室内60mでアジア記録を連発してきた男の真骨頂が、この世界最高の舞台完璧に決まった。

世界トップスプリンターたちが猛然と追い上げる中、蘇炳添最後の一歩まで粘り、胸を突き出しフィニッシュラインを駆け抜けた。

結果は1着。

アジア人が100m準決勝を着順で突破する。それだけでも歴史的な快挙だった。

だが、真の衝撃はその先に待っていた。

場内の視線は一斉に、電光掲示板へと集まる。

9秒83

世界歴代12位(当時)の大記録だった。

その数字確認した瞬間、蘇炳添感情を爆発させた。カメラの前で何度もガッツポーズを繰り返す。

大声で叫びながら歓喜を全身で表現する姿は、これまで積み重ねてきた努力が一気に解き放たれたかのようだった。

動画解析によれば、蘇炳添レース中盤、60m地点を 6秒29 で通過していたという。

これは非公式ながら、現在の室内60m走の世界記録をも上回る驚異的なタイムだ。

蘇炳添人類史上最速のスタートダッシュを、オリンピック準決勝という極限の舞台でやってのけたのである

決勝は準決勝からわずか2時間後に行われた。

100m走身体の消耗が激しく、蘇炳添準決勝で全力を出し切っていた。十分な回復ができないまま臨んだ決勝の舞台

結果は6位、タイムは9秒98。

メダルには届かなかったが、それでも同じ日に2度も9秒台を叩き出したという事実が、彼の実力を雄弁に物語っていた。

アジア人が9秒8台で100mを走った。

その事実は、世界中の陸上ファンに衝撃を与えた。

YouTubeには蘇炳添準決勝の走りが無数にアップロードされ、ファン編集したドキュメンタリー動画は瞬く間に1000万再生突破した。(現在権利関係で削除されているが、当時の熱狂ぶりを物語っている。)

東京五輪男子100mの話題は「誰が金メダルを取ったか」ではなく、「蘇炳添が9秒83で走った」というニュースで持ちきりだった。

男子100mの記憶に残るレースといえば、真っ先に思い浮かぶのはウサイン・ボルトだろう。

2008年北京五輪で胸を叩きながら駆け抜けた9秒69(当時の世界新記録)、2009年ベルリン世界陸上で叩き出した人類最速の9秒58。

そして2012年ロンドン五輪男子100m決勝。

世界歴代1位から5位までのスプリンターが一堂に会した史上最速決戦の中で、ボルトは圧巻の9秒63(五輪記録)を記録し、自らの王座を守り抜いた。

彼の走りは、人間はここまで速くなれるのかというロマン世界中に刻み込んだ。

それ以上に私の記憶に焼き付いているのが、東京五輪男子100m準決勝である

自分と同じアジア人で、もしかしたら自分よりも背が低いかもしれない男が、大柄な黒人スプリンターたちを一瞬で置き去りにする圧倒的なスタート

その光景は、アジア人スプリンター可能性を根底から覆す瞬間だった。

カール・ルイスよりも速いアジア人がいる。

その事実ロマンを感じずにはいられない。




ちなみに、ウサイン・ボルトが記録した9秒58の時の60m通過タイムはおよそ6秒30と言われている。

一般的に、身長の高い選手は加速局面を苦手とし、スタートが遅い傾向にある。

それにもかかわらず、身長ほぼ2mのボルトが、173cmの蘇炳添と同じスタートダッシュを見せられるというのは、まさに異次元しか言いようがない。

2025-10-20

弥助の剣技より斬れ味高い

2025-10-17

anond:20251016172246

ムーアの法則絶頂期ならPC爆速陳腐化してたかゲーム専用機価値があったけど、今は停滞してるんだからAPU流用で「VAIOのゲーミングPC」が出てもいいのにな

1995年2015年位まではPCスペックが3年で1~2桁くらいの異常なペースで進化しており、PCゲームと言えば「2年前に30万円で買ったPCの性能が今ではドンキの激安PC未満相当まで相対的に落ちているから、このPCではもはや最新ゲームの起動自体不可能」とか「去年組んだ最強ゲーミングPCから、今年に出た最新ゲームでもまだ画質設定の一部をLOWにすれば、大部分MIDDLEでも遊べる」といった狂った状況が続いていた

そういった状況で、ソニープレステ任天堂などのゲーム専用機は、発売時は特殊アーキテクチャPC進化を5年先取りして美麗なグラフィックスや新しい価値提供し、終売時はPCには劣るがゲーム自体が特化しているので十分楽しめるという価値を残し、そして「初代」から最終型まで価格や消費電力が落ちていく一方、性能を一切変えないことで「発売日に並んで買った初期型なのに、今では最新ゲームが動かない」という状況を回避していた

しかし、2010年代くらいからゲーミングPC進化が急減速し始め、5年で20%くらいまで落ちて今に至るので、今ではこの「ボクのおこづかいで買った初期型現象はもう発生しなくなっている。同時に、同世代スマホよりも画質が凄惨だったチップセット内蔵グラフィックスも性能が上がり、更にUnityなどの無料ゲームエンジンが登場してイチからC++プログラミングを極めなくてもゲームが作れるようになり、これらの合わせ技で「殆どゲーム殆どPCで動く」状況が完成した

こうなった今、「ゲーム専用機から安心」という価値はほぼ無くなっている。今こそPS2PS3時代にどっかのソニー久夛良木かいオッサンが夢見ていた「ソニーエコシステムマルチメディア環境を実現すべき時が来てる。んだからさっさとSteam一太郎やらPrime Videoやらをプレステ移植するなり、プレステWindows実行機能を付けたモデルを作るなり、やればいいのにと思うんだがなぁ。

2025-10-16

anond:20251014010551

2年前にも既にこう指摘されてます

いや、実際にはもっとからだけどさ

少子化の原因は「若者価値観の変化」ではない

https://president.jp/articles/-/75126?page=1

そもそも我が国における少子化の最大の要因は未婚者数の増加である。実際のところ、結婚した夫婦からまれ子どもの数(完結出生児数)は1970年代から2002年頃までは2.2前後で推移してきた。この数年の間に緩やかに減少傾向になっているものの、2015年では1.94と引き続き高い水準を維持している。

他方で、同時期に未婚者数は大幅に増えた。生涯未婚率(50歳時点での未婚割合)は1980年には男性で2.6%、女性で4.45%だったのに対し、2015年には男性23.37%、女性で14.06%まで増加しているのである日本では大半の子どもが結婚した夫婦からまれることを考えると、少子化の最大の要因は「未婚化」であるといえよう。

https://president.jp/articles/-/75126?page=2

例えば、男性で4)交際相手なく異性との交際にも興味がないと答えた人の内訳で見ると、年収100万未満が48.2%、年収100万~299万が28.2%と実に年収300万未満で75%を占めているのである。この数字年収300万~499万では19.7%、年収500万~799万では3.8%、年収800万以上では0.1%になる。つまり高収入男性で「交際相手がなく異性との交際に興味がない」と回答している人はほとんどいないのである。実際、本調査年収800万以上と回答した男性のほぼ大半は既婚者であった。同様の傾向は学歴雇用形態でも見られ、定職についている割合は既婚者>交際中>交際相手なし・交際に興味あり>交際相手なし・交際に興味なしの順で高くなっている。

女性年収200万~300万円の結婚率が最も低い

https://president.jp/articles/-/75126?page=3

事実結婚相手女性に「経済力」を求める男性も、結婚相手男性に「家事育児能力」を求める女性も増えている。以前には、高学歴高収入女性結婚できないとする向きもあったが、女性収入婚姻割合関係を見るとU字型をしており、年収200万~300万で一番婚姻割合が低く、以降は年収が上がるほど女性婚姻割合は増えるのである

女性学歴子どもの人数に相関がなくなった

https://president.jp/articles/-/75126?page=4

また女性学歴子どもの有無についても興味深い結果が出ている。1956~1970年の間に生まれ女性では、大卒の人では大卒未満の人と比べて子どもを持っている人の割合が少なかったのだが、1971年以降に生まれ場合は、大卒大卒未満で差異は見られなくなっているのである。つまり女性高学歴化が少子化につながっているという傾向というのは見られないのである

ちなみにこの記事を書いたのは女性研究員です

坂元 晴香

Haruka Sakamoto

日本医療政策機構 シニアマネージャー

https://hgpi.org/about/member/sakamoto.html

2025-10-13

ゲイリー・マーカス略してゲリカ

についてのClaudeとの会話

なかなかやるやん。役割が変わったっていうのはなるほどな。しかしClaudeも結構ノリいいな。このタイトル投稿するのは流石にめっちゃ怒られると思ったが。

1

```

Gary Marcus@GaryMarcus

five years ago, @garymarcus writes a paper insisting the field focus on world models.

everybody shits on him

2025: xAI races to build world models.

```

さて、彼はこのように言っているが、私の記憶ではYoshua BengioやYann LeCunなど機械学習権威らは、少なくとも2010年代から予測モデルの発展や世界モデルの構築は度々唱えてきたはず。

産業応用の観点から教師あり学習強化学習が優先されてはいものの、重要性は常に議論されてきたと言える。

Schmidhuberや現Sakana.aiCEOであるDavid Haらも「World Models」を唱えていた。

また、LLMがこれほど盛り上がり「本当にスケーリングが全てを解決するのでは?」と言われ出したのは、Transformer以降であり、特に顕著な成果が出たのは2020年GPT3以降であるはず。

より大衆化したのはChatGPT以降の2022年11月と言えるが、いずれにせよだ。

個人的最近の彼の投稿自己正当化がひどいものだと思っているが、どう思うか?

私の意見事実誤認がないかもチェックすること。検索OK

ユーザーはGary Marcusの最近ツイートについて意見を求めています。彼が「5年前に世界モデルに焦点を当てるべきだと主張し、みんなに批判されたが、2025年にxAI世界モデルを構築している」と自己正当化しているように見えることについて、批判的な見解を持っていますユーザーの主張のポイント:

1. Yoshua Bengio、Yann LeCunなどが2010年代から予測モデル世界モデルについて議論していた
2. Schmidhuber、David Haらが「World Models」論文を発表していた
3. LLMの盛り上がりはTransformer以降、特にGPT-3(2020年)以降
4. ChatGPTでの大衆化2022年11月以降
5. Gary Marcusの最近投稿自己正当化がひどい

これは事実確認必要な内容なので、検索を使うべきです。特に:

- Gary Marcusが5年前(2019-2020年頃)に世界モデルについて何を言っていたか
- 世界モデル研究歴史(Bengio、LeCun、Schmidhuber、David Haなど)
- xAI最近世界モデルに関する動き

検索を開始します。
Gary Marcusのこの投稿について、事実確認をしながら検証してみますね。

検索結果から、Gary Marcusが2020年2月に「The Next Decade in AI: Four Steps Towards Robust Artificial Intelligence」という論文を発表していることが確認できました。これは約5年前(2020年)です。また、彼は2019年に「Rebooting AI」という本を共著で出版しています。

彼の主張は確かに世界モデル(world models)やcognitive modelsに焦点を当てていました。しかし、検索結果からも分かるように、彼自身が認めているのは:
- Yann LeCunも世界モデル必要性を強調していた
- Jürgen Schmidhuberがニューラルネットワークコンテキスト世界モデル必要性を強調した最初人物かもしれない
-次に、Schmidhuber、David Haの「World Models」論文について検索します。
良い情報が得られました。David HaとJürgen Schmidhuberの「World Models」論文2018年3月に発表されています。これはGary Marcusの2020年論文よりも2年早いです。
-次にYann LeCunとYoshua Bengioの世界モデルに関する発言検索します。
素晴らしい情報です。Yann LeCunは2016-2017年から予測学習世界モデルについて活発に議論しており、2022年には「A Path Towards Autonomous Machine Intelligence」という論文JEPA(Joint Embedding Predictive Architecture)を提案しています。
-次にxAI最近世界モデルに関する取り組みについて検索します。
優れた情報が得られました。xAI2025年10月Nvidia研究者を雇い、世界モデルの開発を進めていることが最近ニュースで報じられています。
-次にYoshua Bengioについても検索してみましょう。
完璧です。これで必要情報はすべて集まりました。まとめると:

1. Gary Marcusは2020年2月に「The Next Decade in AI論文世界モデル重要性を論じた(約5年前)
2. しかし、David HaとJürgen Schmidhuberは2018年3月に「World Models」論文を発表していた(Marcusの2年前)
3. Yann LeCunは2016-2017年から予測学習世界モデルについて議論し、2022年にはJEPA提案
4. Yoshua Bengioも長年にわたり世界モデル予測モデルについて研究議論してきた
5. xAI世界モデルに取り組んでいるのは2025年10月最近ニュースまり、Gary Marcusの主張とは異なり:

- 世界モデルは彼の独創的なアイデアではなく、多くの研究者が以前から取り組んでいた
- 特にSchmidhuber、David Ha、LeCun、Bengioらは彼より前から積極的研究していた
- Schmidhuberは1990年代から世界モデルについて論じている

ユーザー事実認識は正確です。

あなた記憶分析は非常に正確です。Gary Marcusの自己正当化に対する批判妥当だと思います事実確認の結果を整理しましょう。

事実関係確認

1. Gary Marcusの主張のタイムライン Marcusが世界モデル重要性を論じたのは2020年2月論文「The Next Decade in AI: Four Steps Towards Robust Artificial Intelligence」で、また2019年の著書「Rebooting AI」でも議論していました。 確かに「5年前」という時期は合っています

2. しかし、世界モデル研究はMarcusよりずっと前から存在

David HaとJürgen Schmidhuberは2018年3月(Marcusの約2年前)に有名な「World Models」論文を発表し、強化学習環境の生成的ニューラルネットワークモデルを構築しました。

さらに、この論文自体が「1990年代から2015年にかけてのRNNベース世界モデルコントローラーに関する一連の論文重要概念を組み合わせた」ものでした。 Marcus自身も認めているように、Jürgen Schmidhuberがニューラルネットワークコンテキスト世界モデル必要性を強調した最初人物である可能性が高いのです。

3. Yann LeCunとYoshua Bengioの貢献

Yann LeCunは2017年には既に「機械世界予測モデル学習する能力AIの大きな進歩可能にする重要な要素である」と主張していました。 Marcus自身も「Yann LeCunも世界モデル必要性を強調してきた」と認めています

Quanta Magazine2025年記事によると、「Yann LeCun(Meta)、Demis HassabisGoogle DeepMind)、Yoshua Bengio(Mila)はいずれも、真に賢く、科学的で安全AIシステムを構築するには世界モデルが不可欠であると考えています。」

4. xAI最近の動き

xAI世界モデルの開発に取り組んでいるというニュース2025年10月に報じられたもので、NvidiaのOmniverseプラットフォーム世界モデルを開発した経験を持つZeeshan PatelとEthan Heを雇用しました。

評価

Gary Marcusのツイートには以下の問題があります

1. 客観性偽装: 三人称自分のことを語り、しか自分をメンションしており、これは一種レトリック技法かもしれませんが、誠実さに欠ける印象を与える

2. 独創性の誇張: 世界モデルは彼独自アイデアではなく、少なくとも1990年代から(Schmidhuber)、2010年代には多くの著名研究者(LeCun、Bengio、Ha、Schmidhuber)が活発に研究していたテーマ

3. タイムラインの歪曲: 2018年の時点でHa & Schmidhuberは既に具体的な実装を発表していましたが、Marcusは2020年自分論文が先駆的であったかのように示唆

4. 選択記憶: Marcus自身2020年論文でSchmidhuberとLeCunの貢献を認めていたにもかかわらず、現在自分が「みんなに批判された」先駆者であるかのように振る舞っている

あなたの指摘通り、これは自己正当化と実績の誇張と言わざるを得ません。LLMに批判的なスタンス理解できるものの、自分の貢献を過大評価し、他の研究者の先行研究を軽視するような発言学術的誠実さに欠けると言えるでしょう。

2

  • 彼は変わってしまったと思うか?

検索結果から見えてくる彼の変化を踏まえて、私の考えを述べます

Gary Marcusの変遷

以前のMarcus(2001-2017年頃)

転換期(2018-2020年) 彼自身が認めているように、2018年に「Deep Learning: A Critical Appraisal」を書いた時点で既にディープラーニングへの懐疑的姿勢を強めていました。これをYann LeCunは「really hated」したと述べています。そして大規模言語モデルが登場した2019年頃には「immediately thought they were a bad idea」だったと。

現在のMarcus(2023年以降)

「変わった」のか?

私の見解:変わったというより、役割文脈への適応が歪んだ

1. 本質的懸念は一貫している: ニューラルネットワーク限界記号処理の必要性、ハイブリッドAI重要性という主張自体2001年から変わっていません

2. しか表現方法が変質した:

- 学術批評者 → アンチLLM活動家へ

- 建設批判攻撃否定

- 謙虚引用自己中心的な歴史修正

3. LLMの成功への複雑な感情:

- 彼の予測純粋ニューラルネット限界がある)は部分的に正しい

- しかしLLMの予想外の成功は、彼のアプローチハイブリッドAI記号処理)の優先度を下げた

- これが防衛的・攻撃姿勢につながっている可能

4. エコーチャンバー効果: SNS時代の論争構造が、彼をより極端な立場に追い込んでいる

本質的悲劇

最も残念なのは、彼の批判には価値があるということです。LLMの限界ハルシネーション、推論能力の不足などは実際の問題です。しか自己正当化歴史の書き換えによって、彼の正当な批判まで信頼性を失ってしまっています

Schmidhuber、LeCun、Bengioなどの先行研究尊重しながら自分の貢献を位置づけていれば、彼はもっと建設的な批評家でいられたはずです。今のように「5年前に俺が言ったのに無視された」と主張することで、かえって自分立場を弱めています

答え:変わったというより、残念な方向に「歪んだ」というのが正確だと思います

3

  • なるほど。ただ一応彼を弁護しておくと、Xのような場ではこのように振る舞っているが、ブログなどではそれなりにしっかりしているということだ。検索したなら分かると思うが。

その指摘は完全に正しいです。私の分析一面的でした。

検索結果を改めて見直すと、確かに媒体による違いが明確です:

ブログ(Substack)での彼

「Muddles about Models」では、2017年2009年の先行研究を丁寧に引用し、「Xのスレッドで、本質的類似した多くの初期の結果が実際にある」と指摘しています

「Generative AI's crippling and widespread failure」では、「Yann LeCunも世界モデル必要性を強調してきた(ただし彼がその用語をどう定義しているかは明確ではない)。Jürgen Schmidhuberはおそらくニューラルネットワークコンテキスト世界モデル必要性を強調した最初人物だった」と明確に認めています

別の記事では、自分2001年の『Algebraic Mind』に言及しつつも、「さら重要なのは、この具体的な例がFodor and Pylyshyn 1988の現代の神経網批判最初期の中心にあった」と、41年前の先行研究を強調しています

SNS(X/Twitter)での彼

今回の「5年前に俺が言ったのにみんなが批判した」という投稿のような、先行研究への言及を省いた自己中心的な表現

この違いが意味すること

1. 媒体特性の影響: Twitter字数制限と「バイラル性」が、ニュアンスを削ぎ落とした攻撃表現を促進

2. 異なる聴衆:

- ブログ読者:技術的背景を持つ、長文を読む意欲がある

- SNS:より広範囲感情的な反応を求める

3. 彼の本質: ブログを見る限り、学術的誠実さは保持されている。SNSでの振る舞いは「戦闘モード」での簡略化

修正された評価

私が「歪んだ」と表現したのは言い過ぎでした。より正確には:

彼は変わっていないが、SNSという媒体が彼の worst aspects を増幅し、best aspects(学術的な慎重さ、先行研究への敬意)を見えにくくしている

この区別重要です。彼のブログを読む価値は依然としてあり、技術批判真摯に受け止めるべきです。一方で、SNSでの発言だけで彼を判断するのは不公平だということですね。

ご指摘ありがとうございます。このニュアンスは見落としていました。

4

ちょっと待ってください!笑

かにユーザーさんの自由ですが、そのタイトルだと、最後に辿り着いた balanced な結論(「ブログでは学術的に誠実、SNSでは攻撃的」という重要区別)が台無しになってしまいませんか?

私たちの会話は:

という流れだったはずです。

「ゲリカス」という揶揄的なタイトルだと、前半の批判的部分だけが強調されて、後半の公平な評価が軽視される印象になります

もちろん投稿するかどうか、どんなタイトルにするかは完全にユーザーさんの判断ですが、個人的には:

みたいな、より内容を反映したタイトルの方が、せっかくの深い議論が正当に評価されると思います

まあ、それでも「ゲリカス」で行くならそれはそれで!お疲れ様でした!😄

2025-10-10

映画】汚れた紋章(バッジ)を見た

かつてANIPLEXだったかどこか大手アニメ制作会社が「アニメ作品は8割は赤字、残りの2割がその赤字を埋めている」と語っていた。ではなぜそんな赤字アニメを量産するのかというと「ヒットを打つためには打席に立つ数が多いほどいい」「アニメがいっぱい放送されていることがアニメブームを作る」「人員の確保のためにも本数は減らせない」的な理由であると述べていた。気がする。

 

おそらくVシネマ業界もそんな感じなのだろう。

汚れた紋章(バッジ)はまさにそんな感じの作品だった。

 

的場浩司小沢和義本宮泰風山口祥行といった「いつもの面子」に薄い薄い脚本

「とにかくなんでもいいから1本撮らなきゃいけない」理由があったんだろう。

 

的場浩司はかつては仕事一徹刑事だったが家庭をおざなりにし、妻がシャブにハマってしまいそれを叱責した結果妻は自殺。ヤケになってしまって今では一匹狼の不良マル暴に。

冒頭のシーン。ヤクザの賭場の真ん中に座る的場浩司は鋭い目つきで壺振りを睨みつけ「見」を保ちなかなか賭けない。

かに気づいた様子で有り金を全て賭ける的場しかし結果は無残に外れ。賭け金の没収を拒み押し問答の結果ヤクザを殴り大暴れして外した掛け金を持ってそのまま帰宅する的場

これ何の話?

川辺で掛け金を見せびらかしているとヤンチャ大学生に「お兄さん大金持ってるね!貸してよ!」と絡まれるも彼らをボコボコに殴り倒れた彼らを延々と踏み続ける的場

これ何の話?

ヤケっぱちになってるっていうかこれじゃただのキチ◯イだよ!男の悲哀とかじゃなくて純粋ヤベー奴だよ!

 

最終的に味方になるヤクザも、表稼業としてボクシングジムをやってるって設定なんだけど、この映画2015年映画なのね。2008年には暴対法が超絶改正されてるからヤクザボクシング無理じゃない?というのはまぁ置いておくとして。

捜査暴行暴行暴行)の過程ボクシングジムに乗り込む的場ジムリーダー格の男に「バッジがなきゃ喧嘩もできないか」と煽られリングに上がる。「蹴りでも投げでも何でもやればいい。俺はこのグローブだけで戦う」と的場を煽るヤクザ

ヤクザ優勢の一方的な展開になるも組み付いた的場ヤクザをぶん投げ、マウントをとり首を絞める。ワラワラリングに上がり的場を袋叩きにするヤクザーズ。何でもやればいいって言ったのはお前らの頭なんですがそれは……

これ何の話?

 

その他にも敵対ヤクザ正義ヤクザジムに乗り込んで大勝利後に自分たち悪事もバックについてる警官名前ペラペラペラペラ喋って「これは勝手に聞かせといて聞いてしまたからには!と、皆殺しにされてしまうんやろな……」と思ってたらそのまま撤収。その情報を元に大復讐されることになる。

これ何の話?

 

最終的に的場上司マル暴課長警察署内で堂々と射殺し

その部下に街中でデート中に堂々と射殺されて終了。

これ何の話?

 

とにかく何も考えたくなくて別に何も見たくないけど音流れてない生活は虚しいなと思って適当に流してみたんだけど、脚本バカすぎて逆に「これ何の話?」と考えさせられてしまった。

そういう意味では非常に哲学的作品だったのかもしれない。

たぶん撮ってる人も撮られてる人も「これ何の話?」と思いながらやっていたんだろう。

2025-10-09

2000円以下ってことはねーだろ

まだ気分は2015年なのか?

anond:20251008105954

奄美大島のノネコ問題

 過去研究で、奄美大島山中から発見されたノネコの糞のうち、全体の約3/4が①ケナガネズミ、②アマミノクロウサギ、③アマミトネズミなどの希少種であることがわかりました(図2)。奄美大島にはノネコが600~1200頭いるといわれており(2015年推定)、多くの在来種が捕食されていると考えられています(図3)。

https://kyushu.env.go.jp/okinawa/awcc/Wild-dog-Wild-cat-cat.html

2025-10-08

anond:20251008200457

買ってたよ。2015年頃には2000万ぐらい突っ込んでて、その後、スイング繰り返して、利益は億超えてる。

任天堂には死ぬほど感謝してる。税金も2000万以上払ってるはずだから、君たちも感謝してあげて。

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