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2025-10-21

少子化より不登校療育・若年無業こそ重篤問題

日本では長年「少子化対策」が政治課題の中核に据えられ、はてな男性は「中年非モテ男性の(年下女性との)恋愛を国や自治体無償格安支援するべき」という主張をここ15年ほど繰り返してきた。

しかし、出生数の減少そのもの重要だが、それ以上に「次世代社会機能しない/自立できない割合が増えること」は、長期的に見て社会資本と財政の双方にとって致命的なインパクトを与えうる。

実際、近年は不登校療育(発達支援)を必要とする子どもの増加、若年無業者の高止まりが目立つ。

子供が減っているのに不登校が増えている

文部科学省の令和5年度調査では、小中高の不登校児童生徒数が過去最多を更新しており、小中学校で約34.6万人、高校で約6.9万人と報告。長期欠席・不登校の生徒数はここ数年で明確に増加。不登校は単に「学校に来ない」問題に留まらず、学習の遅れ・社会経験の欠落へと連鎖し、将来の就労社会参加の困難を生むなど長期にわたる悪影響へと繋がっていくリスクが高い。

療育児童発達支援)を必要とする子ども支援需要が急増している

厚生労働省関係機関の集計では、児童発達支援放課後デイサービス利用者数・費用額が年々大幅に増加しており、平成24年度以降で数倍(児童発達支援は約5.7倍、放課後等デイはさらに大きな伸び)というデータが示されている。療育ニーズの増加は、単に行政予算問題であるだけでなく、家族就労生活設計に直接影響する。療育必要な子が増えれば、介護的な育児負担が長期化し、親(特に母親)がフルタイムでの労働を続けられなくなるケースが増える。

父親年齢と自閉スペクトラム障害ASDリスク

多数の疫学研究が、父親年齢が上がるほど子の自閉症スペクトラム障害リスクが上昇することを示している。代表例として、Reichenbergら(JAMA Psychiatry, 2006)や大規模レジストリ解析を含む報告(Sandinら, 2016)は、父親高齢化子供ASDリスクの関連を示し、Sandinらは母親年齢や他の共変量を調整した解析でも独立した父親年齢の影響が確認されたとしている。疫学的には父親年齢の上昇がASDリスク増加と関連するという強いエビデンスがある。

メカニズムとしては、父親年齢上昇に伴う精子由来の新生突然変異(de novo mutations)増加や、社会選択高齢父親になる人の子供に特異な遺伝的背景がある可能性)などが仮説として挙げられる。Sandinらのような大規模研究は、母親年齢を統計的に調整しても父親年齢の独立効果が残ることを示しており、母親年齢を影響を除去した有効ソースに該当。

療育必要な子がいると「共働き」が続けられない

障害児・療育を要する子どもを抱える保護者に関する厚生労働省調査では、「仕事子育ての両立に困っている」との回答が多く、就労継続が難しいとの実態が示されている。共働きでやりくりしていた家庭でも、子ども特別支援必要になると片方(多くは母親)が離職・短時間就労を選ばざるをえない事例が頻出。子供の送り迎えのために仕事を辞めるよう療育施設から直接言われたり、また辞めない限り子供支援サービスアクセスするのが不可能な状況であったという声も報告されている。

もともと「片働きでは家計が成り立たないか共働き子どもを作る」という家計設計一般化している時代に、療育ニーズの増加で親が仕事を続けられない事態が広がれば、家計キャリア・出生意欲のすべてに負の影響を与える。

成人後も自立できないリスクと、それがもたらす財政社会負担

若年無業者は、若年者が減少している社会でありながらも高止まり状態が続いている(例:15–34歳で50万人台程度の長期高止まりの推移など)。労働需要不景気により落ち若年人口ボリュームがあって人余り状態であった氷河期とは状況が全く違い、団塊世代引退して人手が不足して売り手市場であるのにもかかわらず、「能力的な理由でどこでも働けない若年者」の問題現在日本問題である。若年層の就労不能・無業化が増えることは、納税者が減るだけでなく、生活保護・医療福祉などの公的支援需要を増やすため、政府財政にとって大きな負担となる。

さら内閣府財務省の将来見通し・財政資料は、人口減少・高齢化が進む中で社会保障給付が増大し、現役世代負担が重くなることを繰り返し示している。もし「働けない・納税できない次世代」の割合が上がれば、税や社会保険料を健常な労働世代からさら徴収せざるをえず、長期的な税負担の増加と経済成長の停滞を招く。少子化に加え、次世代の「就労能力・自立度」が低下することは、単なる人口統計の問題を超え、財政持続性と社会生産性にとって直接的な脅威である

結論少子化対策としての35歳以上の男女への結婚促進は不要

少子化対策は往々にして結婚と挙児を望むが機会が得られない35歳以上の男性目線で語られがちだが、「出産適齢期に入る前の若年層(高校生・大学生)」に対するライフプラン教育や健常児をもうける能力と年齢の関係に関する情報提供キャリア形成家族計画を両立できる制度整備の方が長期的に見て効果が高い。これまでライフプラン教育女子中高生のみに限定されて行われたことでTwitter上での「女性差別」という炎上が繰り返されてきたが、むしろ無知危機感の欠如といった点で問題の程度が酷いのは男性のほうであり、40歳など手遅れな年齢になって親の介護危機きっかけとして婚活を開始しがちな旧世代無知男性反面教師として、現在男子高校生に対して「25歳までに同年代相手を決め、27歳までに第一子をもうける」といった人生設計に向けた緊張感を持ってもらうことこそ肝要である。35歳以上の男女への結婚促進は別に、国のためにならない。若さをすでに失った人は、勘違いをするべきではない。

女性高齢になることにより不妊流産ダウン症といったリスクが上がることは知られているが、男性側が35歳以上であることによってASDが増えるというのは2000年以降に研究され始めた内容であり、知識が広がっていない。無知による晩婚、ASD児増加、不登校、若年無業、8050問題へと流れてしまう家庭が増えないことを祈るばかりである

2025-09-28

anond:20250926143508

スウェーデンコホート研究問題点

1) 曝露把握が粗く、過小捕捉の構造が濃厚

単一時点(妊娠初期の受診時)での助産師面接+処方記録が中心。面接は「その時点までの使用経験」を聴取する形式で、その後のOTC使用や断続的使用を取りこぼしやす設計継続的な再聴取・日誌・薬剤スキャン、あるいはバイオマーカー(臍帯血・胎便・尿)などの客観指標が使われていない。これでは非差別的誤分類→効果推定希釈が強く起こる条件がそろう

実際の曝露率は7.49%と極端に低い(2,480,797例中185,909)。著者は「“1回でも”使った人(ever use)と“実質的ユーザー複数使用)”を区別せよ」と反論するが、曝露の少なさ自体が測定体制の感度不足を示すサインでもある。スウェーデン同時期の別コホートでは母親申告や尿中濃度で使用率が大幅に高い報告がある(例:SELMA、母体報告+尿で曝露評価)。

2) “きょうだい比較”は測定誤差に脆弱効果ゼロ方向に潰す)

きょうだい比較家族共有の交絡を消せる反面、曝露測定誤差にきわめて弱い。Monte Carlo シミュレーションでは、曝露信頼性が下がり、同胞間で曝露が似ているほど、真の関連があっても「無関連」に見えやすいことが示されている。スウェーデン研究のようにOTCタイミング・用量の不確かさが大きい状況は、“無関係”という結論偽陰性にしやす設計だと言える。

3) タイミング・用量情報が乏しく、臨界期や高用量の影響を検出しづらい

曝露は「有る/無し」や処方ベースの平均日量など粗い指標で、トリメスター別・発熱時の頓用・高用量連用など、神経発達に効きやすい“臨界期×用量”のシグナルを潰す。用量–反応が見えないのは、測定側の解像度不足の可能性を排除できない。

4) バイオマーカー研究との整合性が悪い

臍帯血・胎便などの客観曝露指標を用いた研究では、ADHD/ASDとの正の関連や用量反応が繰り返し観察されている(Boston Birth Cohort 等)。客観指標が陽性、自己申告+処方の粗測定が陰性という“ミスマッチ”は、後者の曝露測定誤差をまず疑うのが王道

予想される反論について

著者はレターで「“1回でも”使用と“複数使用”を分けるべき」「NINFEA では1回でも:31%/5日以上:5.5%」と主張。しかし、だからこそ“5日以上の確度ある使用”を把握できる設計(反復聴取電子記録の統合バイオマーカー)が必要で、単一時点聴取+処方記録では高用量・臨界期曝露の抽出力が不足している点は覆らない。

「測定誤差を想定したシミュレーションでも無関連は説明困難」との主張は、どの程度の誤分類を仮定たか依存。7.5%という低曝露率とOTC断続使用の取りこぼし構造を考えると、現実の誤分類はシミュレーション想定を超える可能性がある。**外部妥当化(他研究の曝露率・バイオマーカー)**を踏まえた再検証必要

評価

スウェーデン研究は規模と統計手法の洗練という点では重要だが、曝露測定の解像度不足、同胞比較の測定誤差脆弱性、時代トレンド混入、一般可能性の乏しさという構造限界が重なり、小~中程度の真の有害効果を“見逃す方向”にバイアスしている可能性が高い。

よって、「因果なし」の決定打として持ち出すのは不適切。少なくとも客観曝露(臍帯血・胎便・反復尿)を備え、臨界期×用量を追える設計で再評価するまでは、“安全宣言”に使えるエビデンスとは言い難い。

要出典

Ahlqvist VH, et al. JAMA 2024:スウェーデン全国コホート論文同胞比較では無関連)。

Ahlqvist VH, et al. JAMA 返信レター:曝露率と“ユーザー定義”の主張(NINFEA例:5日以上5.5%)。

Gustavson K, et al. 2024:同胞比較×測定誤差のバイアスを示すシミュレーション研究

SELMA ほかスウェーデンコホート母体報告+尿での曝露評価(ever useの高さ、言語発達との関連)。

Icahn School of Medicine at Mount Sinai

Boston Birth Cohort:臍帯血バイオマーカーとADHD/ASDの用量反応。

2025-09-26

anond:20250926141405

おいおい、論文っつったのにコンセンサスステートメントにしたのかよ…

この時点で科学音痴だわな。

あと残念、「JAMA 2024 スウェーデン全国コホート」は数だけは多いが、アセトアミノフェン使用率が7.5%と、一般使用率50%以上から極端に乖離してるんよね。

これは助産師の記録によって投与非投与を決めたからで、患者市販薬使用などをカウントできていないことが原因と考えられている。

その結果、実際には6人中5人以上のアセトアミノフェン使用者が非曝露と誤って分類された可能性があると指摘されてるわけよ。

まりスウェーデンコホートを持ち出す奴は科学音痴と考えてOK

 

AIだよりで中身を確認せずに、都合のいい論文一本で否定できると思ったんやろ?

そういうところがダメなんよ。

2025-09-24

子宮アセトアミノフェン曝露の臍帯血バイオマーカーと自閉症

子宮アセトアミノフェン曝露の臍帯血バイオマーカーと小児期における注意欠如・多動症ADHD)および自閉スペクトラム症ASDリスクとの関連」

Association of Cord Plasma Biomarkers of In Utero Acetaminophen Exposure With Risk of Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder and Autism Spectrum Disorder in Childhood

Yuelong Ji, PhD1; Romuladus E. Azuine, DrPH, MPH, RN2; Yan Zhang, PhD3 et al

JAMA Psychiatry

Published Online: October 30, 2019

https://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/fullarticle/2753512

質問(Question)

子宮アセトアミノフェン曝露の臍帯血バイオマーカーと、小児期の注意欠如・多動症ADHD)および自閉スペクトラム症ASD)のリスクとの関連は何か?

所見(Findings)

ボストン出生コホートに含まれ996組の母子対象としたコホート研究において、アセトアミノフェンへの胎児曝露を示す臍帯血バイオマーカーは、小児期のADHDおよびASDリスク増加と有意に関連していた。

意味(Meaning)

これらの知見は、子宮内でのアセトアミノフェン曝露が小児期のADHDおよびASDリスクの増加と関連することを示唆している。

要旨(Abstract

重要性(Importance)

先行研究により、妊娠中の母親によるアセトアミノフェン使用と、その子どもにおけるADHDASDリスク増加との関連が懸念されてきた。しかし、多くの研究母親自己申告に依存している。

目的(Objective)

臍帯血中のアセトアミノフェン代謝物と、医師により診断された小児期のADHDASD、両者併存、ならびに発達障害DDs)との前向きな関連を検討すること。

デザイン・設定・参加者(Design, Setting, and Participants)

本前向きコホート研究では、ボストン出生コホートの一部である996組の母子を解析対象とした。これらは出生時に登録され、1998年10月1日から2018年6月30日までボストン医療センターで前向きに追跡された。

曝露(Exposures)

出生時に収集され保存されていた臍帯血サンプルを用いて、3種類のアセトアミノフェン代謝物(未変化アセトアミノフェンアセトアミノフェングルクロン酸抱合体、3-[N-アセチル-L-システイン-S-イル]-アセトアミノフェン)を測定した。

主要アウトカムと測定項目(Main Outcomes and Measures)

小児の医療記録に記載された、医師によるADHDASD、その他の発達障害DDs)の診断。

結果(Results)

996人の参加者(平均[標準偏差]年齢 9.8[3.9]歳;男性 548人[55.0%])のうち、最終的な解析対象は、ADHDのみの児 257人(25.8%)、ASDのみの児 66人(6.6%)、ADHDASDの併存 42人(4.2%)、その他の発達障害DDs)304人(30.5%)、神経学的に定型発達の児 327人(32.8%)であった。未変化のアセトアミノフェンは、すべての臍帯血サンプルで検出可能であった。臍帯血中アセトアミノフェン負荷の第1三分位群と比較すると、第2三分位群および第3三分位群ではADHD診断のオッズ有意に高く(第2群 OR=2.26;95%CI=1.40-3.69、第3群 OR=2.86;95%CI=1.77-4.67)、ASD診断のオッズも高かった(第2群 OR=2.14;95%CI=0.93-5.13、第3群 OR=3.62;95%CI=1.62-8.60)。感度分析およびサブグループ分析では、母体適応物質使用、早産、子どもの年齢や性別など潜在的交絡因子の層別を含め、アセトアミノフェン負荷とADHDASDとの関連が一貫して認められ、ADHDではORが2.3〜3.5、ASDでは1.6〜4.1の範囲であった。

結論と意義(Conclusions and Relevance)

胎児アセトアミノフェン曝露の臍帯血バイオマーカーは、小児期のADHDおよびASDリスク有意な上昇と 用量反応関係 をもって関連していた。本研究の知見は、妊娠期および周産期のアセトアミノフェン曝露と小児の神経発達リスクとの関連を示す先行研究を支持するものである

2025-09-22

アセトアミノフェンカロナール)は自閉症と関連はあるか?

トランプおやびんが「鎮痛剤が自閉症関係」 と注意喚起するらしい

またデマかと思うだろうが、トランプが言ってるからって逆張りすればいいという姿勢怪我のもとだ

アセトアミノフェン自閉症リスクを高める可能性については、すでに多数の報告がある

 

・Masarwa et al., Am J Epidemiology (2018) メタ解析:妊娠使用ASD/ADHDリスクの上昇を報告

・Ji et al., JAMA Psychiatry (2019/2020):臍帯血中アセトアミノフェン関連バイオマーカーがASD/ADHDリスクと段階的に関連

Baker et al., JAMA Pediatrics (2020):胎便中アセトアミノフェンで曝露判定。神経結合の変化や多動症仲介を報告

・Khan et al., (2022) システマティックレビューASDを含む神経発達アウトカムと正の関連を総説

Prada et al., Environmental Health (2025) 評価レビュー:近年研究を再評価し、ASDリスクとの一貫した正の関連と用量反応を報告

Nature Reviews Endocrinology (2021) コンセンサス声明:「慎重な使用」を提言必要時に最小用量・最短期間)

 

一方、スウェーデンでは相関がみえなかったという報告もある

・Ahlqvist et al., JAMA (2024):スウェーデン全国出生コホート同胞対照解析。通常モデルではASDリスク上昇だが、家族対照ではリスク上昇は消失

ただしこの研究では処方箋登録情報だけを使っていて、OTCで飲んだ薬をカウントしていない

 

まり現時点では、因果関係は確実とは言えないがリスク否定できない、という状況だ

注意喚起必要かどうかは政治的判断となるが、デマというのは明らかに間違いで、トランプ以下になる

 

陰謀論っぽいからって、それこそ安易否定論に飛びつけばいいってもんではないのだ

2025-07-11

ファクトチェック言うなら、せめてChat GPT Plusを契約してo3を使え

このファクトチェック記事数字の部分はあってるんだが、なんかおかしい。

https://agora-web.jp/archives/250710055248.html

Chat GPTを使っているとあるので、俺も同じことをやってみたんだが、全然違う結果が帰ってきた。

俺はo3-Proなんだよね。これ、無料版使ってるよね?

Plusぐらい契約してせめてo3を使うべき。

結果を「増田に相応しいようにはてな記法で書いて」っていったら作ってきて、これはこれでおもろいのでそのまま転載するな。

参政党の「終末期延命治療見直し公約に対するファクトチェック考察

「70歳以上の高齢者にかかる医療費は年間22兆円で、特に85歳以上になると一人あたりでは100万円を超える。過度な延命治療医療費を押し上げている。欧米ではほとんど実施されない延命措置原則行わない」

──そんな主張を掲げるのが、参政党の2025年政策公約だ。政策的には、尊厳死法制の整備や、延命治療に関する自己負担化を盛り込んでいる。

この主張は、どこまで事実に基づいているのか。以下、複数公的統計国際データに基づいて検証してみた。

1. 「70歳以上の医療費は22兆円で全体の半分」→概ね正確(やや過少)

厚労省の「2022年国民医療費」では、70歳以上の医療費は**約24.2兆円**で、**全体の52%**を占めている。

2021年度で見ると23.4兆円(51.9%)なので、「22兆円」は旧データに基づく四捨五入と考えられるが、現在さらに膨らんでいる。

2. 「85歳以上は一人あたり年間医療費100万円超」→正確

厚労省資料によれば、85〜89歳の1人あたり医療費は**約107万円**、90歳以上では**約119万円**。これは事実

3. 「欧米では延命措置ほとんど行われない」→誇張表現

これは**かなり誇張が含まれ表現**。

胃瘻(PEG)の導入率で見ると、

PEG導入率(高齢者施設
--------------------------------
日本 8.3〜26.2%
米国 5.4%
カナダ 1.2%
オーストラリア 0.9%

しか日本が突出して高いが、**「ほとんどゼロ」ではない**。

さらに、フランスのがん患者研究でも死亡前7日間で2.9%、31日間で5.1%が経管栄養を受けていたというデータがある。

要は、「必要ならやる」が国際的な潮流であって、「一切行わない」わけではない。

4. 「終末期医療費医療費膨張の主因」→一因ではあるが限定的

死亡前12か月の医療費はたしかに高い。ある日本研究では、65歳以上の医療介護費の**15.8%**が死亡前1年に集中していた。

OECD諸国でも「死亡前1年で医療費の8〜10%」というのは共通傾向。

ただ、これは「主因」ではなく、「高齢化・慢性疾患の長期治療」「薬剤・医療技術の進展」の方がはるかに大きい構造要因だ。

5. 「終末期の延命医療を全額自己負担にする」→制度的に重大な懸念

自己決定の尊重医師の法的安定性の確保という観点から尊厳死法制や事前指示書Advance Directive、POLSTなど)は評価されるべきだろう。

しかし、「延命治療自己負担に」という政策は、**公的医療保険制度の根幹(憲法25条の生存権含む)に関わる問題**。

経済的格差によって治療選択が決まるのなら、それはもはや「選択」ではなく「排除である

まとめ:感情的共感に乗じた粗い議論には注意が必要

参政党のこの政策は、「ムダな延命医療日本を食い潰している」という強い印象を与えるよう構成されている。

しか医療費が増加しているのは事実で、本人が望まない治療が続けられている場面もある。

しかし、ファクトベースで見れば、「終末期医療けが医療費高騰の主因」ではなく、また「欧米延命しない」も正確ではない。

何より「終末期だから自己責任で負担せよ」という方向性は、社会保障としての医療制度の根幹を問う問題である

お金の話と命の話を一緒にすることの危うさを、私たちもっと慎重に捉えるべきだろう。*

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参考:



プロンプト

ひとつ

以下は参政党の公約です。こちらについてファクトチェックをお願いします。

多くの国民が望んでいない終末期における

過度な延命治療を見直す

▶︎70歳以上の高齢者にかかる医療費は年間22兆円と全体の半分程度を占め、特に85歳以上になると一人あたりでは100万円を超える。終末期における過度な延命治療に高額医療費をかけることは、国全体の医療費を押し上げる要因の一つとなっており、欧米ではほとんど実施されない胃瘻・点滴・経管栄養等の延命措置原則行わない。

主な施策

本人の意思尊重し、医師の法的リスク回避するための尊厳死法制を整備。

事前指示書やPOLST(生命維持治療に関する医師指示書)で、医師が即座に心の負担なく適切な判断ができるプロセスを徹底。

終末期の点滴や人工呼吸器管理延命治療保険点数化されている診療報酬制度見直し

終末期の延命措置医療費の全額自己負担

二つ目(o4に切り替えてから

これをはてな匿名ダイアリーに相応しいように、はてな記法にして記事を作ってください

2025-04-22

朝日新聞小学生自殺記事ファクトチェックした

目立たない、認知のゆがみ

小学生自殺率、4~6月の増加目立つ 学校始まるストレス関係

編集委員岡崎明子2025年4月21日 7時00分

 小学生自殺率は上昇傾向にあり、とくにここ数年は4~6月の増加が著しい――。

 一般社団法人いのち支える自殺対策推進センター(JSCP)」国際連携室長仁科有加さんらが、米医師会雑誌JAMA Network Open」に論文を発表した(https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2829456ウインドウで開きます)。仁科さんは「リスクの高い子どもたちに適切な介入をする必要がある」と指摘する。

 日本を含む主要7カ国G7)の10代の死因で、自殺が1位となっている国は日本しかない。一方で、より年少の8~12歳の自殺の背景分析は、これまでほとんど研究されてこなかった。

 仁科さんらは、国がまとめた2009~23年の自殺統計を前期(09~15年)と後期(16~23年)に分け、それぞれ自殺率の変化や要因などを調べた。

 この間に自殺した子ども男子159人、女子124人。全般的な傾向として自殺率は上昇傾向にあり、その割合女子の方が目立った。100万人あたりの自殺件数は、前期が平均2.84件だったのに対し、後期は平均4.03件と、統計的にも有意な差で増えていた。

 特に女子」「12歳」「飛び降り」「西日本」「非都市部」といった要因で増加が目立った。また前期に比べ後期は、自殺を実際に企てた「企図歴」がある子や、4~6月に亡くなる子の増加が特に顕著で、4~6月に亡くなった子は1.93倍に増えていた。

 日本人全体では、女性より男性の方が自殺率が高いが、この年代では女子の増加が目立つ。また飛び降り自殺が占める割合日本人全体では12%だが、この年代では前期が16%、後期は29%と高かった。ほかの自殺方法に比べて準備の必要が少ないため、衝動的に行動した背景がうかがえるという。

 また4~6月自殺率が急増した背景には、学校が始まるストレス関係している可能性があると指摘する。

 自殺企図歴はハイリスク要因であり、仁科さんは「自殺未遂を経験した子どもへの重点的な介入が必要だ」と指摘する。

 厚生労働省3月末に公表した24年の自殺者数によると、小中高生自殺は529人で統計のある1980年以降、過去最多となった。

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この記事問題点

1. 記事に紹介されている人と論文を書いた人が同じ

 査読付き論文であるが、そもそも書いている人が同じなため、中立性が欠落している。

 査読付き論文さえあれば、どんなことでも書いていいことにならない。

 またそうであれば査読付き論文は全部掲載すべきである。例えば女性が過剰に優遇されていることも査読付き論文存在する。

2.4~6月の増加目立つという表現記事として不適切

 研究としてはそうなっているが、記事としては4月~6月に区切る合理的理由がない。以前は5月病と言われており、5月だった。だんだん拡大している。

3.母数が15人

https://x.com/sumomodane/status/1914307397025513949

2024年小学生自殺は男女合わせて15人しかおらず、これでは一人ふぇるだけでとんでもない増加が生じるため、実際は増減率は意味がない。

4.朝日新聞中年男性自殺しろと言っている

 つまり、この記事意図的小学生自殺を強調していることがわかる。それが大事なら、もっと他に、特に40代~50代男性を完全に無視している。

 これについて一切記事を書かないのは自殺しろという主張をしているのと同じである

 つまり氷河期世代自殺しろ、というのが朝日新聞女性記者であり、論説委員という肩書がある以上、朝日新聞自体自殺しろと言っているのと同じ記事となっている。ゴミすぎるだろ。

5.死因として目立つは、他の原因で死なないか

知念実希人公式

@MIKITO_777

これは統計トリックで、

日本の子供の自殺率は全く高くないんですよね

オーストラリアニュージーランド米国ロシア等の方が子供自殺率は高いです

日本10代の死因1位が自殺なのは事故感染症などで小児が亡くなることの少ない、安全な国だからです

https://mhlw.go.jp/content/h29h-2-3.pdf

ファクトチェック
項目 内容 評価コメント
----------------------------
① 「小学生自殺率が上昇傾向」 2009–2023年自殺統計から小学生自殺者数は増加傾向とされる[^1] 事実だが注意が必要母集団が小さく(年間10前後)、1件の増加でも大きな率の変動を生むため、「有意差あり」と言っても社会的インパクトとして過剰に見せる可能性がある
② 「4~6月自殺が1.93倍に増加」 後期(2016–2023年)に4~6月小学生自殺者が増加[^1] ⚠️誇張の可能性あり。3か月間だけを抽出して「倍増」と述べるのは、季節性や偶然の偏りを無視した印象操作の恐れがある
③ 「日本けがG710代の死因1位が自殺事実事故死や病死が少ない社会相対的自殺が1位になる[^2] 事実だが、他の国との直接比較には文脈必要(たとえば米国では銃が死因1位[^3])
④ 「自殺企図歴はハイリスク要因」 自殺未遂経験者は再企図リスクが高いとする[^4] ⚠️一般論としては妥当だが、記事内では根拠となるデータ提示されていないため、読者の納得を得るには不十分
⑤ 筆者・編集者の主張が前面に出ている 小学生自殺増加傾向を社会的危機として強調し、他世代との比較や冷静な補足が不足 ⚠️一部事実に基づくが、全体構成としてバランスを欠き、ミスリードの恐れがある

[^1]: JAMA Network Open掲載論文仁科有加ほか), 2025年 https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2829456

[^2]: 朝日新聞小学生自殺率、4~6月の増加目立つ」2025年4月21日 https://www.asahi.com/articles/DA3S16022649.html

[^3]: Forbes JAPANアメリカの19歳以下の死因1位は銃」2023年 https://forbesjapan.com/articles/detail/66508

[^4]: 厚労省自殺総合対策大綱』(2022年改訂https://www.mhlw.go.jp/content/000909437.pdf

総合評価:この記事は正確性に欠け、ミスリードの恐れがある

小学生自殺率自殺数は、統計的に極めて小さい数字でありながら、「増加率」「季節要因」「女子に多い」といったセンセーショナルな切り口のみを強調しており、読者に不安を与える構成になっている。

一方で、自殺率が圧倒的に高い40代・50代男性(年間自殺率25~29人/10万人)の実態には一切触れず、論点子供のみに限定されているのも不自然

論文査読付きであること自体信頼性の一つの指標ではありますが、それが即座に社会的意味を持つ一般化を許す根拠とはならない。

特に、「1.93倍」という数字を4~6月にだけ焦点を当てて抽出した手法は、読者を誘導するリスクが高い(いわゆる「統計パラドックス」的手法)。

すると、このような信憑性に疑問のある記事の末尾に名前掲載されることで、あたか信頼性の高い団体であるかのような印象を与える。しかし、「あなたのいばしょ」の代表である大空幸星氏は現職の衆議院議員であり、さら内閣官房孤独孤立実態把握に関する研究会」構成員や、こども家庭庁「こどもの場所部会委員など、政府機関に深く関与している。代表がこういう人物団体が、裏付けの乏しい記事と並んで紹介されることは、特定団体への便宜供与とも受け取られかねない。

さらに、

岡崎

@anselyosemite

あのー、東京都サイトからあなたのいばしょの事業報告書 令和3・4年度が削除されてるんですけど、何か修正でもあるんでしょうか?

https://seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/houjin/npo_houjin/list/ledger/0013611.html

衆議院議員代表であり、かつ政府機関に深く関与しているにも関わらず、この団体会計おかしく、まずこの会計解決されない限り、政府機関に関与することができないのは当然のことである

このため朝日新聞がここに並べるだけの正当性もないのである

2025-04-06

マンフル(Man Flu)現象について調べてみた

Xでこのポストがバズってたのがきっかけ。このポストについては「パートナー体調不良の訴えを面白がってネタにするって性格悪いな」くらいの感想だけど、結局、マンフルなるものはあるのかないのか気になったので調べてみた。

マンフルについて簡単に言えば、男性風邪インフルエンザにかかったときに、女性よりも大袈裟に症状を訴えるという多分に男性揶揄するミームで、欧米圏ではすっかり定番らしい。日本にもここ10年くらいで輸入されたのか時々みることがある。俺は正直「男性側がわざわざおおげさに症状訴える動機存在しないし、怪しいんじゃね?」と最初から思ってたけど、ともあれまともな文献を調べてみようと。

結論から言うと、やはり"マンルー"を「男性大袈裟な態度」と見るのは無理があるみたい。

まず、平熱について。最初男性の方が平熱が低いので、微熱でも男性の方が辛いのではと言う仮説を持ってたけど、こちらはちょっとハズレぽい。一応、最近の大規模研究によると、統計的には男性の方が女性よりわずかに平熱が低い傾向がある。スタンフォード大学2023年研究では、約61万件の体温データを解析した結果、全体平均が36.64℃で、女性の方が男性より平均体温が高かった(Parsonnet et al., 2023, JAMA Intern Medの論文)。日内変動や年齢、体格といった他の要因もあるけど、それらを調整してもこの性差は残る。ただ、重要なのはその差がせいぜい0.2℃程度で、これだと男性微熱でも辛く感じる根拠にするのは微妙そう。

じゃあ何がマンルーの正体なのか?と思って他の文献を調べてみた。

面白いのは、免疫反応やホルモンの違いが、男女の症状の出方に影響を与えている可能性があるってこと。例えば、女性ホルモンエストロゲン)は免疫活性化させる傾向があり、男性ホルモンテストステロン)は抑制する方向に働く。実際、ワクチンへの抗体応答も女性の方が強いという研究がある(Furman et al., 2014, PNASの論文)。

加えて、COVID-19のパンデミック中には、男性の方が女性よりも重症化しやすく、死亡率も高かったというデータ世界中から報告された(Global Health 50/50, Sex, Gender and COVID-19 Project)。インフルエンザでも似たような傾向がある。

まり男性の方が感染症に弱いというのは言えそうで、マンフルと呼ばれる現象も(確定じゃないけど)その線で説明できそうに思う。もちろん男性全員がそうというわけではないし、症状の訴え方に社会的バイアスもあると思う。「男は弱音を吐かないべき」とい男性規範女性から「情けない」という感想引き起こした面も考えられる。ただ、この辺はあまりにも憶測がまじりすぎるのでいったんおいてく。

他には副鼻腔炎についての話もあった。オーストリア研究チームが副鼻腔炎の経過を男女で比較したところ、女性の方が症状の自己評価は高かったものの、回復は早かった。男性は症状が長引く傾向があったとのこと(Brandstetter et al., 2021, Journal of Clinical Medicineの論文)。この研究では「マンルーというステレオタイプ裏付ける明確な根拠はない」と結論づけている。

結局のところ、マンルーという怪しげな話が「何故」広まったのかについて言うと、

のあわせ技で、女性から見たときに「おおげさに辛さを訴えてる用に見える」となるんじゃないかなというのが暫定的結論

日本の「マンフル」では、嫁側が辛さを吐露したとき男性が被せるように俺も辛いというのを「マンフル」と呼ぶケースもあるらしいけど、そっちは夫婦信頼関係とかの話になるし、旦那側の「証言」がないケースで一方的に言ってるケースが多いので、判断はおいとく。

2025-03-18

anond:20250318121817

* *

関税による影響の分析**

日本車メーカー各社にとって、**25%の関税導入による直接的な影響**は輸入車両の価格上昇です。関税コスト増を価格転嫁すれば、車両価格モデルによって最大25%近い大幅上昇となり [^1]、**新車需要の急減**を招きます特に価格に敏感な大衆車セグメントでは購入控えや他社ブランドへの乗り換えが相次ぎ、販売台数が大幅に減少するでしょう。一方、高級車や富裕層向けモデル価格弾力性が低いため、多少の値上げでも需要への影響は限定的です。このためレクサスアキュラ等の高価格ブランド販売減少が一桁%に留まる一方で、トヨタホンダ大衆車セグメントは約2割前後販売減となるシナリオを想定しました。

各社は関税コスト回避すべく**米国生産へのシフト**を図りますが、大幅な増産には限界があります日本メーカーはこれまで15年以上にわたり販売台数の62~68%程度を北米現地生産で賄ってきました [^2]。これは欧州韓国メーカーより高い比率ですが、それでもなお3~4割は輸入に依存しています [^2]。24か所の米国工場を有するものの [^3]、既存設備の即時フル活用でも増産余地は約15%に過ぎず、**生産能力の制約**がボトルネックとなります [^1]。生産拠点サプライチェーン一朝一夕には移管できないため [^1]、短期的には関税によるコスト増がそのまま価格高騰と販売減少に直結するでしょう [^1]。

ブランドへの需要シフト**も顕著になります関税適用により日本メーカー大衆車が値上がりした結果、代替として関税の影響が小さい米国メーカー車への乗り換えが増加すると見られます米国ビッグ3GMフォードステラティス)は販売する車両のほぼ全てを北米域内生産しており、関税による価格上昇がほとんどないため競争上有利です [^2]。韓国メーカー現代・起亜)も一部車種をアメリカ南部生産していますが、北米生産比率は日系より低く、残りの輸入車には関税コスト増が発生するため価格面で米国メーカーほどの優位性はありません [^2]。欧州メーカー(独BMWメルセデスなど)は一部SUV米国生産するものの大半を輸入に頼っているため、関税価格が上昇しやすく、高級車中心とはいえ販売への打撃は避けられません [^2]。結果として、**関税後の市場シェア**は米国メーカーが拡大し、日系メーカー販売減によりシェア低下する見通しです。日本から他国メーカーへの需要流出は避けられず、特に価格競争力を失った小型車・SUVの分野で米国メーカーおよび関税影響の小さい韓国メーカーがその受け皿となるでしょう。
日本国内外への波及効果**にも留意必要です。米国向け輸出台数の急減により、日本国内工場稼働率は低下し生産台数も減少します。各社とも米国生産分で補えなかった輸出車は関税発動後の需要縮小で販売台数自体が減ってしまうため、日本からの輸出は大幅減となります。これは日本自動車産業にもマイナス影響となり得ます。また、米国消費者にとっては新車価格の上昇から代替として**中古車市場活性化**する可能性もあります関税による新車価格高騰で購入を見送る消費者が増えれば、中古車需要が伸び、市場全体の新車販売台数が押し下げられる懸念もあります [^1]。さらに、関税収入は米政府に入るものの、販売減少によるディーラー自動車金融への影響、ひいては関連雇用への悪影響も無視できません。

総じて、**関税導入の短期的影響**として日本車メーカー各社の米国販売は大幅減少し、生産も現地化の範囲内で再配分されるに留まります米国生産拡大で一部は補われるものの、需要減による**米国新車市場全体の縮小**は避けられないでしょう。中長期的には各社が北米生産へのさらなる投資検討する可能性もありますが、設問の前提どおり増設新規投資考慮しない場合2024年時点では現有リソース内での対応となり、市場シェア収益面で日本メーカーに逆風となるシナリオ予測されます [^1]。関税国内生産振興策である反面、消費者コスト増と市場停滞を招くリスクが大きく、日系各社の米国事業に大きな試練をもたらす結果となるでしょう。

* *

参考資料**

[^1]: [Automakers warn that Trump tariffs will hike vehicle prices as much as 25% | Reuters](https://www.reuters.com/business/autos-transportation/automakers-warn-that-trump-tariffs-will-hike-some-vehicle-prices-by-much-25-2025-03-04/#:~:text=Sign%20up%20here)

[^2]: [Which Foreign-Owned Carmakers Build the Most in America? | Cars.com](https://www.cars.com/articles/which-foreign-owned-carmakers-build-the-most-in-america-1420663120583/#:~:text=Duncan%2C%20who%20heads%20JAMA%E2%80%99s%20U,nearly%20all%20the%20vehicles%20they)

[^3]: [JAMA in America: Annual Data Release Highlights Japanese-Brand Automakers’ Significant Investment in the U.S. Economy](https://www.businesswire.com/news/home/20240403908752/en/JAMA-in-America-Annual-Data-Release-Highlights-Japanese-Brand-Automakers%E2%80%99-Significant-Investment-in-the-U.S.-Economy#:~:text=they%20continued%20to%20expand%2C%20retool%2C,another%20increase%20from%20last%20year)

2024-08-18

タブレット端末を与えられた幼児は、後に怒りの抑制に関する問題を抱える可能性があることが12日に発表された研究結果で示された。子どもたちがネット上で閲覧するコンテンツ規制しようとする動きが強まるなか、社会に広く浸透しているモバイル端末子どもたちの発達を妨げているという証拠がまた1つ増えた格好だ。

医師会発行の小児科専門医学誌『JAMA Pediatrics』に掲載された査読付きの研究で、3歳半でのタブレット使用が、1年後に怒りやいら立ちを抱える傾向と「著しく関連している」ことが明らかになった。

カナダ南アフリカブラジル大学研究グループは、タブレット使用幼児の怒りの爆発に影響するかどうかを調べるため、親からの報告と行動調査評価して3.5歳、4.5歳、5.5歳の子どもたちの怒りといら立ちの示し方を調べた。

カナダノバスコシア州の未就学児の親315人を追跡調査した研究者らによると、4.5歳でタブレット使用していた子どもは、5.5歳時に怒りやいら立ちを爆発させることが多いことが明らかになったという。

4.5歳の時に怒りっぽくイライラしていた子どもは、5.5歳の時にもタブレットを頻繁に使用する傾向があることもデータで示された。これはうまく感情制御ができない負の「サイクル」にタブレットが関与していることを示していると研究者たちは指摘している。

タブレット使用は「日常生活の中で感情をうまくコントロールする」能力を損なうだけでなく、子どもたちが「かんしゃくを和らげるために、一層デジタルに頼る」ようになることが示されているという。

研究者らによると、タブレットやその他のモバイル端末使用がなぜ子どもたちの情緒面での発達を妨げているのかは明らかではないが、子ども感情制御を学ぶのには主に2通りある。親の感情制御法を観察するか、親から感情制御方法に関する「感情コーチング」を受けるかだ。タブレット使用はこの2つの学習メカニズムを妨げ、「学習機会を減らし」、感情制御する手法の「発展を損なう可能性があると研究者らはみている。

そらそうやろ

最低でも7歳すぎてからのほうがええやろな

わいのような独身KKOでもわかる真理やな

2024-05-13

anond:20240513123514

コロナ後遺症発症

ワクチン未接種者では42%

ワクチン1回接種者では30%

ワクチン2回接種者では17

ワクチン3回接種者では16%

(Azzolini E, Levi R, Sarti R, et al. JAMA. 2022 Aug 16;328(7):676-678.)

https://kusagaya-clinic.com/archives/doctorcolumn/covid19-latest

2023-10-22

anond:20231022101531

うん、だからね。ウォーキングは【全死亡率】をエグいほど下げるのよ。

Pedro F Saint-Maurice et al. JAMA. 2020.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32207799/

anond:20231022101400

ウォーキングではリスク減らせないぞ。

自分たまたま公衆衛生界隈にいたから知ってるだけだけど、ウォーキングだけで全死亡率がガッッッッツリ減るんよ。

ウォーキング健康効果やばいんよ。

引用文献、いちおうJAMAのやつだけリンク貼っておくけど、日本語で調べたかったら「ウォーキング 全死亡率」で普通にGoogle検索すればいいと思うよ。

Association of Daily Step Count and Step Intensity With Mortality Among US Adults

Pedro F Saint-Maurice et al. JAMA. 2020.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32207799/

2023-09-11

 アルコール関連の疾患で死亡する確率はいまだに男性の方が高いが、最近は男女の差が縮まっていることが最新の研究で示されている。女性男性と同じように酒を飲むようになったためだ。

 2021年米国政府による調査で、過去1カ月の間にアルコール摂取したと回答したのは、男性で55%、女性で49%だった。また、米国の30代と40代女性アルコール摂取量が多くなっているという研究もある(編注:厚生労働省による最新(2019年)の国民健康・栄養調査によれば、「生活習慣病リスクを高める量を飲酒している者の割合は、男性14.9%、女性9.1%」であり、2010年からの推移でみると「男性では有意な増減はなく、女性では有意に増加している」)。

 一般的アルコールは、麻薬ほど危険性がなく、女性ストレスを解消したり社会的抑圧を取り払ってくれるものと考えられていると、米マイアミ大学ミラー医学部依存症精神医学を専門とするドゥルティ・パテル氏は言う。「合法簡単に手に入りますし、それほどタブー視されていません。ですから女性も、飲酒に対してあまり抵抗感を持ちません」

 シャルボニエさんも、そんな女性の一人だった。「友人たちと旅行に行くと、たまに朝8時からカクテルを飲んでいる人がいるでしょう。それが私でした」。酒を飲むと、夜遊びや旅行がより楽しくなる。新しい人と出会ったり、何の抵抗もなくダンスが踊れるようになる。

 昨年シャルボニエさんは、体重を少し落とすために一時的に酒を断った。すると、猛烈にお酒が欲しくなり、不安感に襲われ、手が震えるなどの離脱症状が現れた。「ショックでした。その時まで、自分アルコール依存症になっているなんて全く気づきませんでした」

飲酒の影響、男女の体質で違い

 たとえわずかな量のワインビールカクテルであっても、アルコール健康に害を及ぼす。一般的に1日1杯の赤ワインは体にいいと言われているが、世界心臓連合が発行する医学誌「Global Heart」に2022年7月に発表された論文は、どんな量であっても心臓病、脳卒中動脈瘤リスクが増加すると警告している。

 また、2015年医学誌「Drug and Alcohol Dependence」に発表された論文では、男性と同じ量のアルコール摂取しても、女性の方が健康被害を受けやすいという結果が示された。

 これは体の組成が違うためだと、専門家は指摘する。女性の方が同じ体重男性よりも脂肪組織が多く、水分量が少ないため、血中アルコール濃度が高くなり、その状態が長く続くからだという。アルコール代謝する酵素も、女性の方が少ない。また、ホルモンの変化もアルコールの分解速度に影響すると考えられている。

 飲酒する女性は、男性よりもはるかに少ないアルコール量でも、より多くの健康問題を抱え込んでしまう。米国医師会医学誌「JAMA Network Open」に2023年3月31日付けで発表された分析によると、女性場合1日2杯に満たない飲酒でも、あらゆる原因による死亡リスク高まるという。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/082400436/

次ページ:飲酒が原因の死亡率、男女差縮まる

ふむ

かに回り見回しても、晩酌を水代わりにしてる女性は多いな

そういう女性20~30代という印象だが、50代以上がアル中という人はあまり印象がないな

それとも隠れて飲んでるのだろうか?

2022-08-19

ミクロン感染、半数以上が「気付かず」 米調査結果

米国医師会雑誌JAMA)のオープンアクセスジャーナルJAMA ネットワークオープン」に新たに掲載された論文によると、新型コロナウイルスSARS-CoV-2)のオミクロン株に感染した人のうち、自分感染に気付いた人は半数に満たない割合(44%)だった。

感染に気付いていなかった56%の人のうち、90%は無症状だった。残る10%の人たちは、風邪などSARS-CoV-2以外に感染したと考えていた。また、驚くことに調査を行った医療機関で働く人たちの間でも、感染に気付いた人は多くなかった(それ以外の人たちと比べれば、高い割合だった)。



こんな雑魚風邪右往左往してるジャップ・・・

2021-08-29

ワクチン接種後死亡リストを見て思った、補償してあげてほしい例

厚生労働省が出してるコロナワクチン接種後に死亡報告のあった人のリストを見たんだけど、

新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注、ファイザー株式会社) No.170 専門家見解

ワクチンによるアナフィラキシーショックによる心停止とは断定できない.1)心停止の原因が剖検所見などがなく不明(血管イベントなのかその他なのか).2)得られた情報

患者さんの症状の様子)ではブライトン分類の皮膚症状はない.また循環器以外のmajor呼吸器症状についての情報が 息の出し方,ごうごうとした との所見が提出され

ているのみでありmajor呼吸器症状にあてはめることは困難.3)注射後2時間30分後の症状発現."Reports of Anaphylaxis After Receipt of mRNA COVID-19 Vaccines

in the US—December 14, 2020-January 18, 2021. JAMA.2021;325:1101-1102"では,アナフィラキシー発症時間は76%が15分以内,89%が30分以内と報告されていること,

また,アナフィラキシー病態から考慮しても投与後2時間30分後にアナフィラキシーによる心停止判断することは困難と考えます

これわざわざ論拠3で論文まで持ってきて、2時間30分後のアナフィラキシーショックからワクチンとの関係性を判断するのは難しいとしてるけど、調べてみたところ

新型コロナワクチン副反応アナフィラキシー)について(横浜まほろば診療所

2021年3月8日に報告された別の論文(「Acute Allergic Reactions to mRNA COVID-19 Vaccines」)では、アメリカボストンの2つの病院マサチューセッツ総合病院およびブリガム・アンド・ウィメンズ病院)の

医療従事者約6万5千人に対して行われた1回目の接種(6割がファイザー社製、4割がモデルナ社製)において、接種3日後の副反応の有無を調査したところ、接種部位以外の発赤、痒み、蕁麻疹といったアレルギー反応は約2%で認められ、

全身性の蕁麻疹呼吸困難血圧低下といったアナフィラキシーは16名に発生しました。これは1万回に2.47回の頻度であり、このうち15名は女性10名はアレルギーの既往、5名はアナフィラキシーの既往がありました。

接種からアナフィラキシー発生までの時間は1から120分で、平均17分でした。9名はエピネフリンの投与を受け、1名はICU入院しましたが、全員が回復しました。

というように別論文では120分後にアナフィラキシーショックが発生して、回復した例が紹介されてたりする。

120分の例が報告されている論文もあるのに、150分の例が出てきたら外れ値扱いして「因果関係としては認められない」としてるのはおかしくない?

No170の人は、ワクチン接種後の150分後に症状発現していて海外論文でも120分後のアナフィラキシーショック副反応としてまとめているわけなのだから補償するのが妥当だと思った。

この専門家見解の3の論拠は、因果関係を認めないというゴールのもと、それを補強する論文恣意的に選んでるように見える。こういうの認めていいんですかね?

2020-12-28

食費月1万円の増田に「身体壊しそう」とかいうやつ、貴様らの食事のほうがよっぽど身体壊しそうなンだわ。俺が本物の科学的で合理的健康的な食事ってもんを見せてやります

anond:20201227223731

元増田disってたやつ来てください

俺が本物の科学的で合理的健康的な食事ってもんを見せてやります



大学に進学して一人暮らしを始めた19歳(一浪)の俺は貧乏学生で、外食しようにも金がねンだわだった。

まり自炊をしなければ飢え死ぬ

しか家庭科では非実用的なおままごとしか習っておらず、米を炊くことすらできない。

そこで俺は「食事」を学ぶところから始めた。

図書館栄養学についての本を読み、古今東西人間がどのような食事を行っていたか文化人類学から学んだ。

遠回りすぎるかもしれないが、なにか調べたい際には、地球常識文化について何も知らない宇宙人が一から調査するようにロールプレイングすると楽しい


これまではその場の気分でなんとなくウマそうなものを食うという猿畜生のようなことをしていたが、この調査のおかげで一日の栄養から逆算して何を食べるか考えるようになった。

そこで基準値として参考にするのが厚生労働省が5年ごとに改定する「日本人食事摂取基準」だ。

日本中専門家が集まり、喧々囂々と議論して作られた叡智の結晶がなんとタダで読める。正確には我々の税金で作られている。読まなければ損である

食事摂取基準学校給食病院実施される栄養指導根拠となる科学データであり、今年2020年はちょうど改定される年だったため一部界隈では4年ごとの祭典オリンピックのように盛り上がった。

我々のような非専門家凡夫どもはテレビ流れる「〇〇が身体に良い!」だとか本屋で並ぶクソみたいな「〇〇は絶対食べてはいけない!」といった情報右往左往せず、これに基づいて食事を行えば良い。

専門家無償で公開してくれる科学データに基づいた食事はしないのに、やれ農薬が、添加物が、化学調味料が、と言うやつ。まずは毎日野菜350gを摂ってくれ。


俺はさらなる情報を得るべくインターネット検索した。しかしその時代インターネットはすでに書き散らされたゴミ汚染されていたため、英語食事に関する疫学研究を漁った。

さらに住んでいた寮の部屋にはキッチンがなく、火を使うにはいちいち材料を持ってエレベーターで降りて共用部に行かなければならなかった。そのため、料理工程を極力少なくする必要性があった。

そのような中で生み出され、適時改良されてきたコストお金、手間)が極力かからパフォーマンス(味、栄養素)が高い最強の食事を教えよう。



精製されていない炭水化物オートミール 100g コスパと手軽さ

炭水化物パスタ100~180g GI値考慮したkcal/¥当たりのコスパでは最強 

緑黄色野菜ニンジン60g 業務スーパー冷凍野菜

野菜たまねぎ1/4 トマト缶1/2

魚:サバ缶1/2 気分に応じてイワシサンマ缶等で代替

肉:鶏肉 調理が面倒な場合プロテイン代替可 牛肉豚肉などの赤身肉は月一程度に控える 

果物バナナ1本 キウイ1個 冷凍ブルーベリー20g等 一日の果物摂取200g推奨 

飲み物水道水1.5L 牛乳200ml コーヒー週一

その他:無塩ミックスナッツ28g ヨーグルト100g キムチ30g 納豆一パック オリーブオイル15g 焼海苔1枚  オートミール用に乾燥ワカメ乾燥シイタケ、卵


まるで栄養摂取するためだけのエサのようだと思ったかもしれない。


その通りだ。

しかし、人間毎日ごちそうを食っていた時代なんてここ数十年だけだ。残りの数千年は毎日同じような質素食事を生きるために食い、行事のようなハレの日にだけ特別ものを食べていた。

良妻賢母教育を受けた専業主婦料理する近代都市部上級国民限定文化に過ぎない。

しかも、厚労省食事摂取基準世界保健機関が定める一日の塩分摂取推奨量5gを満たす食事は、プロ栄養士が設計し、給食のおばちゃん部隊大量生産を実行してようやく実現可能な代物であり、一般家庭料理では到底不可能だ。

だいたい、普段質素食事をして、たまに力を入れて作るごちそうやジャンクフードが身に染みて美味いのであって、毎日それらを食っていたら限界効用逓減の法則しかり、快楽は段々と小さくなっていくのに、デメリットだけは増えていくのでコスパが悪い。

こういうドケチ人間でも、旅行では外食中食をするが、最初快楽が大きくても長期の旅行場合はどんどん小さくなって最終的に残るのは胃もたれ脂肪だけだった。

そんな状態我が家に帰ってきて食うゲロみたいなオートミール安心感

学生時代毎日この食事で月1万円台後半、就職してからは白米を食べたり野菜の種類を増やしたり週一のごちそうを自炊、月一の外食をしたりしても月2万円前半でまかなえた。



毎日同じものを食べるのはいやだ?

人間は慣れるものだ。

毎日酒池肉林をしている富豪から見たら一般国民の食事は惨めでとても耐えきれないものに見えるだろう。

しかし、あなた毎日惨めで耐えきれないと思いながら食事をしているだろうか?

もし快楽を数値化できるとすれば両者は大して変わらないかもしれない。


それにパターン化は素晴らしい。毎日ゼロからレシピデッキを構築するよりも、構築済みの「型」を基準とし、調味料材料の一部を季節や気分、体調、割引に応じてカスタマイズしていくことで、献立を考える思考コストが大幅に削減される。お金時間、体力と同じように脳で計算する力は有限であり、できるだけ日常生活での消耗を減らし、浮いた分を自分にとって重要タスクに振り分けると良い。

一人暮らし自炊がめんどくさいという主張において根拠とされるのは、

・適切な材料を腐らすことなく常に冷蔵庫に補充し続けること、

・それらをいか調理するか考えること、

・そして実際に調理すること

の3つがめんどくさいというものだ。

この合理的食事においては日持ちする材料一定のペースで食べ続けるので補充も規則的になり、スーパーで何を買うか迷うことなくカゴにいれてすぐに終わる。

レシピも型に基づいて行えば良いので考える必要はなく、調理はタッパーに材料をぶち込んでレンジで蒸すだけだ。調理工程単純化されたことで、洗い物も僅かしかでない。

焼いたり茹でたりすると過程栄養が減ってしまう。蒸すのが手間でも栄養でも最強。



お菓子ジュース、酒といった嗜好品がないのはいやだ?

欲しくなるようなストレス下の環境に置かれていることが問題なのではないだろうか。

日常的に嗜好品ストレス解消しなければやっていけないというのはもはや依存である

健全環境下では月一、自分クリスマスケーキを食う程度のイベント毎で十分だ。



カフェイン毎日摂取しているとすぐに耐性がつき、ほとんど効果がなくなるので週一程度で十分だ。

タバコのように、最初は確かに効果があったのかもしれないが常用することで耐性が付きデバフだけは多くなる。ニコチン中毒者がタバコを吸って一時的デバフがなくなった最高の状態が、健常者の平常の状態となっているようなものだ。

丁度いい機会なので正月休みにはカフェイン断ちすることを勧めたい。数日は離脱症状頭痛吐き気で苦しむことになるだろうが、それに耐えきった後に飲む久しぶりのコーヒーの効き目に驚くはずだ。



これは娯楽においても同様で、大金を使ってもドーパミンの耐性が付き、同じものでは満足できなくなる。前回よりもっと高価なもの、刺激的なものを求めるようになるだけとなってしまう。

元増田に対して消費や浪費ができない生活なんてつまらなそうという意見があるが本当にそうだろうか。

人間なんて毎日最低5分から30分朝日を浴びてセロトニンを分泌させ、中強度の有酸素運動をするだけで楽しく過ごせる単純な生き物だ。最近コロナステイホームしているのでFitbit心拍数を計測しながらOculus Quest2でアニソンに乗ってビートセイバーしたり卓球したりして昔の王侯貴族なんかよりよっぽど快適に暮らせてる。地位財を追い求めるのを控え、非地位財を求めるとよい。

一生かかっても図書館の本は読み終わらないし、ネットでは世界中音楽が聞けるし、アマプラ映画ドラマアニメもまだまだ見ていないのがたくさんある。


幸せについて科学的に追求したい場合はWell-being studyを調べると良い。俺みたいな匿名個人説教体験談なんかよりよっぽど参考になるだろう。

有酸素運動の強度については、「今日は頑張ったなー」というような曖昧感覚ではなく、心拍数に基づいて行うとよい。数値化されることでゲーミフィケーションの仕組みが働き、やる気に繋がる。個人によるが中強度の運動心拍数120~140程度を中心に、高強度の運動心拍数140~170程度を全体時間の30%行うとさらに良い。

・このように自己定量化(Quantified Self)し管理することは、RPGゲームのようで楽しい。酒を飲んだ日の睡眠スコアが著しく低くなっていたりすると人体実験のようで面白く、たまに不摂生をしても「まぁよい。貴重なデータが取れたから今回は大目に見てやろう」ゴッコをしてポジティブに受け止められる。

有酸素運動時間についてはアメリカ身体活動ガイドラインは一日20分程度推奨、JAMA Internal Medicineの論文によると最大1日64分

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2212267



人間の尽きることのない欲望を煽って儲けてる産業お金を費やしても満たされることはないんよ


元増田を「資本家が考える理想労働者奴隷」と評価する意見があるが、本当にそうだろうか。

労働ですり減った精神塩分油分糖分と消費浪費で脳内麻薬キメて、効き目がなくなればもっと稼ぐためにバリバリ労働に励む労働者のほうがよっぽど資本家にとっては理想存在なのではないか



イギリス食文化がマズいと言われているのは、産業革命により都市移住した労働者たちが、伝統的な食文化から断絶されたせいという説がある。

日本大学生(私大)への仕送り額は1994年12万5000円から毎年下がり続け、今では8万3000円。

これから一人暮らし貧乏大学生が外食牛丼屋等)やコンビニ弁当カップ麺をかっ食らうというステレオタイプも廃れていき、自炊を強いられるようになるだろう。


家庭科が男女必修になってからも未だに良妻賢母教育時代のまま、手間暇かかるコスパの悪い塩分過多の家庭料理の作り方を教えている。おそらく多くの生徒が初めて生きるために料理することになる一人暮らし生活に適合した知識ではなく、使えない。

今ではメタアナリシスを中心としたエビデンスに基づく最適な食事についての情報簡単に手に入るようになった。昔は食材栄養素を知りたくなったら辞典を引かなければならなかったが今ではGoogle検索すればすぐに出てくるし食事摂取基準目標としてアプリで個々の栄養別に計算することができる。


現在社会状況に適合できていない近代食文化ではなく、これから上記に類するような”科学的で合理的健康的な新しい食文化”がゆっくりと普及することになるかもしれない。多くの人たちにとっては食に対する冒涜であり、貧困がもたらした退廃のように見えるだろう。

しかし、少なくとも現代金銭時間知識的に余裕がなくまともな食事を行えない者たちにとっては一つの選択肢として十分に検討価値のあるものであり、精神の安定を助け、健康寿命を伸ばすことに役立ち、高齢化に伴う医療費問題人手不足解決にも寄与することになるだろう。

事情でこのような食事をする必要に迫られている人間面白そうだからやってみたいという奇特人間日常で得られる快楽パフォーマンスを最大化したい人間などは、ぜひ実践してその過程の中で見つけた苦痛なところ、改善できるところをアレンジしてほしい。そうした人々の営みを経て”食文化”が洗練されるとよい。

2019-10-24

許されるのならひっぱたいてやりたい他人イラっとする行為

1.ポケモンGO等の位置情報ゲームアプリ通路を塞ぐ

信号みんなで渡れば、、的な集団心理が働くのか、通行人をまったく気にせずゲームに没頭する阿呆最近多すぎる。

通勤帰宅時間スーツ姿のおっさん若者が大挙して大通り占領しているのをよく見かける。

レアイベント特定地域しか発生しないから集まる気持ち分からんではないがとにかくものすごく邪魔

2.地面と平行に傘を持ち歩く

単純に危ない。殺傷能力は低いかもしれないけど常識的に考えて何故その持ち方?武士なの?

3.エスカレーター階段の出入り口付近でくっちゃべる

JAMA。前述した1よりもっと邪魔ちょっと邪魔ですよ~的な雰囲気で通っても鉄の意志で動かない。

3-4人のグループの内、1人が気づいてアワアワしている事がある。いいからどいてくれ。。

4.クチャラー

己のクチャ音を高級ヘッドフォンで聴いてい頂きたい。まあ、聴かせてもどれほど不快な音を放っているのか本人は

自覚いからわからないんだろうな。。

職場のそこそこ尊敬できる上司に多いからたちが悪い。

最近通勤時ぼーっとしながら1~4をしてるやつらに鉄拳制裁している想像ばかりしている。

腹立ちませんか?

2018-10-11

anond:20181011184334

エビデンス

実証重視の方々にとっては「物語」の代表に見えるであろう精神分析系の心理療法も、ちゃん効果確認されるようになってきたたことです。

それこそ、そのエビデンス(論文)でも提示されればいいんじゃないですかね。

この辺りのこと?

Jonathan Shedler,"The efficacy of psychodynamic psychotherapy."(American Psychologist 2010)

Falk Leichsenring,Sven Rabung,"Effectiveness of Long-term Psychodynamic Psychotherapy: A Meta-analysis"(JAMA 2008)


フロイト理論の諸々の失敗

精神分析医のフィーリス曰く(1)、フロイト派のセラピービクトリア時代の人たちには、うまく機能していたが20世紀半ば以降、人々の「性格の鎧」の質が変わり、セラピーはうまく機能せずに行き詰まって失敗することが多かった。

フロイト派の精神分析法は、「幼少期の体験が成人してから人格の基礎となる」というものが骨子の一つ(2)だが、そのことに大打撃を与える調査が出てきた。1990年代マシュマロ実験の文献を詳しく調べたマーティンセリグマンは、幼年期のできごとが成人してから人格に影響を与えるということは、ひどい心的外傷や栄養失調があった場合にはありうるかもしれないが、それ以外では有力な証拠ほとんどないと結論づけている(3)。子供時代と成人してから性質に、ごくわずかな相関は認められるが、それは主に遺伝的(生まれつきの)性質、つまり概して明るいとか気難しいといった性質の反映として説明できるという。

また心理学者のバウマイスター一同がフロイト提唱する理論メカニズムの数々を現代の文献と付き合わせて検証したところ、最も最悪な理論昇華説だということが判明した(4)。そもそも昇華説には根拠がない上、事実はその逆だと考えられる理由が多いからだ。

もちろん、フロイト理論示唆的で興味深いものが多いし、余談だが「快感原則彼岸」については現代思想の中ではかなり重要位置づけになっている。ラカン執拗にこの論文にこだわるわけだしね。

それに、フロイト批判をしたバウマイスターは、フロイト提唱する説でエネルギー重要位置に置かれていることに敬意を表して、フロイトが使っていた自己を指す言葉自我(エゴ)」を使って、「自我消耗」という言葉を「人の思考感情や行動を規制する能力が減る現象」に名付けた。自我消耗に関しては、後に脳波記録検査法(EEG)で脳内の前帯状皮質におけるスパイク発火(エラー関連陰性電位)が対応する脳機能であることが確認された(5)。


科学的な心理学

著名な心理学者であるスティーブン・ピンカーは、 今回で言えば「人生全体」「物語の蓄積」「人生の深み」といったことで、科学基本的研究方略である単純化(simplify)」を退けようとしていることに苦言を呈している(6)。 研究対象をとなる複雑な現象をいろいろなレベル単純化し、いろいろなレベルごとに 解明していくことを拒んで、複雑な現象ありのまま理解しようとしていたのでは研究はいつまでたっても現状に停滞したままになる。単純化を嫌って、複雑な現象を複雑なままで捉えようとする人文系学問に多く見られるのこうした研究方略を、ピンカーは完全な正確さを求めて「原寸大の地図」 を作った愚かな地図職人を描いたホルヘ・ルイス・ボルヘス(Jorge Luis Borges)の寓話批判している。

現代心理学の始まりブント(Wilhelm Wundt: 1832-1920)のライプチヒ大学での心理学実験室創設とされるように、そのスタートから科学を目指したものだった(7)。 人文学科学化と言っても、物理学化学実験を導入するのではなく、心理学実験手法神経科学実験手法(EEGfMRIなど)を取り入れればいいのである。また、国際的科学心理学学会APS(Association for Psychological Science)の会長だったカシオッポはこうした点に注目し、心理学科学と他の文系学問とのハブとなるべきであると主張している(8)。

個人的には、人生全体から人間理解フロイト理論人間理解よりも、人類史から人間理解(進化心理学)(9)や神経科学から人間理解の方(10)がより多くのことと整合性が有ると思うし、「物語」を一切考慮しないで休職者の約53%を予測したリシテア(11)といったことの研究心理学がより一層取り組んでいくことを願ってるわ。


▼出典

(1)Allen Wheelis,"The Quest for ldentity"(New York: Norton,1958).

(2)Sigmund Freud,"Drei Abhandlungen zur Sexualtheorie(『性理論三篇』)"(1905)

(3)M.E.P.Seligman,"What You Can Change and What You Can't :The Complete Guide to Succesful Self-Improvement"(New York:Alfred A.Knopf,1993).

(4)Roy F. Baumeister,Karen Dale,Kristin L. Sommer,"Freudian Defense Mechanisms and Empirical Findings in Modern SocialPsychology: Reaction Formation, Projection, Displacement, Undoing, Isolation, Sublimation, and Denial"(Journal of Personality,1998)

(5)Michael Inzlicht,Jennifer N. Gutsell,"Running on Empty: Neural Signals for Self-Control Failure",(Psychological Science 2007)

(6)Pinker, S."Science Is Not Your Enemy: An impassioned plea to neglected novelists, embattled professors, and tenure-less historians." (New Republic, 2013)

(7)Bringmann, W. G., Bringmann, N. J., & Ungerer, G. A."The establishment of Wundt's laboratory: An archival and documentary study." (W. G. Bringmann, & R. D. Tweney (Eds.), Wundt studies: A centennial collection (pp. 123-157). Toronto: Hogrefe. 1980)

(8)John Cacioppo,"Psychology is a Hub Science"(Observer 2007)

(9)Martin Daly, Margo Wilson,"How evolutionary thinking inspires and disciplines psychological hypotheses." Pp. 15-22 in XT Wang & YJ Su, eds., Thus spake evolutionary psychologists.(Peking University Press,2011)

(10)一例を挙げれば、心の理論(Theory of mind)における神経科学役割とか。サイモン・バロン=コーエンが有名だろうが、研究は色々有りすぎて挙げきれない。

(11)HR テクノロジーで、人や組織パフォーマンスの最大化を図る 「リシテア/AI 分析サービス販売開始(https://www.hitachi-solutions.co.jp/company/press/news/2016/1201.pdf)

2018-01-16

ADHDは車の運転ができるの?していいの?

 

 

どうも、来年から社会人になるのですが、親から強制される形で自動車免許を取得するべく自動車学校に通っている学生です。

ADHDの人って車の運転できるのですか?そういうお話です。

僕は軽度のADHDです。多分。

最近ようやく症状を自覚するようになりました。短期記憶が著しく劣っていますし、少しのことでパニックになってしまい、連鎖的に何もかもがダメになってしまます

そんな僕が今日は初めて無線教習というものをやりました。既に自動車免許を取得されている方はご存知だと思いますが、無線教習とは指導教員から無線での指示のもと、一人で自動車に乗ってコース内を走行するといったものです。

僕はすでに10回近く自動車に乗っていますが、その何れも助手席には指導教員が乗っていました。何かミスがあれば、その場で指摘してくれます。僕はあまり要領が良い人間ではないので、最初の方はいつも失敗を繰り返します。なるべく同じ失敗をしないよう心掛けてはいますが、それでも失敗します。アルバイトではよく怒られたものです。

一方、自動車学校指導教員運転を生徒に教えることを目的としていますので、同じ失敗を繰り返しても怒るようなことはありません。アドバイスをくれたり、危ないときブレーキを踏んで停止してくれるので、むしろ落ち着いて運転ができていました。

ですか、今回の無線教習では車内に僕一人。おまけに同時に複数の生徒で教習を行うため、指導教員は僕から目を離すこともあります。手がめっちゃ震えました。頭の中で一つ一つの動作を思い出しながら、なるべく慎重に運転しました。それでもやってしまうんですね。はい

まずコースを間違えました。「一周まわって○○番交差点を右折ね」と指示を受けたのに、そのはるか手前の交差点を右折してしまいました。ほんの数秒前の指示すら正確に記憶できないんです。ダメですね、ホント

その後、気を取り直して走行していると、前方で別の指導教員コース上に現れ、僕の車に停止するよう指示をしました。何事かと停まってみると、どうやらサイドブレーキが完全に下げ切れていなかったようで、戻すよう指示されました。慌ててサイドブレーキを戻し、再びコースに戻り走行を始めたのですが……はて、僕はどこを走れば良いのでしょう。

先ほどのやりとりで、完全にその前の指示が頭から飛びました。とりあえずのろのろと走行していると、無線教習の指導教員から早く左折の合図を出すようにとの指示が来ました。どうやら僕は次の交差点左折すればよいみたいですね。残念ながらこの指導教員は一連のやり取りを見ていなかったようで、また僕がコースを間違えていると思ったことでしょう。いや、まぁ実際指示を忘れてコースを間違えていたんですけどね、はい

もうこの時点で冷静な判断が出来なくなってしまいました。その後もコースを間違え、ウィンカーを出し忘れ、しまいにはブレーキアクセルを踏み間違えて、前方の車両にぶつかりかけました。なんとか最後まで運転しましたが、授業の終了後、指導教員からは残念な目で見られながら励まされました。

こうして僕の最初無線教習は散々な結果で終わりました。いやぁ、キツイですね。正直、自動車なんて乗りたくないです。僕の命も危険ですが、周りの人たちにも危険を及ぼすのが車の怖い所です。

失敗をするのは、まだ運転に慣れていないだけで、今後は安全運転が出来るようになる、とは思えないんですよ。既に1年以上続けているアルバイトですら、未だにミスが発生します。自動車運転なんてちょっとミスですら事故に繋がる可能性がありますよね。

ここでタイトルです。僕のようなADHDが車を運転することが可能なんでしょうか?そもそも運転していいんですか?2014年に『JAMA Psychiatry』で発表されたスウェーデン研究によりますと、ADHDのある1万7000人超のデータを調べたところ、自動車事故を起こすリスク男性では通常の1.47倍、女性では1.45倍になるとのことです。

どんなに慣れた仕事でも、100%をこなすことが不可能に近い人間です。いつか必ずミスします。そして、それが運転でも例外なわけではありません。僕は運転したくないですね。なんで僕は自動車学校に通ってるんでしょう……。

2017-12-18

anond:20171218204102

setInterval((function jama() {

alert(“wwwww”);

}()), 1);

2017-10-13

カード型の電子マネーってスキミングできるの?

なんとなく検索したらスキミング被害にあったって人できてたんだけど、ありえるの?

教えて、工口い人

追記 2017/10/13 15:34

その人が公開している画像みると、利用名称(?)が「JAMA自動販売機 支払」ってなってるんだけどそのPaSoRiパターンなのかな?

2016-03-19

HPVワクチン副反応に関する3/16の発表に関して

初めに

HPVワクチン脳障害が!というニュース話題を集めている。

マスコミ各社で大体の論調は同じだが、最もブクマ数が多そうなのは以下の記事である

子宮頸がんワクチン副反応「脳に障害」 国研究班発表 (TBSJNN)

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20160317-00000008-jnn-soci

まず言っておくとすれば、マスコミ記事は強くミスリードを誘うものであるという点だ。

詳しくは後述するが、元の資料では「脳に障害」が起こったとは書かれておらず、またそれがワクチン副反応であるという根拠も書かれていない。

記事大本である資料厚労省の以下のページから入手できる。

ヒトパピローマウイルス感染症予防接種後に生じた症状に関する厚生労働科学研究事業成果発表会

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000116636.html

子宮頸がんワクチン接種後の神経障害に関する治療法の確立情報提供についての研究 池田修一氏 発表資料PDF23,903KB)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000116634.pdf

以下ではこの資料を元に今回の発表の内容について解説していく。

なお、特に注釈がない場合HPVワクチンという単語サーバリックスガーダシルの双方を指すものとして扱う。

池田氏らの発表について

資料は3部分に分割できる。

 (1) HPVワクチン副反応"疑い"の症例についての報告

 (2) 患者のHLA型調査

 (3) マウスを用いた実験

(1) HPVワクチン副反応"疑い"の症例についての報告

信州大学受診した123名の患者の中からHPVワクチン副反応否定できない98例についてその症状を詳しく見て報告した、というものである

主な病態としては、末梢性交感神経障害(起立性調節障害{OH、POTS}、複合性局所疼痛症候群{CRPS})、

高次脳機能障害(学習障害、過睡眠、奇異な麻痺)、自己免疫疾患の併発(RA、SLE他)が挙げられている。

なお、自己免疫疾患の併発については根拠が弱く、資料中でも疑問符付きで述べられていたことを付け加えておく。

また、HPVワクチン副反応否定された(他疾患と判断された)25例についても、

一部の疾患(てんかん、SLE、若年性関節リウマチ)はHPVワクチンに関連しているかもしれないと仄めかしている。

個々の患者データ自体は、それが副反応で有るにせよ無いにせよ有用ものであり、患者の救済・治療観点から重要である

しかしながら問題点もあり、その最たるものが「副反応否定できない」が途中で根拠なく「副反応」にすり替わっていることであろう。

この研究はControl(非接種群)と比較をおこなっておらず、各症状が接種者に特有なのか、接種者で発症頻度が高いのか等は分からないのにも関わらずだ。

さらに、他疾患との関連については、論文(*1)を引用してHPVワクチンでは自己免疫疾患や横断性脊髄炎の発生リスクがあると述べているが、

その論文では「他のワクチンと比べて発症頻度は高くない」と結論付けられているため、誤読意図的ミスリードが疑われる。

(2) 患者のHLA型調査

症例報告で自己免疫疾患の併発が示唆されたことに関連付けてなのか、患者のHLA型鹿児島大と信州大で調査したという内容である

その結果、HLA-DPB1*0501の頻度が一般的日本人の頻度より高かったと述べられている。

鹿児島大のデータ(n=19)ではDPB1*0501の頻度(恐らく保有率)が84%、

これに2名を追加したデータ(n=21)では保有率が85.7%、遺伝子頻度が57.1%であった。

Controlの遺伝子頻度は40.7%であり、患者側で有意に高かったようだ(P<0.001)。

信州大のデータ(n=14)では、DPB1*0501の保有率が71%遺伝子頻度が46%であった。

Controlの遺伝子頻度は38.4%で、記述がないことから、恐らく有意差は無かったと思われる。

上記で保有率遺伝子頻度を強調表示したが、それはこの2つが混同して語られているからだ。

ごく単純に説明すると、保有率の方はヘテロ接合でもホモ接合でも保有者1名として(つまり個体単位で)計算するが、

遺伝子頻度は遺伝子プール内の対立遺伝子の頻度で計算するため、ヘテロ/ホモ接合の割合によって保有率と遺伝子頻度は異なる値を示すことになる。

鹿児島大のデータを例に出すと、患者21名のうちDPB1*0501のホモ接合が6名、ヘテロ接合が12名であり、

保有率は(6+12)/21=85.7%なのに対し、遺伝子頻度は(6×2+12×1)/42=57.1%となる。

マスコミ各社の記事で見られた「8割で同じ型を保有」というのは保有率のことであろうが、

それと比較している一般的日本人のHLA型遺伝子頻度で示されている。

したがって、異なる指標比較していることになり、これは印象操作以外にほとんど意味のない行為と言える。

遺伝子頻度で見れば、一般的日本人のDPB1*0501の頻度は38.4~40.7%で、患者群が46~57.1%となり、それほど高いようには思われない

(少なくとも、「普通は4割なのに患者は8割!超高いじゃん!」というマスコミ報道よりは)。

また、健康日本人(Control)のDPB1*0501遺伝子頻度が55% (*2) や64% (*3)の論文存在している。

一応、鹿児島大のデータでは患者側で有意に頻度が高いという結果(10遺伝子座も調べてる割に有意水準が少し高いように思われるのだが)

が得られたことから、DPB1*0501が副反応"疑い"の症状と関連している可能性は否定できない(実際にワクチン副反応かは別として)。

今後、より精確な調査が望まれる。

(3) マウスを用いた実験

この実験概要と結果は以下である

自己免疫疾患を生じ易いNF-κBp50欠損マウスに、インフルエンザワクチンB型肝炎ワクチンHPVワクチン(サーバリックス)、

PBS(Control)を注射した結果、サーバリックス接種群のみ海馬自己抗体の沈着が見られた。

また、(恐らく)サーバリックス接種群でのみ末梢神経に病変が見られた。

マスコミ(少なくともTBSの)記事で「脳に障害」とされたのはこの海馬への自己抗体の沈着である

しかし、あくまで沈着していただけであり、これによって脳に障害が起こったとは少なくとも資料中では全く述べられていない。

しかもこれはマウス実験であり、ただちにヒトの脳に適用できるものでもない。

TBS記事中では池田氏発言も示されているが、

 「子宮頸がんワクチンを打ったマウスだけ、脳の海馬記憶の中枢に異常な抗体が沈着。海馬記憶の中枢)の機能障害していそうだ」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長) (太字・下線は引用者による)

の2行後には

 「明らかに脳に障害が起こっている。ワクチンを打った後、こういう脳障害を訴えている患者共通した客観的所見が提示できている」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長) (太字・下線は引用者による)

と、推測から断定への鮮やかな飛躍が見られる。

これがマスコミ誘導切り貼りによるものか、御本人の認識なのかは不明だが、どちらにせよ不注意な発言であろう。

また、話の流れ的にも「少女たちに何が起きているのでしょうか。」からマウス実験の内容に飛ぶのはおかしくはないだろうか。

どちらかと言えば症例報告の話((1)の内容)につなげる方が自然に思えるのだが。

さらに、マウスに接種されたのはHPVワクチンのうちサーバリックスのみであり、もう一方のガーダシルは用いられていないのは疑問である

HPVワクチンを主眼に据えている以上、ガーダシル実験をしていないというのは考えにくいのだが、何か理由があるのだろうか。

総評

資料全体の批評としては、一言で表すと「言い過ぎ」である

個々の内容(症例報告、HLA型調査マウス実験)はいずれもまっとうなものであり、特に今回の症例報告は患者治療を進める上でとても有用であろう。

後二者も研究のとっかかりとしては十分な内容である

しかしながら、各症例HPVワクチン副反応である根拠なく断言し、HLA調査では「ワクチン副反応の予防法の確立」等、

マウス実験でも「神経障害機序の解明」等のHPVワクチンによる副反応自明とした表現が目立つ。

プレゼン資料で少し強めのことを言ってしまうというのはよくあることだが、それにしてもこれらは言い過ぎなように思われる。

薄弱な根拠HPVワクチンの害を喧伝することは、患者救済という観点から見ても決して適切な方法ではない。

願わくは、不用意な発言は避け、研究内容に相応の穏当な表現でもって語っていただきたいところである

最後

今回のニュースブクマでよく見かけたのが「WHO安全声明は間違っていたのか」「ワクチン擁護者はどんな言い訳をするのか」等のコメントである

ここまで読んでいただいた方なら分かっているとは思うが、池田氏の発表からは各症状がHPVワクチン副反応であるとは言えない。

それを言うには、ワクチン接種者と非接種者を比較して、各症状の頻度が接種者で高いことを明らかにする必要があるのだ。

WHO安全声明(*4,5)は、HPVワクチン接種者と非接種者では自己免疫疾患等の発症率に有意な差は無いという疫学的な調査の結果に基づいてなされている。

調査対象の疾患のなかに池田氏らの症例報告にもあるPOTSやCRPS等も含まれており、そのリスクも接種者と非接種者で差は無かった。

これらは日本国外での調査であるが、国内においても名古屋市の約3万人の調査(*6)では、接種の有無による疾患リスクの増加はほとんどないことが示されている。

また、池田氏の発表資料と同じページに載っている牛田氏の発表資料(*7)も必見である

その主な内容は、器質的な原因に由来しない疼痛への対応治療ケアに関するものであるが、

子供起立性調節障害や慢性疼痛といったHPVワクチン副作用として疑われている症状が、もともと一定の頻度で存在していたことも示唆している。

以上より、今回の池田氏らによる研究発表は、HPVワクチン安全性について既存評価を覆すものではないということがお分かりいただけたと思う。

この文章が、報道を聞いて不安になった方や情報齟齬で混乱している方の助けになれれば幸いである。

なお、批判的に扱ってはいるが、池田氏らの研究の内容自体は素晴らしいものである(特に症例報告)ことは重ねて申し上げておく。

もし間違いや事実誤認等の不備があれば指摘していただけるとありがたい。

追加情報

さて、この文を書き終えたところで、既にこのニュースについて言及したブログを見つけてしまった。

先鞭をつけることは叶わなかったわけである畜生

以下二つとも、有益情報が多々含まれているため、本増田よりこれらを読んだ方が良いかも知れない。

HPVワクチン 接種後体調変化の報道 と その周辺 2016年3月 (感染症診療原則)

http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/7279d93d6ce526b5ed61b40d8a7a01b8

HPVワクチン副反応?に対する報道(2016/3/16)についての物言い (simbelmynë :: diary)

http://simbelmyn.hatenablog.com/entry/2016/03/18/164401



参考文献

*1 Slade et al. (2009) Postlicensure safety surveillance for quadrivalent human papillomavirus recombinant vaccine. JAMA, 302, 750-757.

*2 Onuma et al. (1994) Association of HLA-DPB1*0501 with early-onset Graves' disease in Japanese. Hum. Immunol., 39, 195-201.

*3 Matsushita et al. (2009) Association of the HLA-DPB1*0501 allele with anti-aquaporin-4 antibody positivity in Japanese patients with idiopathic central nervous system demyelinating disorders. Tissue Antigens,73, 171-176.

*4 Global Advisory Committee on Vaccine Safety Statement on the continued safety of HPV vaccination (12 March 2014)

http://www.who.int/vaccine_safety/committee/topics/hpv/GACVS_Statement_HPV_12_Mar_2014.pdf

*5 Global Advisory Committee on Vaccine safety Statement on Safety of HPV vaccines (17 December 2015)

http://www.who.int/vaccine_safety/committee/GACVS_HPV_statement_17Dec2015.pdf

*6 名古屋市⼦宮頸がん予防接種調査 解析結果(速報)

http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/cmsfiles/contents/0000073/73419/sokuhou.pdf

*7 慢性の痛み診療教育の基盤となるシステム構築に関する研究 牛田享宏氏 発表資料PDF:3,890KB)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000116635.pdf

 
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